一路真輝、田代万里生、神尾佑、前田
亜季ら出演 ベートーヴェンの封印さ
れた不滅の恋を描いた舞台を上演
ベートーヴェンの弟子で音楽家・フェルディナンド役には、『マルグリット』でミュージカルデビュー、『スリル・ミー』『ラブ・ネバ―・ダイ』『エリザベート』『マリー・アントワネット』などミュージカル界には欠かせない俳優の一人である田代万里生。
アントニーの夫で実業家のフランツ役にはミュージカル『ファントム』、ドラマ『ファーストラブ』『3年A組-今日から皆さんは、人質です-』など舞台やドラマ、映画など話題作に次々出演している神尾佑。ベートーヴェンの元恋人・ジョセフィーネ役には『アドルフに告ぐ』『まほろば』など栗山民也演出の舞台にも数多く出演し、映画『一度も撃ってません』など映画やドラマにも多数出演、存在感をみせる前田亜季。
他にも安藤瞳、万里紗、春海四方、石田圭祐、久保酎吉と、力強く魅力的なキャストが共にベートーヴェンの封印された“不滅の恋”を創り上げる。
ピアノ・ソナタ第31番Op.110―その旋律から19世紀に生きたひとりの女性の姿が浮かび上がる。
「不滅の恋人」アントニー・ブレンターノ。
革命の嵐吹き荒れるなか、身を売るように、ウィーン貴族の家から実業家のもとへ嫁いだ彼女。
絶望の淵にいたアントニーはルードヴィヒの音楽に生かされ、彼と彼の芸術を愛するようになる。
しかしふたりの関係は、家族に、社会に、時代に、運命に打ち砕かれ、不滅の恋は封印される。
ただ、その名を記すことさえなかった手紙だけが、ルードヴィヒの愛を伝える。
いま、一台のピアノを囲みながら、あの日をルードヴィヒと過ごした者たちが証言する― あの交響曲も、あのピアノソナタもすべて、「不滅の恋人」への献身から生まれた芸術であることを。
演出:栗山民也 コメント
その内容は、ベートーヴェンについての舞台の企画のお話しだった。溢れるような、その途切れることのない音楽の話に、また音楽が好きでたまらない私の好奇心はどこまでも拡がり膨らんでいった。東京にいらっしゃるたびにお会いし、何度も語り合った。その多くの時間は、ベートーヴェンの音楽のように深く力強く前へ前へと向かう貴重な
時で、何もかもが私の中に残っている。
昔から後期の弦楽四重奏曲とピアノ・ソナタを、特に大切なときに聴いてきた。その度に、その音の裏側から、ため息のように繊細で至高の美しさに充ちた光景が、目の前をゆっくりと流れるように映し出されるのだった。
そんな世界を訪ねてみようと、思う。
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。