シクラメンが今みんなに届けたい、元
気になれる曲はこれ!!

東京大田区蒲田。2007年にこの人情味あふれる下町で結成された3MC+1トラックメイカーのポップグループ「シクラメン」。「100年初恋」、「とおくとおく」、「僕の宝物」など、ストレートな歌詞と耳に残るキャッチーな楽曲で若い世代に応援ソングやラブソングを贈り続けている彼らに、今年の夏のツアーにかける想い、そして、新型コロナの影響で元気をなくしているすべての人に届けたい楽曲を伺った。


Photo_Kiyono Hattori
Text_yvonne

――まずはここ数ヶ月、シクラメンさんたちも多くのイベントやライブの中止を余儀なくされたかと思いますが、今の率直な気持ちをお聞かせください。

DEppa:2月の後半から3月にかけてライブが7〜8本あったのですが、テンション的にはやっぱり下がりましたね。これまでのライブを見返した時に、いつもだったら「こんなことあったな〜」って思うくらいなんですけど、先月僕らの地元・蒲田のアプリコというライブハウスで開催したライブの写真見て、なんかめちゃくちゃライブしたくなったんです。10年以上音楽やっててこんな気持ちになることはなかったので、本当にライブが好きなんだなって。

肉だんご:ライブがなくてスケジュールが空いてるんじゃなくて、予定があるのにできないという事態は初めてだもんね。

DEppa:とはいえ僕らは5月からのツアーが決まっているので、これは開催できると信じてみんなに音楽の力で元気になってもらえるように頑張りたいと思っているんです。

肉だんご:燃えたぎってます!

桃紅茶:我慢できないですよね。

――ありがとうございます。順番が逆になってしまいましたが、ミーティア初登場ということで、自己紹介をお願いできますか?

DEppa:はい、シクラメンのリーダーで作詞作曲をやってます!よろしくお願いします!
肉だんご:肉だんごです。DEppaの弟です。
桃紅茶:肉だんごの幼馴染で、桃紅茶と言います。
電球:トラックメイカーの電球です!DEppaと一緒に作曲やってます。
――DEppaさん、桃紅茶さん、肉だんごさんは地元蒲田つながりだと思うのですが、電球さんはいつから参加されたんですか?

肉だんご:いつ派遣から正社員になったんだっけ?

電球:(笑)。いつからだろ、13年前だからまだアマチュア時代かな。知り合いの紹介だったんだよね。

DEppa:それまではカバーばっかりやってて、オリジナルの曲を作りたいなってことで電球さんにオファーしたんです。

肉だんご:結成の経緯をもっと遡ると、最初はDEppaが一人でやってたの。

DEppa:そうそう。僕、蒲田の「玉子屋」って有名なお弁当屋で働いてたんですけど、そこってアーティストとかサーファーとか、バックパッカーとかいろんな人が働いてて、音楽やってる先輩のライブ見に行ったり、レコーディングの現場を見せてもらったりしているうちに自分でもやりたくなったんです。でも一番大きいのは小中高の先輩のDefTechさんが武道館でライブやってドカンと有名になったことかな。近所のお兄ちゃんにできるんだから、自分にもできるんじゃないかって(笑)。友達と一緒に音楽はじめて、肉(肉だんご)を誘って。友達の結婚式で歌ったり、曲つくったり地道に活動しているうちに音楽関係の方にライブやらないかって話がきたという。

肉だんご:本気というよりは遊びの延長だったよね。DefTechみたいになりたいな〜くらいで。

――DEppaさんと肉だんごさんは、兄弟でやることをどう思われてたんですか?

肉だんご:う〜ん、当時は兄弟でやんの??って思ったけど、まあ小さい時から聞いてる音楽も一緒だし、音楽性のズレもなかったんですよね。もともとDEppaと一緒にやってた先輩と僕が仲良くて、肉だんごと一緒じゃなきゃやだって言ってくれたのも大きかったですね。

桃紅茶:僕はいつもシクラメンのあとを追いかけてて、一緒に遊んでたんです。歌詞カード切ったり、CDを集めたり。シクラメンに影響されて友達とバンドはじめようとしてた頃にその先輩が抜けるって聞いて入らせてもらった。でもシクラメンは3人にこだわってたから、僕の友達は入れなくて。

DEppa:僕ケツメイシさんも大好きで、バンドは3人だ!って決めつけてたんですよね。

桃紅茶:いまだに友達のお母さんに言われる、、シクラメンに入れてくれてたらあの子の人生変わったのにって(笑)。

――あ、でも電球さんは入れたんですよね?

DEppa:……なのでシクラメンは3MC+1トラックメイカーと名乗っています!

肉だんご:こだわるね〜!

