第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞に文学
座『スリーウインターズ』
第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の会が2020年1月22日(水)に鹿島茂、杉山弘、辻原登、濱田元子の4氏により行われ、文学座『スリーウインターズ』に決定した。
ハヤカワ「悲劇喜劇」賞は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年のなかから1作品にあたえらる。早川書房と公益財団法人 早川清文学振興財団が主催している。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られる。贈賞式は3月27日(金)午後6時より東京・信濃町の明治記念館にて行なわれる。詳しい選考過程の採録、選考委員それぞれが推薦する作品の劇評は、「悲劇喜劇」5月号(4月7日一般発売)に掲載される。
受賞作『スリーウインターズ』は、ヨーロッパを中心に評価される劇作家テーナ・シュティヴィチッチが描く、ある家族の四世代に渡る女性の冬物語。第二次世界大戦終結、理想の国家の繁栄と崩壊、そしてグローバリズムとナショナリズムの嵐が吹き荒れる現代、女たちは如何に愛するものを守り、自分らしく生きていくのか。2019年9月3日(火)~15日(日)に、文学座アトリエで上演された日本初演作品。演出は文学座アトリエの会では9年ぶりとなる松本祐子が担当した。
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