宇宙Six江田剛、山本亮太、原嘉孝が
3兄弟に扮するコメディに挑戦!「芝
居を観ている間はいろんなことを忘れ
て純粋に楽しんで」舞台『トムとディ
ックとハリー』会見&ゲネプロレポー

2020年7月11日(土)より、東京・サンシャイン劇場にて舞台『トムとディックとハリー』が上演される。笑劇を書かせたら右に出るものがいない、と呼ばれる劇作家レイ&マイケル・クーニ―親子の合作に、宇宙Sixの江田剛、山本亮太、原嘉孝が体当たりで挑む今回、初日前日に同劇場で会見とゲネプロ(通し稽古)が公開された。
3兄弟が周辺の人々を巻き込んで大騒動を起こす物語。会見には長男・トム役の江田、次男・ディック役の山本、末っ子・ハリー役の原が登壇した。
初日を迎えた気持ちについて聞かれると、原が「何日ぶりですかね、4、5ヶ月ぶり? こうして舞台に立つのは」と感慨深げに話し出す。「昨年はありがたい事にたくさんの舞台に立たせていただき、いい緊張感を得たんですが、これだけ期間が空くと恐怖というか……台詞飛ばしたらどうしようって夢を見ますね」と語る原に、「昨日その夢見た!」と山本が乗っかり笑いを誘う。
で、台詞の入り具合は? と聞かれると、山本と原が揃って「今回は1時間30分の芝居なんですが、江田ちゃんが1分しかハケてないんですよ。つまりずっと台詞を喋りっぱなしなんです。普段喋るキャラではないので慣れてないんです」と説明し「稽古中、声帯がどこかに外れてたんじゃないか?と思うくらい」と茶目っ気たっぷりで江田に話を振る。
江田は「今回はたくさんお喋りさせていただいてます(笑)」と言葉少なでリアクション。「緊張していないといえは全然嘘になるんで、せめてお客さんに楽しんでいただけたら」と話を続けようとするが、山本が「僕は正直(芝居の出来が)ダメだと思う!」と堂々とネガティブ宣言して笑いを誘う。「あまりに(舞台に出るのが)久しぶり過ぎて、今日ここに会見で出ていますが、こう見えてフワフワしているんです」と素直な心境を口にした。そして「だから今日のゲネプロでミスがたくさんあったとしても『ノーミスでした』と(記事に)書いておいてください」と言って笑っていた。
台詞量に関しては「台詞量がめちゃくちゃあるので大変。台詞のキャッチボールをしているんですが、江田ちゃんが『次の台詞なんだっけ?』と考えているのをこっちも読みながら次の台詞を言うんです」と山本。「だから、時々江田ちゃんが『台詞が浮かばない……』って顔をした時に自分がテンパります。お互いの助け合いが大変ですね(笑)」と答えていた。
「自粛期間を経て宇宙Sixがさらに仲良くなった。良い期間を与えていただいた」と振り返る3人。
稽古中はフェイスマスクをして臨んでいたが、ソーシャル・ディスタンスを気にしながらの稽古になるのか?と聞かれると「とはいえ、家族を描く話なのであまり距離を取ってもね。演出の中屋敷(法仁)さんも3人の兄弟感を大事にしたいとおっしゃっていましたし」と山本。
3人は3兄弟を演じるが、実際の関係性は? と聞かれると山本が「原ちゃんがいちばん年下なんですが、いちばんしっかりしていて。だから(原が)長男、(山本が)次男、そして(江田が)パパという関係で(笑)。江田ちゃんが何か意見を言おうとしても俺と原ちゃんがバッサリ斬ってます(笑)」とボディアクション付きで語る。
今回、宇宙Sixメンバーの松本幸大が別の舞台(『恋するアンチヒーロー』)に出演する事もあって、この舞台には出演しない。「今日(松本はゲネプロを)観に来ますよ! でもいくらメンバーとはいえ部外者なので舞台裏に入れません。楽屋にも通しません」とツンデレの“ツン”を見せる3人。「僕たちめちゃくちゃいい関係だからね、と幸大に話しています。そういうと彼はサバサバしているので別に何も言いませんけどね」「何か思っていても口に出さないからね」「ふーん、って(リアクションが)かわいくないからね!」と本人不在状態でいじり倒す3人に会場から笑い声が起きる。
でも江田が「これをみたらきっと(僕らが)羨ましいなと思う作品になっていると思いますよ」と笑顔を見せると二人も大きく頷いていた。
自粛期間は何をしていたか?と聞かれると、江田が「料理をしていました。オムライスが自信作です!」、山本は「俺は宇宙Sixで何かできるかなあ、と考えていたが結局何もやってない」とそれぞれにコメントをするが、原は二人とは次元の異なる回答を。「筋トレして、6キロ増やしました。一度増量して今減量中です。目標は海外の有名フィジーク選手のジェフ・シードさんです」と鍛え上げて一回り大きくなった身体をさすりながら答える。原と言えば過去いろいろな場面でタンクトップ姿になり、その肉体を披露してきたが、今回の舞台ではタンクトップ姿にはならないのか? との問いに「交渉はしたんですが、これ以上(袖は)短くはならないって」と衣裳の半袖を示しながら残念そうにつぶやいていた。
また、原が「江田ちゃん、汗っかきだから、同じ衣裳を3着くらい用意してあって」と暴露すると「1時間30分の間に同じ衣裳に着替えています」と江田が返し、「亮太も亮太で裏を走り回っています。あちこちから姿を現さないとならないので」と話を続けていた。
ちなみに江田と山本は「原ちゃんが意外と美味しいキャラなんじゃないかな? こんなかわいい姿を観た事がないって感じで。年下感出ているよねえ」と末っ子の見どころを笑顔で話すと、原が照れくさそうにしていたのが印象的だった。
話はやや脱線して。自粛期間中に元宇宙Sixの林翔太が結婚した事について振られると三人とも大きな歓声を上げる。山本は「結婚発表の30分前くらいに翔ちゃんから電話がかかってきて『ちょっと話があるんだけど今出れる?』って。これまで翔ちゃんから電話がくるときは相談の内容が多かったので、『待って、このタイミングで(ジャニーズ事務所を辞めるとか)言わないでよ』などと、いろんなことをぐるぐる考えていたんですが、『俺、結婚する!』って言われて『それは……おめでとう!』と!(笑)その直後江田ちゃんに電話しましたね」と嬉しそう。その後江田にも林から連絡が入ったそうだ。
一方、原は「結婚発表が18時だったんですが、その内容を17時58分にマネージャーからメールでもらって……(林に)おめでとうってまだ直接言えてないし。同じメンバーだったのに」と不満げ。その言葉に「俺と江田ちゃんと翔ちゃんは“They武道”(ジュニア内ユニット)だったから、付き合いが長いからね」とフォローしつつ「でもネットニュースとかで“宇宙Sixだった林翔太が~”って書いてあるとちょっと嬉しくて」とまた笑顔。
念のため、結婚の予定は?と振られると「そんな暇はないです」と答える3人。江田は「役的には結婚していますけどね」と左手薬指の指輪をきらめかせていた。
最後に意気込みを求められると、原は「さっきもカーテンコールの練習をしていたんですが、久しぶりに舞台に立ったこともあって何かこみ上げてくるものがあって。こんな気持ちになるんだなって。さらにファンの方がいらしたら、もっと気持ちが強くなるんじゃないかな」、山本は「ジャニーズでコメディをやらせたら宇宙Sixが宇宙いち面白いと思ってもらえる第一歩になる作品だと思う」、最後に江田は「この作品で一人ひとりが愛情にあふれて幸せなキャラクターがいっぱい出てきます。芝居を観ている間はいろんなことを忘れて純粋に楽しんで笑顔になってほしい」と締めくくっていた。
いろんなところにいろんなドアが!誰がどこから出てくるかお楽しみに!  撮影:御堂義乗
会見の後ゲネプロが行われた。

