ジャニーズWEST「証拠」から辿る、デビューまでの軌跡

ジャニーズWEST「証拠」から辿る、デビューまでの軌跡

ジャニーズWEST「証拠」から辿る、デ
ビューまでの軌跡

「シンドラ」W主演と主題歌に抜擢
ジャニーズWESTの14枚目のシングル『証拠』は、日本テレビ系で2020年4月から6月にかけて放送されたシンドラ『正しいロックバンドの作り方』の主題歌です。
元々芝居に定評のあったメンバーの藤井流星と神山智洋がW主演を務めたことで、俳優としての活躍にも注目が集まりました。
このドラマでは、自分の中に葛藤を抱く4人の少年が、それぞれにもがきながら夢を追い続け、ロックフェスへの出場を目指していく様が描かれています。
デビュー曲『ええじゃないか』の影響もあり、とにかく明るくヤンチャなお兄ちゃん達といったイメージが強いジャニーズWEST。
確かにメディアで見る彼らは、常に笑顔を絶やさず、元気で前向きな印象がとっても魅力的です。
しかし、彼らの武器はそれだけではありません。

メンバー全員がとても高い歌唱力を持っており、ユニゾンからハモリまでお手の物です。
さらに、ただ歌が上手いだけでなく、楽曲に込められたメッセージをそれぞれが自在に表現できるという最大の強みも持っています。
これこそ、彼らの楽曲が持つ爆発的なエネルギーの理由ではないでしょうか。
『証拠』には、今ご紹介した全ての要素が詰まっていると言っても過言ではありません。
言い換えれば、これまでに彼らが培ってきた経験や様々な思いが全て込められている1曲とも言えます。
決して「楽だった」とは言えない彼らのデビューまでの軌跡を、歌詞の内容と照らし合わせながら見ていきましょう。
圧倒的説得力のある歌声
証拠 歌詞 「ジャニーズWEST」
https://utaten.com/lyric/qk20060025
胸を打つようなダイレクトな言葉と、それを引き立たせるアカペラで、思わず惹き付けられるサビが冒頭に置かれています。
まるで解き放たれた心が、思うがままに泣き叫んでいるようにも思えます。
世の中にはアーティストから聴き手に、想いを一方通行に投げかけて終わってしまう曲も少なくありません。
しかし、この曲は聴いているうちに、彼らがいつの間にか自分の味方になって背中を支えてくれているように感じられるのです。
さらにこの曲のサビは全体的にキーが高く、実声とファルセットを瞬時に切り替える必要があります。
高度な歌唱技術が必要となるフレーズに、渾身の力を振り絞って挑戦し続ける彼ら。
その歌声には他人を支え、共感させる説得力があるのではないでしょうか。

証拠 歌詞 「ジャニーズWEST」
https://utaten.com/lyric/qk20060025
自分が掲げる夢や未来を前に上手くいかないとき、理不尽だと分かっていても、いっそのことすべて消えてしまえば楽なのにと感じることがあると思います。
誰にでも起こりえる感情ですから、それが悪いとは思いません。
ただ、そうしている間は傷つくこともありませんが、引き換えに何かが変わることも決してありません。
「消えちまえ」と言っている本人がそのことに気づいているからこそ、余計に苦しくなるのでしょう。
そして自分を許せなくなり、必要以上に責めてしまって眠ることが怖くなってしまうのです。
闇に取り込まれないように「迫って来る夜」から、必死に逃げようとしている姿が描かれています。
彼らもデビューという日の目を浴びるまで、ずっと暗い夜の中で不安と闘って来たのではないでしょうか。
自分らしく生きる事を選んだWEST
証拠 歌詞 「ジャニーズWEST」
https://utaten.com/lyric/qk20060025
彼らはJr.時代、7人でデビューすることを夢に見てひたすら頑張ってきました。
しかし現実は残酷で、当初デビューを告げられたのは中間、重岡、桐山、小瀧の4人だけでした。
これは2013‐2014年のジャニーズカウントダウンで急遽発表され、残された濵田、神山、藤井はその状況をテレビを通して見守る事しか出来なかったそうです。
しかし、重岡を筆頭に諦めきれなかった彼らは、グループの方向性やそれぞれの将来のことも考えぬいた上で、7人でのデビューをジャニー喜多川氏に直談判しました。
後にメンバーも語っていますが、彼らにとって7人でやっていくことに意味があると感じたからだそうです。
最終ジャッジは事務所に委ねられましたが、彼らは自分達で考え行動し、最終的に7人でのデビューを勝ち取ったのです。
デビューから何年経っても、彼らの勢いはとどまることを知りません。
それは、彼ら自身が夢に見た7人での活動を実現できたということに、喜びを感じているからでしょう。

長く曲がりくねった旅路になろうが、突き進む覚悟を決めて走り出したジャニーズWEST。
誰も「置いてきぼり」にすることなく、自分達らしく生き生きと活動している彼らは、明らかに年々輝きを増しているように思います。
まだまだ続いていく彼らのWinding Loadから目が離せません。

TEXT kawer

UtaTen

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