電球:だからいまだに僕歌わせてもらえないんです……。ときどきレコーディングの時とかにこっそり歌ってますけどね。

電球さんはシクラメンにどういう印象を持っていたんですか?

電球:う〜ん、今思い返せば兄弟だったり幼馴染だったりっていう、絆が強いメンバーの中にぽっと入った割には違和感がなかったかな。面白いって思うポイントが一緒だったり、音楽性も似てたんですよね。この曲はこんな流れで、このストリングスのコード感がいいよね〜なんていう話をDEppaとできてたのが不思議なくらい。

DEppa:だから誘ったんだよ!(笑)電球がバリバリのハードコアだったら誘ってない。ここのベースが泣けるよね〜みたいな感覚が合ったから紹介してもらったんです。

電球:まあ偶然の一致というかね。ライブでもさ、兄弟です!幼馴染です!に続いてなんか言いたいもん。派遣社員的にはさ。

DEppa:電球は縁の下の力持ち的な存在。トラックメイキングで本当に支えてきてもらったし、面白くてキャラも突出してるし、何やってもそれなりにできる。だから、トラックメイカー兼DJという形で前に出てきてもらってるんです。

肉だんご:もし電球が歌いたいって言ったら崩壊してたよね(笑)。

桃紅茶:4人だとケツメイシになれないからね。
――シクラメンの名前の由来はなんだったんですか?

DEppa:ある日、肉だんごの部屋で遊んでたらテレビで中村雅俊さんがシクラメンの和名は「豚饅頭」だと紹介してたんです。花言葉はネガティブ、内気。初期メンバーの友達も肉だんごもデブだし、僕もネガティブで内気な性格だから、払拭したいねってことでシクラメンにしたんです。その時は暫定で変える気満々だったんですけど、だんだんファンの方にシクラメンシクラメンって言ってもらうと愛着が湧いてきたんです。

肉だんご:ほんとはね、デライトシップ!とかかっこいい名前つけたかったんだよね。

DEppa:そうそう、でもまあ蒲田だしね。泥臭く生きたいし、シクラメンでいっか!って。

――みなさんがラーメンが好きすぎたのかと思いました(笑)

DEppa:それね!めっちゃ言われるからシクラーメングッズっての出したことあるんですよ。

肉:僕らラーメンもめっちゃ好きだし。ツアーで地方行ったら大体ラーメン食ってます。

電球:肉は100キロ超えてるくらいだからね。

肉だんご:いま102キロ!100キロ切ったら負けだと思ってるんで。

――さて、ここからはですね、みなさんの「ミーティア読者に届けたい元気が出る5曲」をセレクトしてもらいたいと思っています。

DEppa:はい!シクラメンとして今届けたいのはやっぱりこの曲、「MUSIC」です!
DEppa:2014年に作った曲なんですけど、当時は僕もおばかちゃんで、未熟で、本当に初期衝動だけで作った。勝手に世界平和を歌ってるんですけど、それが今シクラメンの代表曲になっている。ライブでも笑って泣ける時間をつくってくれる曲なんですよね。震災の時とか、辛いことがあった時に歌ってきたんですけど、そんな時こそ音楽を聞いて欲しいという思いを込めています。

肉だんご:「MUSIC」を聞くと、ライブに来てくれたみんなの顔が思い浮かぶんですよね。その時々で違った曲になるというか、僕らと一緒にこの曲も成長している感じ。

DEppa:売れたわけじゃないけど、シクラメンにとってすごく大事な曲。ゆずさんが「夏色」をあれだけ歌ってるように、何百回、何千回と歌ってきた。音楽があった方が人生は絶対楽しいと思うから。

肉だんご:2曲めは「とおくとおく」かな〜。遠く離れても、一度繋がった心はずっと繋がってるよって曲。今聴いてもらえたら響いてもらえるんじゃないかな。
DEppa:「とおくとおく」をつくったのは、想いが二つあって、一つは音楽を始めるまで毎日友達と遊んでて、でもある日その友達が結婚しちゃって、遠い場所に行っちゃった。あんなに毎日一緒にいたのに会えなくなるなんてことがあるんだって。そういう感情で書いたんです。一緒に培った時間、歩んできた時間はどんなに離れてても変わらないっていう思いでつくりました。もう一つは、亡くなった友達とかおじいちゃんとかに届くといいなって。

肉だんご:今まさにtwitterでファンの方に「毎月シクラメンに会えてたのに、今すごく遠い存在に感じる」って言われたんです。なんか切なくて。この曲を聴いてもらうことで近くに感じてもらえると嬉しいよね。俺たちだって会いたいんだから!

