DracoVirgoインタビュー 1stにして
ベストアルバム、証を手に入れたバン
ドの今に迫る

DracoVirgo始動から2年余り、1stアルバム『Opportunity』が遂に完成。「これが最後だとしても悔いはない」1stにして最高傑作というバンドの証を手に入れた彼らに、その証に込めた想いを存分に語っていただいた。
――1stアルバム『Opportunity』が完成しましたけれども、どんな感想がありますか?
MAAKIII:DracoVirgoとして重ねてきた2年弱をギュっと詰め込めたので、1stアルバムにしてベストアルバムみたいな感覚がありますね。
mACKAz:うん。最初に作った「KAIBUTSU」から、まだライヴでもやっていない新曲が3曲入っているんですけど、そこまで全部を入れられたのはすごく満足感がありますね。あと、曲を作るときはいつもライヴを意識しているので、音源とライヴは絶対にリンクさせているんですよ。それを違和感なく1枚にパッケージできたのは、自分達が積み重ねてきたこの2年ちょっとで、いい進化ができているのかなって再確認できました。
SASSY:DracoVirgoを始動するときは、特に具体的なカラーもなく曲を制作していたんですよ。だから、曲に振り幅があるんですけど、アルバムを通して聴くと、どこか一貫性があるんですよね。客観的に聴いたときに、これがDracoVirgoなんだって思える作品になっていて。
――振り幅があるけど一貫性があるというのは、みなさんの中から自然と出てきたものだからこそ、というところでもあるんでしょうか。
SASSY:なんていうか、そこは縁なのかもしれないですね。ライヴもそうですし、「“KALMA”」や「ABRACADABRA」で、MAAKIIIがイメージしたシルクロードとか中東の感じから引っ張られて、自分達のルーツにある沖縄が見えてきたりもしたので。そういうちょっとした軌道修正みたいなものとか、そのときそのときでいろいろな縁や思いがあるんだけど、スタート地点から今いるところまでの道はしっかり残っているというか。そこからは外れていないなと思います。
――今回の音源は2枚組で、DISC2にはMAAKIIIさんのソロアルバム『兎に角、ジェネシス!!!!!』をDracoVirgoでリアレンジしたものを収録されています。この曲達は配信で発表されていたわけですけども、アレンジ作業をしていた当時は、まだDracoVirgoとはどんなものなのかというイメージを掴みながらされていた感じでしょうか。
SASSY:アレンジ自体はそうですね。
MAAKIII:ドラヴァゴという旗を掲げてスタートはしたけど、やっぱり曲がなかったんですよね。「清廉なるHeretics」と「KAIBUTSU」は、そこまで時間を空けずにできていたんですけど。
SASSY:あとは「阿弥陀の糸]と「hanaichimonme」か。
MAAKIII:ただ、始めたばかりでここから勢いをつけたいときに、曲がないからライヴをしないというのもなんですし(笑)、私がソロでやっていた曲もすごく大切で、曲としてもすごく楽しめるものだと思うので、この曲達をDracoVirgoで伝えるとどうなるのかなって。実際にやってみて、3人で音を出せば自分達のカラーになるし、意外とこういうことも自分達はできるんだなっていう発見も多かったんですよ。そこからこの曲でお客さん達といっぱいコミュニケーションをしてきたので、ライヴ感もしっかり出ているし。
SASSY:うん。今回収録しているのは、ツアーを廻り倒した後に録ったものなので、グルーヴィーな感じになっているというか。ライヴで観れるドラヴァゴに近い音像になっていると思います。
――mACKAzさんは、当時はどんなことを考えながらアレンジ作業をされていました?
