Guianoが追求する、余韻の残るポップ
ソング

柔軟に良いものを目指して

2007年に初音ミク登場により、第一次全盛期を迎えた2010年代前半。あの頃のような盛り上がりを、いまボーカロイド界隈に感じている人は少なくないのではないだろうか。「二息歩行」や「マトリョシカ」に影響されて音楽を始めた世代が、続々と頭角を表し始めている。

KAMITSUBAKI STUDIOに所属するGuianoは、その筆頭と言ってもいいだろう。2011年に「千本桜」を聴き音楽への関心を持った彼は、13歳の頃よりボカロPとして活動を開始。その後もコンスタントに活動を続け、「シャナ」や「死んでしまったのだろうか」などで殿堂入りを果たした。

そんな彼の強みは、柔軟に変化していくポップサウンドと美しいリリックだ。Guianoの作品には、「こういうジャンルでなければならない」という固定概念は存在しない。ロックやEDM、トロピカルサウンドなどを柔軟に反映させポップスとして洗練させていく。また、それに重ねる言葉も極めて秀麗だ。難しい単語を使うことなく、言葉や文の組み合わせにより表現の幅を作っていく。ただ「悲しかった」のような感想で終わらない余韻の残る作品づくりこそ、Guianoの真髄といってもいいだろう。

先日配信が開始された「透過夏 (Feat. 理芽)」は、彼にとって今後の道しるべとなるナンバー。『Love & Music』をもってボカロPとしての活動に一区切りをつけた、Guinoの新たな煌めきに触れることができるだろう。

こんなアーティストが好きな人におすす

・Indigo la End・ヨルシカ・有機酸・Frasco

Guiano アーティストページ|BIG UP!

提供:BIG UP!zine
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