宮沢氷魚、大鶴佐助が見えない敵と闘
う孤独な兵士を演じる 『ボクの穴、
彼の穴。 The Enemy』の上演が決定
呆然と立ち尽くすも、その呆然としている様すらも誰からも見えないほどの濃霧。
はてどうしたものか。
しかし、消えるものあれば現れるものアリ。一瞬フッと晴れた隙間からコレが現れた。
ボクの穴、彼の穴。やろうかって。4年前にもやった演目だけど、今こそでしょって。
見えない敵との疑心暗鬼にかられる孤独な兵士の物語。
読み返すと、今の状況だからこそ考えさせられるところ山ほどアリ。
涙拭いながら頑張った初演のキャストさんが作り上げてくれた部分も山ほどアリ。
それがあっての今、この生活下だからこそ滲み出るものを全て作品に乗せて、(濃霧ゆえにどこが正面かもわからないのだけど)
真正面から戦いましょうぞ、この素晴らしきお二人と。
穴から顔を出した時、きっとなかなかの眺めなのではないでしょうか。
お互いを「モンスター」だと思い込み、相手を憎み、疑い、軽蔑する。自分を正当化し相手に全ての不幸をなすりつける。
まさに今の世の中と重なります。
僕は今だからこそこの作品をやる意味があると思います。
初めての二人芝居を親友の大鶴佐助と演じられる幸せ、そして、初舞台の劇場であるプレイハウスで再び芝居ができることを本当に嬉しく思っています。
物語の登場人物が目に見えない不確かなモノに怯え疑心暗鬼になっていく様が今の日常ととても通じており、
虚構と現実が地続きになっている印象を受けました。
相手役の宮沢氷魚くんとは気心の知れた仲なので、
稽古場でノゾエさんの演出を一緒に浴び、もがきながら作品の旅をしていきたいです。
SPICE
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