mACKAz:どちらかというと、ハイカラ(HIGH and MIGHTY COLOR)ってギターロックだったんですよね。でも、ドラヴァゴはギターがいないし、テンポが速いのもアレだから(笑)、4つ打ちで踊れる曲がいっぱいあっても楽しいよねって。で、MAAKIIIがソロでやっていた曲もめちゃいいし、踊れるし、これをライヴアレンジしてみようみたいな感じだったので、結構自然にできた感じはありましたね。元々の曲がある上で、ドラムとベースは演奏するところはするし、しないところはしないぐらいの感じでいいんじゃない?っていうラフな感じでやっていたので。
――DISC1には「清廉なるHeretics」から新曲までが収録されていますが、その中でも「FLY」はアップテンポで激情的な曲になっていますね。
mACKAz:これが一番直近にできた曲なんですけど、今話していた、踊れるゆっくりめの4つ打ちというテーマとは真逆の発想ですね。速いテンポで、ギターが強く聴こえてくるようなもの。いわゆるハイカラっぽい曲というか。そういう曲ってドラヴァゴを始めてからそんなにやってなかったなと思ったんで、ここらでちょっとそういう曲があってもいいかなと思って作りました。
MAAKIII:私は歌詞とメロディーを絞り出したんですけど、mACKAzが作ったデモの段階から、前の私達を知っている人達が求めているような、それこそハイカラらしいような印象は私も受けたんですよ。そこからまたひとつ、今の私達を見せるとなったときに……映画の『バーレスク』を見ていたら、マリリン・マンソンの曲をクリスティーナ・アギレラが歌っていて、あのグランドピアノの感じがすごくいいなと思ったんですよね。そういう煌びやかさとか、劇的な感じを足せないかなって相談して。ただ、サウンドも最初からクオリティが高かったし、すごく世界観を持っていたんですけど、歌詞を書くときに珍しく時間がかかってしまったんですよ。もうマジでできない!って、夢に出てくるぐらい。
mACKAz:うなされてるね、それ。
MAAKIII:ははははは(笑)。でも、ポロポロとフレーズが出てきたときに、満天の星空が見えてきて、その景色を拾っていくうちに溢れ出して、歌入れ直前で完成しました。
――「Oh Eh Oh」はまた少し毛色の違う曲になっていますね。
MAAKIII:この曲はずっとライヴでやっていて、アニメのお話がなかったら「“KALMA”」と「Oh Eh Oh」と「ABRACADABRA」でシングルにする予定だったんですよ。「Oh Eh Oh」は、自分達もミュージシャンとして音楽が大好きだから、無邪気に楽しみたいなと思って、別のチームに乗っからせてもらった曲ですね。歌詞はちょっとだけ私も手を加えているんですけど、自分達からはあまり出てこない感じというか。なんか、ドラヴァゴの曲って、どこかで聴いたことのあるような懐かしさを私は感じるんです、それが新曲だったとしても。
mACKAz:あぁ。「FLY」のミックスが終わったときに、ドラヴァゴの曲って、どれだけサウンドが激しくても、優しくても、どこかでやっぱり歌謡曲の雰囲気がするよなと思ったんですよ。それがドラヴァゴの色のひとつでもあるのかなって思った。
MAAKIII:うん。やっぱり歌謡曲って日本語を乗せるのにすごく美しいメロディーなんですよね。私達に流れている血にもすごく合うというか、無理なく染み込んでいくような感覚があって。私としても、日本語で歌詞を書くのが好きだし、日本語は母国語で、自分の身近に絶対的にある言葉だから歌詞は日本語を乗せたいという気持ちがあって。そことは対称的に、「Oh Eh Oh」は英語が入っているし、自分から出てこないものでもあるんですよ。メロディーもわりとストイックなので、無邪気に楽しみつつ、鍛えられたところもありますね。
――前回のインタビューで、ドラヴァゴは絶対に3人だけでやるものでもないというお話もされていましたし、おもしろそうな楽曲があればどんどんやりたいと。
MAAKIII:そうですね。自分達にないエッセンスもいっぱい取り入れたいので。「Oh Eh Oh」は、いいチャレンジができたし、お客さんも嫌いじゃなさそうだったんですよ。こういう曲を私達がやるとどういう反応になるんだろうと思ったんですけど、意外とみんな結構のってくれて。
SASSY:うん。なんていうか、『兎に角、ジェネシス!!!!!』を経て、「Oh Eh Oh」がまたドラヴァゴの楽曲を繋いでくれるようなイメージですね。演奏していてめちゃめちゃ楽しいです。途中でアホみたいにドラムのフィルが音数を埋めてますけど(笑)、それも曲のノリからくる高揚感から出てきたフィルでもあるので、やっていてすごく楽しいです。
――新曲の中では「HATENA」がめちゃくちゃおもしろいなと思いました。なんていうか、最初に聴いた印象はそれこそハテナだったんですよ。この曲は何なんだ……!?っていう。
MAAKIII:はははははは(笑)。まさにそれを狙っていました。狙っていたというか、最初は自分達もハテナだったので(笑)。
――そうだったんですね(笑)。どう作り進めていったんですか?
