【次世代DJクイーン】NATSUMIにイン
タビュー! 激動の時代に生きるDJの
在り方とは?

「ULTRA JAPAN」や「SUMMER SONIC」など国内ビッグフェスで軒並み活躍する傍ら、「DJ MAG JAPAN TOP 10 Ranking U-29 2019」のProducer部門で見事1位を獲得するなど、昨年はDJのみならずプロデューサーとしても大きな飛躍を遂げたNATSUMI。今年2020年に入っても、日本一時給の高いYouTuber・ラファエルとのコラボや、今秋名古屋・栄にリバイバルオープンするT2 NAGOYAのレジデントに任命されるなど、なんとも話題に事欠かない活躍っぷりだ。

そんな彼女のルーツや昨今のシーンの変化に対する心境などを探るべく、今回PARTY CHANNELではインタビューを敢行! 音楽との出会いやDJ/プロデューサーの道へ進んだきっかけから、近年盛り上がりを見せつつあるオンラインパーティーに対する意識、さらには好きな異性のタイプまで(!?)、NATSUMIの魅力に迫るべく様々なことを聞いてみた!

ルーツは意外にもヒップホップ

ーーまずは自己紹介をお願いします
NATSUMI:NATSUMIです。ベース系~ハード系のDJ、楽曲制作をしています。2019年は、「ULTRA JAPAN」や「SUMMER SONIC」に出演したり、「DJ MAG JAPAN TOP 10 Ranking U-29 2019」で日本一という称号を頂きました。現在は、主に新木場ageHaや新宿WARP SHINJUKUのデイイベントなどでDJをしています。

ーーダンスミュージックに興味を持ったきっかけは?
NATSUMI:5歳からダンスをやり始めて、その影響で物心ついた時からダンスミュージックは馴染みのある音楽でした。ストリートダンスで洋楽などを聴く機会が多く、そこでヒップホップから入ってEDMに進み、EDMが好きになってに定着しました。ただ、私が若い頃はまだEDMというジャンルがなく、POPSが当時のEDMの立ち位置だったと思います。

ーーDJ始めた頃もヒップホップが主体だったんですか?
NATSUMI:そうですね。EDMもかけてましたが、ヒップホップの方が量を多く占めていました。

ーー当時好きだったヒップホップアーティストは?
NATSUMI:USも日本も聴いていましたが、昔の日本のラッパーの方々がすごい好きで。有名どころでいうと、KGDRとかDS455とか聴いていました。ジャパニーズウェッサイがめっちゃ好きでした。

ーー最初はどういった機材環境でDJを始めたんですか?
NATSUMI:最初はターンテーブルとパソコンを使ってDJしていました。今は亡きSCRATCH LIVEです。

ーーDJの一番の魅力は?
NATSUMI:一番楽しいと感じるときは、自分が作曲した楽曲でお客さんがすごく踊ってくれたり、楽しんでいる笑顔を見るのが一番好きですね。あとは、自分の好みの曲をかけたときにお客さんが良いなって思ってくれたり、そういった音楽でのコミュニケーションをとれるところが一番好きです。

ーー1ヶ月にどれくらいの楽曲を購入しているのでしょうか?
NATSUMI:購入額だけだと、BeatportとかHardstyle.comとかで10,000円~15,000円ぐらいですね。ファイルもMP3やWAVとかファイルの種類によって金額が変わってきますが。
ーー普段どのような環境で楽曲制作していますか?
NATSUMI:楽曲は自宅で作ってます。ちゃんとしたスタジオではないのですが、自宅には自分専用の機材が揃っているスタジオ環境があり、毎日家でずっと作ってます。

ーー作曲する際、どういうタイミングでインスピレーションが湧いてくるのでしょうか?
NATSUMI:普段どこにも行かないタイプなので、どこかに行ってインスピレーションを得るとかは基本的になくて(笑)。鼻歌歌ったり、お風呂でいきなりメロディーが思いついたりとか、想像したら勝手に出てくる感じです。本当にいろんな曲を聴くので、そこからアイデアを吸収したり自分流にアレンジしてます。

ーーサンプリングもされてるんですね
NATSUMI:意外とサンプリングしてます(笑)。

ーーツールは何を使っていますか?
NATSUMI:Logic Proを使っています。最初はCubaseだったんですけど、途中からLogic Proに変えました。

ーーコロナ影響により自宅時間が増えたと思うのですが、音楽を聴く量、また聴く音楽の変化はありますか?
NATSUMI:普段からずっと聴いてたので、自粛期間によって音楽を聴く量は増えてないですね。聴く音楽もあまり変わらず、Yellow Claw(イエロー・クロウ)が未だに好きです。以前、 PARTY CHANNELの記事でも紹介してもらいましたが、Barong Familyというレーベルがとても好きでよく聴いてます。

