【PRIZMAX インタビュー】
タイムリーとタイムレスな
2曲が並ぶニューシングル
10枚目となるニューシングル「愛をクダサイ / Beginning」は、歌心たっぷりなミディアムチューンとソリッドなダンスナンバーという組み合わせ。まさにPRIZMAXの持ち味を堪能できる一枚と言っていい。そして、12月29日の豊洲PITでのワンマン公演で福本有希が脱退という大きな転機を迎える彼ら。今、メンバーが思う葛藤をストレートに語ってくれた。
「愛をクダサイ」の歌詞は
今の僕らの心を投影している
ニューシングル「愛をクダサイ / Beginning」ですが、まずはメロディアスなミディアムチューン「愛をください」について話を聞かせてください。
森崎
PRIZMAX(以下、プリズ)が7人から6人になる今回のタイミングで、この曲が僕らのもとに届いて、僕としてはプリズの核となるような曲をもう1回出すっていう意味があると感じてます。タイトルの“愛をクダサイ”って言葉が心の叫びのように思えるんですよ。なので、歌は変に作ることなく、純粋にメロディーに乗って歌えました。すごく素敵な曲だと思います。
福本
この曲は今のプリズを投影しているのかなって。あと、「yours」(2018年発表の9thシングル)とかを歌ってた頃のプリズっぽいっていうのも感じました。
清水
僕らの心を投影している歌詞だと思います。久々にラップを書かせてもらったんですけど、もともとの曲のテーマが“心のない人間がたくさんの人と関わる中で感情を持っていく”ってものだったんです。それプラス、有希の脱退の件もあったりして、この機会に改めてホリック(ファンの呼称)への想いも考えたし。そんな今の僕の感情でリリックを書きました。
森
7人でのバラードは初めてだったので、この曲ができて良かったです。前作(2019年4月発表の2ndアルバム『FRNKSTN』)は英詞の難しさがあったけど、日本語は日本語で言葉でちゃんと伝えなきゃいけない難しさがありましたね。
島田
「愛をクダサイ」は歌詞の世界観があるし、余白の美しさもある曲だと思います。今のタイムリーな音楽とは逆のタイムレスな曲だなって。有希の脱退のこともあるし、僕にとって忘れられない曲になるだろうなって印象ですね。
ケビン
僕たち3人(ケビン、森、小川)が加入してから初めてのJ-POPらしい曲なので、日本語の歌の良さを伝えたいと思いました。あと、個人的には大樹くんのラップと一緒に歌えるのが嬉しいですね。
小川
パフォーマンス面で言うと、ストレートな歌詞なので踊ってて感情が乗せやすいっていうのは思いました。
森崎
ダンスはサビに手話が入ってて、そういう意味でも感情を伝えやすいですね。
一方の「Beginning」はかなり勢いのあるダンスチューンですね。
森崎
前作を超える楽曲にしたいっていうスタッフ陣の考えがあったんですけど、“すごい曲が来た!”って感じでした。リズムの展開もあって、歌がかなり難しいんですよ。
島田
いろんな要素が曲にパンパンに詰め込まれてるよね。とにかく音の圧力がすごい!
清水
ダンスも構成が細やかに作られてて難しくて。ただ、全体像はめちゃめちゃカッコ良い!
福本
振りが心臓をテーマにしてて、手でも心臓っぽい動きをしてるので、そういうところを注目していただけるとより曲が入ってくると思います。
森
サビは独特なリズムなので、歌とダンスが合わさったところを観てほしいです。
ケビン
Jeff Miyaharaさんの曲なんですけど、声が楽器になってる感じがしてさすがだと思いました。声の加工とか多くて聴くたびに発見があります。
小川
ライヴを想像しただけでワクワクします。ホリックがパフォーマンスを観た時、何も言えないくらい圧倒されちゃうんじゃないかなって。そう思わせられるように、曲をどんどん洗練させていきたいです。