SASSY:アルバムとは関係なく、とにかく曲を作っておこうと思って、MAAKIIIと“最近どんなの聴いてる?”とか“どんなのが好き?”っていう話をしていて。そのときはレゲエとか、ワールドグルーヴ的なものとか……あとなんだっけ?
MAAKIII:あとは、ジャジーなものとかシャンソンみたいなものがいきなりロックに変わるというか。“えっ、そこで!?”みたいな展開をする曲がすごく好きだったので、そういうびっくり箱みたいな曲が欲しいっていう話はしてた気がする。
SASSY:そういうものを作ってみようと思ったんですけど、ワンハーフぐらいできたところで止まってたんですよ。ちょっとムズいなと思って(笑)。で、アルバムの話になったときに、もうひとギアあげた形で作ってみようと思って頑張った結果、MAAKIIIがあのゴスな感じというか、オペラな感じを持ってきて、めちゃくちゃ化けましたね。これは鳥肌が立つ!って。
MAAKIII:クィーンの映画を観ていて、やっぱりかっこいいなと思ったんですよね。突然オペラみたいなのが始まる感じとか、ああいう裏切り方って楽しいなって思ったときに、これ、いいんじゃないかなと思って。そこからメロディーが出てきたんですけど、これに乗せられる歌詞って何!?って(笑)。
――確かに(笑)。
MAAKIII:どうしようかなぁ……と思ってたんですけど、前にドラヴァゴとは別で、自分がちょっとパニックになったというか、なんで私はこんな状況にいるんだろうって思ったときに、〈ハテナの果てのハテナ〉っていうフレーズが頭の中でぐるぐる回っていたんですよ。何でなんだろうと思ったんですけど、語呂もおもしろいし、これはどこかで使いたいなと思って。それを乗せてみたらうまくハマったから、やっぱりこの曲はハテナなんだなって(笑)。そこから、このハテナはどこに向かっているんだろうって潜っていきました。だから、頭の中みたいな感じですよね。最初は訳がわからないんだけど、だんだんそれがよくなっていく感じというか(笑)。
――曲を聴いた印象がまさにそれでした。1回目は“なんだこれ!?”でしたけど、回を追うごとにおもしろくなっていくという。
mACKAz:まあ、(ラーメン)二郎みたいなもんっすね。
――(笑)。徐々にクセになるという。でも、歌詞にある通り、この〈イビツなバランス〉が好きなんでしょうね。
MAAKIII:そうなんです。わからないものがわかりかけてきたときって気持ちいいじゃないですか。私は、歌詞を書いているときって自分が生み出すというよりも、与えられているというか、どこかから何かが来るような感じがあるので、最後まで書き終わったときに、この曲はここに行きたかったんだなって思うこともあるんです。だから、ドラヴァゴの曲も最後まで聴いてほしいというか。今ってサブスクとかだと頭だけ聴いておもしろくなかったら飛ばしちゃうこともあるじゃないですか。でも、やっぱり踏ん張って聴いてほしいなって思うところはあるんですけど……イビツなバランスの話を戻すと(笑)、“私って何なの?”っていうところから“私は!”って自分を肯定できたというか。そういう晴れやかな気持ちに最後にはなるのではないでしょうか(笑)。
――「RYUKYU」の展開もおもしろいですね。沖縄らしい雄大な海が見えてきたと思ったら、突然ヘヴィなパートが出てきたりしますが、この曲の作詞にはユウスケさん、編曲にはアンチノブナガと、元HIGH and MIGHTY COLORのメンバーが参加されていますけど、どういうところから作り出したんですか?
