ドラマやCMで話題!タイアップに見る
2020年音楽シーンの行方

2019年のタイアップからネクストカミン
グを大予想!2020年のシーンを牽引する
アーティストは誰だ!

まもなく過ぎる2019年。ひとつの時代が終わり、新たな時代が始まったこの年にも、シーンには魅力あふれるたくさんの楽曲が誕生した。あなたが1年を振り返ったとき、頭をよぎる音楽はいったい誰の何という曲だろうか。今回は2019年にドラマやCM、アニメ、映画などとタイアップした楽曲に注目。その視点から6組6楽曲を厳選し、2020年のブレイクアーティストを考えていく。この中から、2020年さらに飛躍するアーティストが現れる!?

ビッケブランカ「Ca Va?」

まずは、ビッケブランカの「Ca Va?」。この楽曲は2019年5月、SpotifyのTVCMソングへと起用された。同CMは、2019年6月度の銘柄別CM好感度(CM総研調べ)でトップ10入りしている。この記事を読む人の中にも、CMでこの曲を知った人が多くいるのではないだろうか。

タイトルの「Ca Va?」(サヴァ)とは、フランス語で「元気?」の意味。MV中にも、こちらの調子を伺うように手を挙げるシーンが盛り込まれている。歌い出しと歌い終わりの歌詞は、タイトルにならったフランス語のフレーズで、「君が悲しいなら僕は歌う」「僕にも君が必要」といったもの。楽曲の世界観を表現するものであるのはもちろんだが、アーティストとリスナーの関係性も連想できる歌詞となっている。

ビッケブランカは、2016年にデビューした気鋭のシンガーソングライターで、独創的なピアノスタイルとジャンルレスな作風を強みとしている。「Ca Va?」でも彼のアイデンティティは健在。ピアノロックとディスコを織り交ぜた同曲のアレンジは、一度聴けば耳から離れない中毒性を持っていると評判だ。

また、前クールではあいみょんと藤原聡(Official髭男dism)が担当していた「これからブレイクが期待されるアーティスト」をコンセプトにFM802が毎週日曜日22時~24時でお送りしている『MUSIC FREAKS』新DJを現在務めているのも話題。イベントにも引っ張りだこで、この年末には『FM802 30PARTY FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2019』や『COUNTDOWN JAPAN 19/20』など出演が決まっている。

2019年12月には、3か月連続リリース企画として第1弾デジタルシングル「白熊」をリリースした彼。すでにブレイクしている感もあるが、2020年大きく飛躍するであろうアーティストの1人として、日に日に注目度が高まっている。

また、本記事が公開される本日、12月14日(土)深夜0:58から放送のTBS「CDTV」に新曲「白熊」をテレビ初披露する予定なので、そちらもチェックしたい。
ビッケブランカ / 『白熊』(official music video)

ビッケブランカ公式ウェブサイト

milet「us」

miletの「us」もタイアップから注目を浴びる楽曲のひとつだ。同曲は、杏主演の日本テレビ系水曜ドラマ「偽装不倫」(2019年7~9月O.A.)の主題歌へと起用された。

YouTube上に公開された「us」MVは、1,560万再生(2019年12月11日時点)を記録。一般的なネクストブレイクアーティストの注目曲が持つ再生回数とは、1ケタ違う数字となっている。公開から4か月半でのこの数字は、1日あたり10万回以上の再生をコンスタントに続けてきた計算。ドラマ視聴者がMVを観ただけではおそらくここまでの数字とはならないだろう。miletの持つアーティストとしての魅力、「us」の楽曲としての魅力が、この再生回数につながっているに違いない。

milet(ミレイ)は、思春期をカナダで過ごした帰国子女のシンガーソングライター。芯のあるハスキーな歌声と、抜群のソングライティングセンスを武器とする。2019年3月に1st EP「inside you EP」でメジャーデビューを果たすと、リードトラックの「inside you」が11の主要音楽配信サイトで1位を獲得。たちまち期待のニューカマーとして注目される存在となった。夏には、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019、SUMMER SONIC 2019にも出演。「SUMMER SONIC 東京」では、デビュー間もない新人ながら1万人収容のSONIC STAGEを超満員にさせている。2019年11月には、4th EPとなる「Drown / You & I」をリリース。海外のミュージックシーンにルーツを持つ彼女の世界が、日本のチャートを席巻する日もそう遠くないのかもしれない。

milet公式ウェブサイト

緑黄色社会「Sabotage」

お次はこの曲、緑黄色社会 の「Sabotage」。同曲は、波瑠主演のTBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私」(2019年10~12月O.A.)の主題歌へと起用された。爽やかさと瑞々しさにあふれたこの楽曲は、緑黄色社会らしいポップなナンバー。通学や通勤のときに聴けば、1日中元気でいられそうな前向きなエネルギーをもらえる1曲となっている。

緑黄色社会(通称リョクシャカ)は、長屋晴子(vocal,guitar)、小林壱誓(guitar)、peppe(key)、穴見真吾(bass)からなる4人組のバンドで、2012年に愛知県で結成された。2013年には、10代限定のロックフェス「閃光ライオット」で準優勝を獲得。その後、活動を本格化させるなかでリリースしてきた作品が、タワーレコードやSPACE SHOWER TVといった媒体からレコメンドされた経歴を持つ。

同バンドの強みは、ボーカル・長屋晴子の透明で力強い歌声と、メンバー全員の音楽への深い理解、そして整ったビジュアルだろう。「Sabotage」のMVには、彼らを構成する大切な要素がすべて詰まっている。2019年になり、ドラマや映画、CMなどとのタイアップが激増した彼ら。ブレイクまでは秒読み段階だ。

緑黄色社会公式ウェブサイト
ドラマやCMで話題!タイアップに見る2020年音楽シーンの行方はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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