コロナ影響によるシーンの変化について

ーー新型コロナウイルスによってDJ業界で変化したと思う点はありますか?
NATSUMI:私も毎週配信してますが、ライブ配信の文化はすごく大きくなったと思います。PARTY CHANNELさんの動画企画「 /Chapter0」に参加させていただいたときも、他の演者さんもほとんど配信活動をされていて、すでに多くのDJさんたちがライブ配信を始めているんだなと感じました。もしもコロナ期間が終わってクラブ文化に戻ったとしても、ライブ配信文化がそのまま続くのであれば、国内外関係なくダンスミュージックを聴く人、知る人が増えて良い傾向になるのかなと思います。また、コロナ禍になってDJの本質というか、こういう状況になってすぐ何か行動できる人と、ただ収束を待って縮こまっている人との差が大きく出てきたかなと感じます。すぐ行動できる人は、今後目立っていくし、あるいは重要になっていく存在だと思います。

ーーすぐ行動できることとは?
NATSUMI:ライブ配信や楽曲制作など、自宅で出来ることですかね。現に、これを機に楽曲制作を始めてる人もいます。自分でオーガナイズしてライブ配信をしている人もよくチェックして観てますよ。

ーークラブとオンラインで違うと感じることはありますか?
NATSUMI:クラブだと、疲れて休憩したい時や、流れている音楽が自分に合わないと思った時、ドリンクを飲みに行ったりしてもまたフロアに戻ってくる可能性が高いと思うのですが、オンラインでは一回抜けたらもう観ずにシャットダウンしちゃう人も少なくなくて。なので、DJでいかにお客さんを惹きつけられるか、留められるかとか、そういう部分がすごく重要だと感じてきています。今やオンラインパーティーの数もかなり増えているため、ただ音楽を流しているだけではリスナーを留めることは難しい。なので、そこは自分で工夫しながら、喋ったり会話しながら、楽しませられるようにしてます。

ーーオンラインでのプレイ中で意識していることは?
NATSUMI:喋ることと、普段クラブで流さない曲をプレイすることですかね。クラブでは、絶対盛り上がる鉄板の曲をたまにかけちゃうんです。そうではなく、もっとコアで、この曲聴いて欲しいけどクラブだと不安でかけれない、そんな個人的にかけたい曲を意識して流してます。

ーーオンラインだからこそ聴ける曲があるわけですね
NATSUMI:音楽好きな人にとっては、クラブよりオンラインの方が嬉しいという人も多いのではないでしょうか。やっぱりDJは、どうしてもフロアを沸かせるために鉄板曲を1曲は流しがちなので(笑)。

ーープライベートでオンラインパーティーはよく観ていますか?
NATSUMI:国内外で色々あるんですけど、よく観てるのはTwitchですね。台湾のDJ、 RayRayさんのTwitch はよく観てます。確か、Twitchの音楽系カテゴリでは1位だった気がしますね。

ーーご自身も配信されていますが、ご自宅から配信しているのですか?
NATSUMI:カメラのアングルなどを拘りたいので「SOUND STUDIO NOAH」のスタジオを借りて配信してます。当初は自宅での配信も考えましたが、自宅を改造するのかなり手間がかかるので、もうスタジオ行っちゃおうって感じで。
ーーコラボしたいアーティストはいますか?
NATSUMI:コラボしたい方はもちろんたくさんいるんですけど、有名無名関係なくいろんな方とコラボしたいですね。これはまだ発表できないのですが、実はいま水面下でいろいろ動いたりしてます。

ーーYoutuber・ラファエルさんとのコラボも話題になっていましたが、どのようなきっかけでコラボすることになったのでしょうか?
NATSUMI:ラファエルさんがDJ始めた頃、私がDJ講師をしたことがあったんですよね。その時に楽曲制作をしたいという話を聞いて、そこから一緒にやりましょうという流れになりコラボで曲を作りました。実は私、これまで結構いろんな方々とコラボしてきてて、これはあくまで私のただの偏見なのですが、芸能人とか有名人はクラブでミックスをただ流すだけだと思ってたんですけど、彼のように「ガチで楽曲制作までやりたい」、「ちゃんとDJをプレイできるようになりたい」、っていう人に会ってすごい関心しまして。私もぜひ一緒にやりたいという気持ちになりました。

ーー過去にどのような方々とコラボしてきたのでしょうか?
NATSUMI:私が過去に活動していたユニット「TIDY」時代にもコラボした人もいろいろといますし、海外ではオランダの方とか、オーストラリアの方とか、国内外様々です。日本で著名な方とコラボしたのはラファエルさんが初めてです。

ーーTIDYではDJ MELさんと活動されてましたが、彼女とは今だに交流はあるのでしょうか?
NATSUMI:彼女は「17LIVE」での活動が中心でクラブではあまりプレイしてないこともあって、会う機会はあまりないですが、今でも連絡は取り合うし仲良いですよ。喧嘩して別れたわけではないです(笑)。

ーー今後機会があればまた2人でのDJも実現するかも?
NATSUMI:どうでしょうね(笑)。解散するときに、「もしお互いが5~10年後でも活動してたら復活のイベントやりたいね」とは話してましたね。当時はEDM主体だったんですけど、当時の楽曲を今も聴いてくれている方もいらっしゃるので、機会があればやりたいですね。