桃紅茶:僕は今、「Rainbow」を届けたいかな。止まない雨はないよって歌詞があるんですけど、今こんなに世界中が沈んだ空気に満ちている中でこの曲が寄り添って欲しい。無理して元気になる必要はないんですけど、元気な人が元気になろうよって声を上げることで暗い雰囲気が拡大することはないんじゃないかと思うんです。
――こんな時だからこそ、自然の美しさとか、虹を見てきれいだなって思う気持ちを忘れたくないですよね。

桃紅茶:それ、僕が言ったことにしてください!(笑)。

DEppa:「そら」って曲もあるんです。青い空を見て何も感じなくなりたくないなって曲。「Rainbow」も同じ気持ちでつくりました。

電球:僕は「舞い桜」と「BRAND NEW DAY」。この春は卒業式も入学式もできなかった人たちがいるからね。めちゃくちゃ辛いですよね。お花見だってできない。
DEppa:そうだね。ミュージックビデオを見ながら学生生活を振り返ってもらえたらいいな。

電球:「BRAND NEW DAY」はめちゃくちゃ前向きな曲。

肉だんご:何があったって新しい一日がはじまるからね!
――みなさんありがとうございます!それでは最後に5月から予定されているツアー「シクラツアー2020初夏〜開幕!! シクリンピック!!〜ここならチケット余ってます!!」への意気込みをお願いします!!

肉だんご:新型コロナのことがあって、メンバーで話し合って内容をガラリと変えました。みんなが溜まり溜まった思いを爆発してもらいたいし、みんなが汗をかいて楽しめるツアーにしたいと思っています。

電球:今回のツアーはオリンピックの選手の方々を応援したいという気持ちを込めていたのですが、オリンピックも延期になっちゃったし、そこに向けてまた頑張っている選手の方々を改めて応援しつつ、みんなで頑張って乗り切ろうぜ!って気持ちで臨みたいと思っています。

桃紅茶:僕たちは10年以上毎年夏にツアーを開催してきたので、延期とか中止になるってことは考えられないし、考えたくない。そんな想いをtwitterで発信したら、ファンの方々から絶対に開催して欲しいというお声をいただきました。僕たちが頑張れる理由ってやっぱりライブでみんなに会えることだから、絶対開催したいですね、

DEppa:僕はピンチはチャンスだと思っていて、今こういう状況になって、エンターテインメントの重要性を感じてもらえたんじゃないかと思うんです。音楽ってやっぱり必要だなって思ってもらえるチャンスだと思う。これだけイベントやライブができなくなっているわけだから、コロナが終息したら絶対みんな発散したくなる。そんな時に発散できる場ってやっぱりライブハウスだから。僕らはこの状況をマイナスではなくプラスと捉えて、こんな時に僕らには何ができるのか、何ができるアーティストでいたいのかをずっと考えています。ツアーではシクラメンらしく、ファンのみんなに全員笑顔で帰ってもらえるような最高のライブを届ける自信があります!

肉だんご:いまはエンタメ業界がさらにパワーアップできる正念場だよね!

DEppa:たぶんコロナが終息したらみんな超いいライブするんだろ〜な〜。

電球:今絶対いい曲作ってるよね。

肉だんご:よっしゃ、みんなで乗り切ろ〜ぜっ!!
「シクラツアー2020初夏〜開幕!! シクリンピック!!〜ここならチケット余ってます!!」開催決定!!

・5月23日(土)東京キネマ倶楽部
open 16:15 / start 17:00

・5月30日(土)岡山IMAGE
open 16:30 / start 17:00

・5月31日(日)福岡DRAM SON
open 16:30 / start 17:00

・6月6日(土)柏パルーザ
open 16:30 / start 17:00

・6月14日(日)横浜F.A.D
open 16:30 / start 17:00

・6月19日(金)梅田BananaHall
open 18:30 / start 19:00
 
・6月20日(土)LiveHouse浜松窓枠
open 16:30 / start 17:00

・6月28日(日)名古屋ボトムライン
open 16:30 / start 17:00

・7月4日(土)仙台darwin
open 16:30 / start 17:00

 
【チケット料金】
・一般(中学生以上) ¥4,200- ※税込・ドリンク代別途・整理番号有
・親子 ¥5,200- ※税込・ドリンク代別途・整理番号有
・小学生 ¥1,000-  ※税込・ドリンク代別途
 
※オールスタンディング
※中学生以上は一般料金。
※小学生チケットをお持ちの方は必ず保護者同伴でご来場ください。(保護者の整理番号で同時入場。)
※親子チケットは大人1名に対して小学生未満の子供2名まで入場可。ドリンク代は1名分になります。
 

一般発売
受付期間:2020/4/4(土) 10:00〜
チケットの購入はこちら!!
 
 
主催:WAKURABA
企画制作:ALIVE
問合せ:各地イベンター or ライブハウス

シクラメン オフィシャルHP

シクラメンが今みんなに届けたい、元気になれる曲はこれ!!はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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