文学座の今井朋彦が演出を手掛ける
劇団SPAC『メナム河の日本人』の上演
が決定

静岡芸術劇場を本拠地とする劇団SPACが、2020年2月15日(土)から「秋→春のシーズン」の最後を飾る舞台『メナム河の日本人』の上演をスタートさせる。
本作品では、江戸時代初頭、駿河国(静岡)からアユタヤ王朝(タイ)に渡り、貿易商や日本人傭兵部隊の隊長として宮廷で重用されるまでに登り詰めた山田長政の波乱万丈の生涯を、作家・遠藤周作が壮大な歴史活劇として鮮やかに描いている。その一方で、同時期にアユタヤにいた神父・ペトロ岐部と長政の邂逅を創作し、自らの抱える「日本人」と「信仰」の問題を巧みに織り込んでいる。
本公演の演出を手掛けるのは、近年演出家としても精力的に活動する文学座の今井朋彦。2010年・13年の『わが町』に続きSPACでは2作目の演出となる今回も、戯曲の行間まで丁寧に読み解き俳優たちと対話を重ねながら、一つひとつのシーンを創り上げている。今井は、本作の印象を「物語の上に作者の宗教観・人間観があり、シェイクスピアのようなスケール感。“余白”も多く、読み返すたびに発見がある」と語り、稽古では、奇をてらわず戯曲の行間まで丁寧に読み解くという自らの演出の持ち味を遺憾なく発揮している。重厚かつ骨太でありながら、ほとんど上演されていない“隠れた名作”が、今井とSPACの俳優陣、そしてSPAC初参加にして主人公の長政を演じる林大樹の手で蘇る。
あらすじ
重苦しい暑さに満ちた王都アユタヤでは、死の床にある王の後継者をめぐり、残忍で隠微な争いが繰り広げられようとしていた。日本人傭兵隊長である山田長政は、この混乱に乗じて自らの理想を実現しようと野心を燃やす。しかし、王宮や日本人町の実力者たちは、長政を利用しようと策略を巡ら せ…。禁教の嵐が吹き荒れる日本への帰国を目指す神父・ペトロ岐部との出会いを経て、長政がたどり着く先とは――。
演出・今井朋彦コメント

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