【あらすじ】
ロンドンに住むトム(江田)とリンダ(能條愛未)の夫婦が念願の養子を迎えるため、最終面接を行う審査員(坂口理恵)の来訪を今か今かと待っている場面から始まった。
ところが弟ディック(山本)がフランスから帰ってくる。トムから借りていた車には違法な量のタバコとブランデーが山盛りで。ディックとしてはこれを売却すれば少しでも養子を迎える際の足しになるだろうとあくまで兄に協力しているつもりのディックに困惑するトム。さらに末弟ハリー(原)も雑役夫として勤務している病院から戻ってくるが、彼も長兄の養子縁組に協力したくて、近所で破格値の不動産情報を兄に見せて「ここは庭から殺人事件の死体が出てきたから安値になっている。だからうちも庭から死体が見つかれば大家さんが安くこの家を売ってくれるに違いない」とトンデモ発言。慌ててトムはハリーを追い返そうとするが、「じゃあ死体はどうする?もう庭に運んであるけど?」と悪気なく口にするハリーに仰天。次々に巻き起こる騒動に悪戦苦闘するトム。果たしてその結末は―。

人が良すぎる長兄トムと、愛すべきならず者ディック、そしてちょっと頭のネジがゆるいが妙に天才的発想をするハリーの3兄弟が、ステージ狭しとあちこちから出てきては走り回り、時にはバック転付きでドタバタの大騒ぎを展開する。3兄弟のキャラクターがどこか普段の江田、山本、原の性格に被って見えるところもあって、最初から最後まで何度も笑わせられた。
会見で話題になった台詞の掛け合いも(たぶん)ノーミスだったはず! むしろ軽快すぎるくらいスピーディなテンポ感に拍手を送りたいレベルだった。
半ば確信犯なところはあるディックを山本が愛嬌たっぷりに演じるとどうしても憎めないし、原はまさに観た事がない愛らしいおバカ(天才?)ぶりがキュート。そして二人とその周辺の人々に振り回される江田の息も切らさぬくらいの台詞量と汗でびっしょりのうなじに驚く。他のキャストたちと丁々発止にやり取りする3人の姿に、ここまでさまざまな舞台で得た経験の積み上げを感じさせていた。
ちなみに劇場の座席は一つ空けで座る形式となっていたが、空席には本作のパンフレットを買うと付いてくるトートバッグが貼られており、席に着く者の目を楽しませていた。
取材・文=こむらさき
撮影=御堂義乗

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