日本を代表するラッパーKREVAのデビュー15周年とこれから

日本を代表するラッパーKREVAのデビュー15周年とこれから

日本を代表するラッパーKREVAのデビ
ュー15周年とこれから

KREVAとは
KREVAはLITTLEとMCUと共に1997年に活動を開始した、KICK THE CAN CREWで日本におけるヒップホップ文化を浸透させました。
その後2004年6月に人気絶好調の中、活動休止を発表し個々のソロ活動を開始。
同年9月08日(クレバの日)に『音色』でソロメジャーデビューを果たし、自らの作詞・作曲をすべて手掛けるヒップホップ界きってのシンガーソングライターとなりました。
2006年2月にリリースしたアルバム『愛・自分博』は、HIP HOPソロアーティストとして史上初のオリコンチャート初登場1位を獲得。
数々のアーティストとのコラボレーションも幅広く、久保田利伸や草野マサムネ(スピッツ)、最近では三浦大知岡村靖幸とのテレビ出演も話題になりましたね。
男らしさとストイックさが魅力で、日本を代表する唯一無二のアーティストです。
KREVAワールドにノックアウトされて欲しいベスト5
5位「音色 ~2019 Ver.~」
KREVAと言ったら、このキラーチューン。
デビューアルバム『新人クレバ』に収録された『音色』をバンドサウンドで新たにレコーディングした2019年バージョンです。
PVはオトナの格好良さと気品を感じさせ、ロンドンの街並みを颯爽と歩くKREVAに女性ファンが悶絶しそうな仕上がりになっています。
しっとりとした弦楽器のアレンジが、高級感と音色の良さを引き立てています。
▲KREVA 「音色 ~2019 Ver.~」Music Video short ver.
デビュー当時の尖った『音色』も、もちろんHIPHOP精神溢れる曲調でかっこいいのですが、『音色 ~2019 Ver.~』は当時を振り返るように様々な“音”を吸収しきった、KREVAの魅力溢れる一曲です。
▲音色
4位「無煙狼煙」
「むえんのろし」と読むこちらの曲。
冒頭から聞こえる民謡チックな弦の音に併せて、KREVA自身の強い決意表明のようなリリックに圧倒されます。
HIP HOPの殿堂「B-BOY PARK」のMCバトルで、3年連続日本一の栄冠に輝く実績を持つ開拓者であるKREVAだからこそ、紡ぐことができるリリックなのでしょう。
「エンジョイして 援助してくれる 全女子全男子にリスペクトを送ろう」という歌詞の一部から、長年応援してくれるファンに対しての愛のリターンを感じずにはいられません。
「狼煙」と書いて「のろし」と読むことからインスパイアされてできたこの一曲。こちらもニューアルバム『AFTERMIXTAPE』に収録されています。
3位「S.O.Sが出る前に」
ニューアルバム『AFTERMIXTAPE』の収録曲です。
「頑張れ!頑張れ!」と、言われれば言われるほど辛くなるのが人間ですよね。
しかし、世の中に溢れる曲は「頑張れ!」とエールを送る歌ばかりです。それを注意喚起するように、働くすべての人にKREVAが歌で問いかけます。
限界が来る前にどれだけの人間が、S.O.Sを出せるのか?そんな風にこの曲を通して問いかけているのです。
最大限に音の遊びと広がりを感じるトラックにのせて、15周年を迎えてもまだ「未完成だ」と言い続けるKREVA。
そんな彼が伝える「俺らはまだまだ発展途上」という歌詞は大きく聞き手を肯定してくれる楽曲です。
2位「トランキライザー」
トランキライザーの意味には「精神安定剤」という意味があり、アーティストが持つ孤独や葛藤と「ヤベェ」を連呼する歌詞が印象的です。
制作当時のKREVAは世の中に溢れる情報をほぼ遮断して作成したそうです。
BPM150のテンポの良いリズムで、イントロから80年代のテクノサウンドを感じさせる名曲に仕上がっています。
ヒップホップでありながら、一度聞いたら耳に残るサウンド。KREVAファンでも好きな人が多いのも納得です。
また、KREVAがプロデュースする音楽劇で、小西真奈美がウィスパーボイスバージョンを披露したことでも話題になりました。
1位「Tonight」
KREVAの4枚目のアルバム『心臓』に収録されている『Tonight』。
KREVAはHIPHOPスタイルだけだと思い込んでいる人も多いでしょうが、この楽曲はその概念を覆す一曲です。
ヴォコーダーを駆使して声が加工されており、普通に聞くとKREVAの曲とは思えない歌声になっています。
KREVAはライブやインタビューで「俺は楽器も弾けないし、楽譜も読めない」と語っており、コンプレックス抱えている一面があります。
そんな彼が出来ないという限界を越え、ヴォコーダーで奏でるKREVAの歌声が尊く美しい楽曲なのです。
これからの寒くなる夜に、そっと聞きたいKREVA史上ビックラブソングですね。
挑戦をし続ける無限大のKREVA
たくさんのアーティストに楽曲を提供しつつ、自身も飛躍し続けるKREVA。
最近では香取慎吾の初のソロアルバム『20200101』に、KREVAもフィーチャリングとして参加するというツイートも注目され話題になりましたね。
待望の全国ツアー『KREVA CONCERT TOUR 2019-2020「敵がいない国」』 開催が決定しているので、ぜひチケットを入手してライブバージョンのKREVAを見に行きましょう!
ニューアルバム『AFTERMIXTAPE』の収録曲が、ライブでどのように表現されていくのか楽しみです。
15周年を迎えてもなお「やりたいことが、試したいことがある」と挑戦をし続ける無限大のKREVAから目が離せませんね。
TEXT 棗キョーコ

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