実は血管フェチ!? 彼女の好きな異性の
タイプとは

ーー夏にやりたいことは?
NATSUMI:本当は海とかBBQとか花火大会とか行きたいのですが、世の中の情勢もありますし。。多分相変わらず仕事します(笑)。

ーー昔はよく海とか行かれてたんですか?
NATSUMI:それがまったく行ってなくて(笑)。いつも行きたいなと思っても結局行けてなくて。いつも家で365日24時間体制で音楽系の仕事をしちゃうので、ちゃんとお休み取らないとプライベートないですね。ずっと仕事しちゃいます(笑)。

ーー休暇を取って行きたい場所とかはないんですか?
NATSUMI:地方出演とか海外出演の際についでに撮影でいろいろ周ったりするので、そこで満足しちゃって。特に行きたい場所とかはあんまりなくなっちゃいました。

ーー自宅で音楽以外にやっていることは?
NATSUMI:最近は筋トレを毎日するようになりました。後は、NetflixとかHuluとかテレビ、YouTubeとか、映画、アニメとか観たりしています。何か観るか、音楽するか、筋トレ…それしかしてないです(笑)。最近までNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」をしてたんですけど、なんかゲームしてる時間が人生にとってすごい無駄だなと思ってやめちゃいました(笑)。

ーー筋トレも欠かさずやっている、と
NATSUMI:筋トレは夏に向けてちょっとやってるだけで、夏終わったら多分やめます(笑)。
ーー話は変わりますが、過去にパーティーオーガナイズなどはされたことはありますか?
NATSUMI:「ユニコーン」っていう名前のイベントで何回か開催してますよ。ユニコーンが普通に好きなんですよね。タテガミが紫で、ツノがレインボーでフサフサで可愛いじゃないですか。私がリリースした『Unicorn』っていう楽曲のジャケットもユニコーンです。SNSのプロフィールにもユニコーンのスタンプを付けてます。おかげさまで、“NATSUMI = ユニコーン” っていう印象が結構根付いてきましたね。

ーーぜひPARTY CHANNELともコラボしてパーティーやってください
NATSUMI:ぜひ! PARTY CHANNELさんにはこれまで2回出演させていただいたのですが、何回でも出たいです。今だに、六本木SEL OCTAGON TOKYOでやらせてもらったときの映像が凄すぎて、ずっと感動してます。
ーーいきなりですが、好きな異性のタイプを教えていただけますか?
NATSUMI:頑張ってる人とか、何かに向かって努力してる人とかすごい好きですね。男女問わず。もう一つあげるとしたら、男性の腕の動脈が出ているのが好きなんです。定番かな(笑)。女性は脈出ていないので、男性独自の脈出てる感が好きですね。

ーー筋肉関係なく?
NATSUMI:動脈です(笑)。浮き出てるのが好きです…。

ーー浮き出てれば浮き出てるほどいい?
NATSUMI:んー、薄っすらでもいいので、とにかく見えてればいいですね(笑)。あとは背が高いとか、筋肉が多いとか、女性と違う部分に目が行きますね。

ーーありがとうございます。では今後の活動について教えてください
NATSUMI:現場でのDJは、新型コロナウイルスの影響で正直見通せない部分が多いですが、楽曲制作については、今年『Unicorn』のリミックス EP を10曲ぐらい収録してリリースする予定です。あと、4~5曲ほど収録した1st EPのリリースも控えています。大きなトピックスはその2つで、それ以外にも今後シングルやリミックスなどをリリースしていけたらいいなと。クラブが復活するまでは、毎週ライブ配信を継続していきたいですね。

ーー今後の目標はありますか?
NATSUMI:Yellow Clawみたいに、自分のオリジナル曲だけのプレイでリスナーさんが盛り上がってくれるようになりたいですね。

ーーでは最後に、読者にアドバイスをお願いします
NATSUMI:とにかく努力する、ということですかね。自分で言うのもアレなんですけど、7年ぐらい音楽だけでずっと努力してきたことで現在の私があるので、努力は絶対裏切らないと思います。あと、DJ活動だけでなく楽曲制作も平行して行なっていった方がいいですね。色んなスタイルのDJが増えた今だからこそ、自分の魅力や武器は持っておかなきゃいけない。楽曲は自分のプロフィールにもなるので、もっと自分を知ってもらうチャンスになりますよ。
【インタビューに関する注意書き】
新型コロナウイルス感染症への対策として、手洗い、うがい、アルコール消毒、2m以上のソーシャルディスタンスなどを徹底し、原則的に「密集・密閉・密接」を回避する方法を取りながら撮影取材をしております

PARTY CHANNEL(パーティーチャンネル)

おしゃれでパーティー好きな人のためのWEBメディア。
EDM、クラブ、フェスの最新情報からアーティスト・DJのインタビュー、イベントのレポート、パーティーシーンを彩る流行りのファッションやアイテムなど様々な情報を分かりやすくお届け。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着