SASSY:この曲、最初はインストにしようと思っていたんですよ。ある程度形にもしていたんですけど、MAAKIIIから沖縄を感じられものを入れるとおもしろいかもっていうアドバイスをもらったんです。で、コード的に琉球音階は難しかったんですけど、そういう雰囲気を感じられるものにしようと思ったまま、すっかり忘れて止まっていて(笑)。で、アルバムを作ることになったときに、そういう沖縄な感じと同時に……沖縄のバースからヘヴィになるところあるじゃないですか。あそこも最初は打ち込みで作っていたんですけど、ギターインストみたいにしたらおもしろいかもなと思って。それで、最初はギターの2人だけだったんですけど、ハイカラのメンバーに声をかけて。あいつらも沖縄だし、弾いてもらったらおもしろいかもと思って。
――そういう経緯だったんですね。
SASSY:それとはまた別で、MAAKIIIから、前川守賢さんの「かなさんどー」っていう、ウチナーンチュなら絶対に耳にしたことのあるポピュラーなメロディーがあるんですけど、それをこの曲に合わせたいっていうアイデアが来たんです。
MAAKIII:聴いていくうちに、これはやばい琉球メタルになるなと思ったので、この曲もアルバムに入れる1曲として進めていたんですけど、私がちょうど祖先の行事があって、沖縄に帰っていたんですね。そのときにたまたま首里城に行っていたんですよ。で、目の前にある首里城を見ながら、アルバムのジャケットデザインについて電話していて。「RYUKYU」を聴いた瞬間にアルバムのイメージもすごく見えたし、ここに私達のルーツを取り込んでパワフルなものにしたい。だから、デザインも首里城のエネルギーを詰め込んだようなものにしたいっていう話をしていたら、デザイナーの河野未彩さんも、ちょうど首里城の龍のモチーフをパソコンで見ていたみたいで。これはもう絶対に間違いないから進めようっていうことになったんですけど、その話をしていた1週間後に首里城が燃えてしまったんです。
――すごいタイミングでしたね……。
MAAKIII:それが衝撃的すぎて、なんていうか、これは絶対にやっちゃる!と思って。それでどういうメッセージにしようか考えていたら、「かなさんどー」が蘇ってきて。やっぱりいい曲だなと思って、なんとなく「RYUKYU」のオケに合わせて歌ってみたら、すごくきれいにハマっちゃったんです、何のコードも変えずに。
SASSY:そのままいけたもんね?
MAAKIII:「かなさんどー」のメッセージって、“忘れないで”っていうことなんですよね。姿形はなくなってしまっても、自分の思いとか、自分達のルーツを抱きながら前に進んでいこうっていう。それプラス、私がすごく好きな「花のカジマヤー」という沖縄民謡があって。それは、100歳のお祝いとかに、風車(カジマヤー)を持って歌ったり踊ったりする歌なんですけど、それも聴こえてきて、ダブルで一緒に乗せたらできちゃったんです。やっぱり琉球のスピリットを詰め込める曲だったんだろうなってすごく思ったし、首里城がああなってしまったことのダメージってかなり大きかったと思うので、そこにもエールを送れるような、励みになるようなものになったらいいなっていう個人的な気持ちもあって。そうしたときに、全員沖縄の人達が揃ったっていう(笑)。そういうドラマチックなこともあったし、この曲が引っ張ってくれてアルバムも完成できた感覚はありましたね。ユースケもいいリリックを乗せてくれたし。
SASSY:うん。アイツっぽい前向きな感じで。
――確かにポジティブですよね。それにしてもすごい話だなぁ……。
mACKAz:もう増し増しですよ(笑)。
SASSY:情報量がめちゃめちゃ多いよね?
