BIGMAMA『RUSH BALL 2020』ライブレ
ポート ーー希望に満ちたサウンドを
夕暮れに響かせた新生BIGMAMA

『RUSH BALL 2020』BIGMAMA
先日、新体制初となる無観客ワンマンライブを開催したばかりのBIGMAMAが、サポートドラマーにBucket Banquet Bisを迎え登場。「『RUSH BALL』、希望の光を!」という金井政人(Vo.Gt)の言葉とともに5月にリリースされたばかりの「セントライト」が鳴らされた。心地良い風が吹く夕暮れの泉大津に、一筋の光が差し込んでくるようなピュアなサウンドには、<ずっとこの日を待ち焦がれていたんだろう?><最高の未来で会いましょう>という現状とリンクする歌詞がのっかり、このライブで伝えたいことを凝縮したようなオープニングで魅せてくれる。
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「会いたかったよ『RUSH BALL』!」(金井)と想いを叫ぶと「MUTOPIA」へ。ハンドクラップが鳴り響き、楽園に迷い込んだような多幸感であっという間に会場を包んでいく。Bucket Banquet Bisの安定したドラミングもしっかりメンバーを支え、明るい未来へ走り出していくよう。
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そして、エモーショナルな東出真緒(Vio.Key.Cho)のヴァイオリンが駆け巡る「荒狂曲“シンセカイ”」へと続く怒涛の流れが高揚感を掻き立てていく。「1曲新曲もいいですか?」と披露した「The Naked King」は<美しき我が人生を>と歌うタフでストレートなロック。
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「秘密」のキラキラと音のシャワーが降り注ぐようなイントロが、1曲ごとに空の色が変わっていくマジックアワーの幻想的な景色と相まって美しい。密度の濃い音像で心の隙間が満たされていく感覚に。この気持ちよさは、野外でしか味わえない。
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「泉大津にとびきりの夢を!」と「Sweet Dreams」では、キーボードを奏でる金井の躍動感のあるヴォーカルとドリーミンなサウンドが魔法のように響き合い、折り重なる音たちが高みへ連れて行ってくれる。その瞬間、外で音楽を聴ける喜びに誰もが満たされていた。そして大きく手が左右に振られ、クライマックスへ。
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最後は「神様も言う通りに」の曲中、「あなたの意志で、あなたの心で未来は必ず変えていけるんです」と金井。オーディエンスもそれを確かめ合うように手を空へ突き上げる。MCは少なめに「『RUSH BALL』に大きな拍手を!」とリスペクトをもってステージを去った彼ら。バンドの歴史と今を真っすぐに詰め込んだひとつの物語のようなライブは、私たちに音楽の力を信じさせてくれた。
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取材・文=岡田あさみ 撮影=瀧本JON…行秀
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