「妖怪人間ベム」リブート版「BEM」
今秋、劇場アニメ化 Production I.
G制作でTVシリーズから2年後を描く

(c)ADK EM/BEM製作委員会 「妖怪人間ベム」の生誕50周年を記念して2019年に放送されたリブート作品「BEM」の劇場アニメ化が決定した。「劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~」のタイトルで今秋に全国公開される。発表に合わせて、特報映像とティザーポスター、キャスト、スタッフが発表されている。
 1968年に放送された原作「妖怪人間ベム」は、人間でも動物でもない異形の“妖怪人間”であるベム、ベラ、ベロの3人が、いつの日か人間になれることを夢見て、世の中にはびこる悪と人知れず対決する姿を描くホラーアクション作品。リブート版「BEM」では、貧富の差によって二分された湾港都市・リブラシティを舞台に、悪を倒すことで人間になることを目指すベム、社会に溶け込むことで人間を理解しようとするベラ、人間や世間に対して達観しゲームに没頭するベロの3人が、超常的な力をもった“ヴィラン”たちと戦う姿を描いた。
 劇場版では、テレビシリーズでのもうひとりの妖怪人間“ベガ”との決戦から2年後のストーリーが描かれる。妖怪人間たちの行方を捜し続けていた女性刑事ソニア・サマーズは、目撃情報を追ってたどり着いた製薬会社「ドラコ・ケミカル」で、ベムにうりふたつの人間“ベルム・アイズバーグ”と遭遇する。
 特報映像では、ショパンの「24の前奏曲 第4番」をBGMに妖怪人間たちの生い立ちが語られ、ベムの「早く人間になりたい」という原作からの名ゼリフで締めくくられる。赤と黒を基調にしたティザーポスターには、人間形態のベムらしきスーツ姿の人物が登場。足もとから伸びる妖怪形態を思わせる黒い影が、悲痛なシルエットを描いている。
 劇場版キャストは、ベム役の小西克幸、ベラ役のM・A・O、ベロ役の小野賢章がテレビシリーズから続投。追加キャストの発表も予定されている。
 劇場版のアニメーション制作は、プロジェクト協力としてテレビシリーズにクレジットされていた「攻殻機動隊」シリーズのProduction I.Gが行う。また、新たに監督として「魔法陣グルグル」「宇宙戦艦ティラミス」の博史池畠、キャラクターデザインとして「純潔のマリア」「進撃!巨人中学校」(作画監督)の松本美乃が参加。シリーズ構成の冨岡淳広(劇場版では脚本を担当)とキャラクター原案の村田蓮爾は、テレビシリーズからの続投となる。

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