生まれていなかったかもしれない名曲「妄想税」の制作の裏側に迫る

生まれていなかったかもしれない名曲「妄想税」の制作の裏側に迫る

生まれていなかったかもしれない名曲
「妄想税」の制作の裏側に迫る

前作から1年と8ヵ月ぶりの新曲。人気ボカロPの楽曲「妄想税」
妄想税 feat. 初音ミク 歌詞 「DECO*27,初音ミク」
https://utaten.com/lyric/jb51404104
『妄想税』は2013年9月7日に公開された、ボカロP「DECO*27」の楽曲です。
歌唱ボーカロイドは、初音ミク。前作の『ゆめゆめ』から、1年8ヵ月ぶりに公開されたボカロ楽曲となっています。
投稿後、久しぶりの大人気ボカロPのボカロ楽曲ということで、多くのファンがその楽曲を視聴しました。
2020年2月現在の再生回数の状況は、ニコニコ動画で300万回再生越えとトリプルミリオンを達成し、YouTubeではなんと1000万を越える再生回数となっています。
現在は、2014年3月にリリースされた4thアルバム『Conti New』に収録の他、カラオケDAM&JOYSOUNDでも配信が行われており、カラオケでも歌うことのできる大人気ボカロ楽曲の一つです。
「妄想税」はもしかしたら、この世に生まれなかったかもしれない!?
『妄想税』は、納めれば自分の「妄想」を叶えてくれる「妄想税」を納めよう!と勧誘する楽曲内容となっています。
もちろん「妄想税」そのものは妄想上の産物なので実在しません。
けれどやはり、どんな人にも叶わない「妄想」というものは存在するようで、「かっこいい」「中毒になる」と楽曲への高評価があるものとは別に、多くの人々から「本当にあるなら払いたい」「払ってみたい」という感想がよせられています。
誰しもが一度は思う「叶えてみたい」という気持ちが、非常にくすぐられる楽曲となっているようです。
そんな『妄想税』ですが、もしかしたらこの世に生まれてこなかった楽曲だったかもしれないことを知っていましたか?
実はDECO*27はこの楽曲を製作する前に「音楽から離れるつもりだった」ことをインタビュー記事にて明かしているのです。
2008年に活動を開始し、5年間、衰える事のない多くの人気を保ち続けたDECO*27ですが、それ故に「全てやりきったように感じた」ということで、音楽から離れようと決意していたというのです。
音楽から離れる決意を変えたもの
しかし、それを変えるきっかけとなったのが、スペインのバルセロナで開かれた音楽フェスティバル「sonar」でした。
所属事務所「U/M/A/A」の縁からそのライブを観に行った彼は、そこで盛り上がる観客達の姿を前に「もう一回ミクで曲を作ってみよう」と思ったそうです。そして帰国後制作されたのが、この『妄想税』でした。
楽曲の中には「未来を買い直せ」という歌詞が存在しています。
多くの妄想が「買って」叶えられる中で、唯一未来だけが「買う」のではなく「取り戻す」ような言葉を使われているのは、もしかしたらDECO*27自身が改めて音楽の世界に戻って来た事に繋がっているのかも、と思った人も多いのではないでしょうか。
つまり、ボカロPとしてDECO*27が心新たに再び歩み出す、その始まりとなった楽曲が『妄想税』なのです。
黎明期に生まれた、ボカロ界の大人気立役者P「DECO*27」
DECO*27は、2008年に活動を開始したボカロPです。
使用ボカロは初音ミク、巡音ルカ、メグッポイド。投稿楽曲での使用はされていませんが、1stアルバム『奏愛-soi-』にて鏡音リンも使用がされています。
その活動初期は、尋常ではないスピードで楽曲を投稿し続けながら、いくつものヒット曲を生み出しています。

