野村萬斎監修、狂言師・野村太一郎主
演・演出『新作能「白雪姫」』 Blu
-ray&DVDの販売、動画配信の受付を
開始

狂言師・野村萬斎監修、野村太一郎 主演・演出の『新作能「白雪姫」』Blu-ray&DVDの販売、動画配信を、2020年8月14日(金)より、クラウドファンディングサービス「SILKHAT(シルクハット)」にて受付が開始された。
1810年の初版本出版から数えて約200年。狂言師の野村太一郎が、父・万之丞の遺した新作能『白雪姫』の世界に、仲間たちとともに新しい命を吹き込んだ本作。グリムの原作では中世ドイツの暗い城、深い森、侏儒(しゅじゅ)のグロテスクな姿が陰惨なラストを際立たせているが、万之丞版『白雪姫』では、ここに大胆な翻案が加えられ様式美を樹立させた。
本公演は、八世野村万蔵(五世野村万之丞)十七回忌追善特別公演として、2020年6月6日(土)、銀座シックス地下3階にある観世能楽堂での上演が予定されていた。しかし、新型コロナ・ウイルスの影響で、無観客上演で行われた。
『新作能「白雪姫」』
今回の再演ではさらなる試みが行われた。リハーサルから本番直前のゲネプロまで、アイデアを出し検討。萬斎を監修に迎え、能狂言の世界ならではのユーモアを加え、見る者をグリムの幻想世界に引き込んでいく。
出演者は、野村太一郎演じる、「女王=魔女」。 「白雪姫」を静的な魅力で演じ切る坂口貴信。その白雪姫を救う異国の「王子」には観世流宗家のプリンス、観世三郎太。原作にないアイデアが盛り込まれて、生き生きと「鏡の精」を演じた大槻裕一。そして、この物語を動かすエンジンともいえる「太郎冠者」役に野村裕基。7人の小人には達者な役者が配され、若手からベテランまでバランスよい布陣で行われた。
『新作能「白雪姫」』
本作は、無観客上演ということで、カメラが自在に動き回ることで最高の映像美を実現。Blu-ray&DVDには、特典映像としてメイキングムービーや萬斎、太一郎らの出演者インタビューが収録されている。
【あらすじ】
昔々、とある国のとある城に「白雪姫」と呼ばれる美しい王女様がいた。王の死後、彼女の継母である王妃は、白雪姫を忌み嫌い、目の敵にしていた。また「美」への拘りが格別に強い王妃は「魔法の力」を持っていた。この力で家来の男を鏡に閉じ込め、 真実しか言えないように呪いをかけた。彼女は鏡の精に「この国で一番美しいのは誰?」と聞き、「それは王妃様、 あなたです」の答えに満足する日々だった。白雪姫が7歳の誕生日を迎えた日、いつもの問いに「それは、白雪姫」という答えが返されたことに激怒。臣下(太郎冠者)に白雪姫殺害を命じ、証拠として姫の「心臓と肝臓」を切り取って持参するよう言う。
太郎冠者は、白雪姫を不憫に思い、殺さずに小人の家に行くようにといって逃がし、猪を狩って、その肝臓を持ち帰る。森に残された白雪姫は7人の小人に会いに行き、かくまってもらうことになる。一方、白雪姫がまだ生きていることを知った王妃は、林檎売りの老女に成りすました王妃からもらった毒林檎を口にして息絶える。
7人の小人が嘆き悲しむなか、太郎冠者に連れられて隣国の「王子」が登場する。王子は魔女である王妃を打ち倒して、呪いを解き、白雪姫を生き返らせる。そして二人は喜びの「舞」を舞い、幸せに暮らしていくのであった。

野村太一郎 コメント
野村太一郎
6月6日に公演を予定していた新作能「白雪姫」をこの度、 配信というカタチにてお届けさせていただくことになりました。
狂言の中に能が入るという新しい試みや、 従来にないカタチの配信方法など、 どの世代でも楽しめる作品です。
ライブ公演とは違う古典芸能の世界を現代に合わせた映像配信にて、 お楽しみいただけると思います。 是非ご覧ください!
<プロフィール>
能楽師狂言方和泉流(もしくは和泉流狂言師)。1990年東京生まれ。
加賀藩前田家のお抱えだった野村万蔵家という名門家に生を享ける。故五世野村万之丞(八世野村万蔵)を父に持つ。 93年3歳の時に「靭猿」の子猿役で初舞台を踏んだ。2004年、14歳のとき、父万之丞を亡くし、現在は野村萬斎に師事し、研鑽を積み芸道に励んでいる05年、急逝した父万蔵の跡を受けて「三番叟」を披き、おおらかで真っすぐな舞台姿は観衆に将来の大成を印象付けた。07年に「奈須与市語」、13年には修業最後の関門と言われる大曲「釣狐」を披いて称賛を得て以来、 狂言方のホープとして、確固たる歩みを続けている。
新作能「白雪姫」スポット(8/14~受付開始)

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