mACKAz:うん。曲としても、最後はとんでもないことになってますからね。
MAAKIII:あと、本物のエイサーの掛け声を入れたいねっていう話がレコーディングの最終日に出たんですけど、たまたま時間が合って石垣出身の男の子達が来てくださって。
SASSY:10代の頃、沖縄でやっていたときからのドラムのライバルというか、友達がいるんですけど、その子がちょうどこっちにライヴで来ていたからお願いしたんですよ。もう本当にピンポイントでスケジュールがたまたま合って。
MAAKIII:だからもう本当に奇跡ばっかりで。いろいろ呼ばれた曲なんですよ。
――お話を聞いていてすごくリンクするなと思ったんですけど、タイトルの『Oppotunity』って、日本語に訳すと「機会」という意味ではありますが、偶然というニュアンスは含まない言葉なんですよね。
MAAKIII:そうなんです。そこがすごく気に入っていて。自分達がいろんな人達と出会うことって、チャンスであるけど、偶然ではないじゃないですか。たとえば、ライヴもみんな観たいから観に来ていて、私達もみんなに観せたいから観せている。そういう私達の関係ってOppotunityだよね?って。そういうところからまた生まれてくるものがあって、そこに結びついていくものがあって……Oppotunityって、そういうものを呼ぶ意志のあるチャンスというか。そういう場で私達もありたいし、そういう曲でもありたいし、本当にそのテーマでこの2年弱動いていたので、このタイトルしかなかったですね。
――1stライヴツアーから『Oppotunity』というタイトルを掲げていましたけど、その頃からこのワードがいいなと思っていたと。
MAAKIII:そうですね。自分達の力だけじゃできなかったプロジェクトだし、感謝の意味も込めてなんですけど、偶然で生まれたものってひとつもなかったんです。DracoVirgoは、とにかく表現することをやめたくないという自分の意志から始まったものであって、そこに降りてきた曲達だったから、やっぱりこれは偶然じゃなくて、もっと熱い何かがあるんですよね。あと、Oppotunityって、○がいっぱい続いているのも好きなんです。
――文字の形的に。
MAAKIII:それがチェーンみたいな感じというか。ひとつの意志があって、そこにガチっとハマるものがあって、またそこにガチッ! ガチガチッ!って繋がっていくというか。それがどんどん広がっていくといいなって。みんなが持っているOppotunityを大事に繋げていきたいです。
――東名阪ツアーも決定していますが、新曲がどうなるのか楽しみですね。
mACKAz:楽しみですし、一発目のライヴはいつもドキドキするものなので、どういう反応が返ってくるのかなっていうのももちろんありますし。でも、アルバムを出してのツアーなので、今まで応援してきてくれた人達への恩返しみたいなところもあるし、またここから新しいドラヴァゴを見てもらえるツアーになるんじゃないかなと思ってます。
SASSY:シングルは1枚ありましたけど、それより前は会場限定とか配信のみで、フィジカルがない状態でツアーを廻っていたから、僕としてはちょっとふわふわしている感じもあったんですよ。DracoVirgoって本当にいるのかな?っていう。でも、アルバムができたことでDracoVirgoがいる証ができたし、こうやって形になったものを今まで応援してくれたみんなと共有できるというか。
――証という意味でも盤は大事かもしれませんね。
SASSY:大事ですよね。いずれなくなってしまうものなのかもしれないけど、やっぱりアートワークとかも大切だし。
MAAKIII:うん。もしかしたらこれが最後かもね?ってなると悲しいかもしれないけど(苦笑)、それでも悔いがないというか。この1枚だけでドラヴァゴは大丈夫だ!って(笑)。
――いやいや(笑)。でも、それぐらいの完全燃焼感があると。
MAAKIII:あります。だから今は、これをライヴでどう見せていくのかっていう課題の方が、自分達的には大きいんですよ。
SASSY:あと、アルバムができてホッとしている感じもありますね。ここからドラヴァゴは広がっていくんだけど、これがひとつのエンドロールというか、ひとつ完結した感じもあって。
MAAKIII:確かに。なんていうか、シルクロードをドラゴンに乗って旅をしていた少女が、琉球というルーツを見つけた……みたいな。
SASSY:で、またそこから旅に出るっていう。
MAAKIII:うん。本当にそうかもしれない。

取材・文=山口哲生
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