特にデビュー翌年の2009年には楽曲投稿にくわえ、3枚のアルバムを3、4カ月おきにリリースするなど、その勢いはとどまる事を知りませんでした。
くわえて2008年は「黎明期」とも呼ばれる、一つの音楽ジャンルとして盛り上がりを見せ始めて来た時代であり、ボカロ界を盛り上げてきた立役者の一人と言っても過言ではありません。
2010年には、レーベル「U/M/A/A」にてメジャーデビューをはたします。
同年にメジャーでは初となるアルバムを出し、続けて出した2ndアルバム『愛迷エレジー』ではオリコンデイリーチャートで最高7位、ウィークリーでは11位に入るなど、目を見張る勢いで結果を出しました。
その他にも、歌手の「柴咲コウ」とのコラボ(現在は「galaxias!」というユニットを組んでいます)、声優や有名歌い手への楽曲提供など、幅広いジャンルで勢力的に活動している大人気ボカロPです。
「妄想税」のおすすめ歌ってみた動画を紹介!
大人気ボカロPの久しぶりの投稿にざわめきたったのは、ボカロファンの人達だけではなく、歌い手達からも注目を集めました。
『妄想税』投稿後、多くの歌い手達がDECO*27の久々のボカロ曲を喜び、歌ってみた動画を投稿しました。
今回そんな歌ってみたの中でも、YouTubeにて大人気のものを3つ紹介します!
Eve
▲【Eve】妄想税【歌ってみた】
シンガーソングライターとしても現在活動中の歌い手「Eve」による歌ってみた動画です。
中低音で落ち着きのある淡々とした歌声で歌う事が多いEveですが、この歌ってみた動画ではふだんよりも少々高めの声で歌われています。
これまでとは違う高さで歌われているためが、「いつもとまったく違う」「別人かと思った」「かわいい」という感想も寄せられてます。
淡々とした歌い方もできれば、かわいい高音まで出せるEveの歌い手としての新しい一面を目にする事ができる歌ってみたです。
そらる
【そらる】妄想税【歌ってみた】
一昨年2018年に活動10周年をむかえ、今年2020年でついに12周年をむかえる歌い手「そらる」。
投稿動画、総再生数2億回越えという驚きの再生回数をもつ大人気歌い手です。
そらるの最大の特徴は「優しい」と評される、ハスキー寄りの中低音の歌声です。
『妄想税』の毒々しい欲望にまみれた歌詞とは真逆の印象をもつ歌声が歌う『妄想税』は、他とはどこか違う、艶やかさを含んだ「悪さ」を覚える楽曲となっています。
大サビに向けて、盛り上がりがかかる感情のこもった歌声もまたこの歌ってみたの魅力の一つです。
れをる&nqrse
▲【れをる&nqrse】妄想税【歌ってみた】
人気女性歌い手「れをる」と歌い手界の人気ラッパー「nqrse」のコラボ歌ってみたです。
「れをる」が歌う元来の歌詞に加え、nqrseオリジナルのラップに歌詞をつけたアレンジ『妄想税』となっています。
中毒性の高い独特な歌声を持つれをるの歌声は、『妄想税』そのものが持っていた中毒性をさらに高めています。
nqrseによるラップは、妄想税が持つ欲望にまみれた世界観をさらに毒々しく深めていく中身となっており、多くの人達から「かっこよすぎる!」と高い評価を得ています。
もちろん、それぞれにパートをわけて歌うだけではなく、曲の後半では綺麗なハモりを見せて歌うシーンもあります。
2人の人気歌い手によるコラボアレンジの歌ってみたです。
6枚目のアルバム発売中&新曲カラオケ配信開始!
現在、DECO*27の6枚目となるアルバム『アンドロイドガール』が発売中です。
過去作である『二息歩行』と繋がる描写を感じさせる歌詞、MVで話題を呼んだ表題作『アンドロイドガール』を含め、全11曲もの楽曲達が収録されたアルバムとなっています。
さらに2020年1月17日に公開された新曲『ポジティブ・パレード』が、2月2日よりJOYSOUNDにてカラオケ配信を開始。
こちらは初音ミクとよりみりランドのコラボイベント「初音ミク×よみうりランド 出会い再び」のテーマソングとして制作された楽曲で、そのタイトル通り、ポップでポジティブな楽曲となっています。
『妄想税』とは、また違った雰囲気を持つDECO*27の新作にも、ぜひ注目してみください。

TEXT 勝哉エイミカ

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