山本一慶が裏社会に生きる男に挑戦 
舞台『蘇州夜曲』水木英昭、山本一慶
、テジュ、山田邦子のインタビュー公

2019年11月17日(日)~11月24日(日)紀伊國屋ホールにおいて、水木英昭プロデュース15周年記念公演『蘇州夜曲』が上演されている。このたび主宰であり演出の水木英昭、主演の山本一慶、俳優のテジュ、特別出演の山田邦子のインタビューが到着した。
ーー役名とお名前を頂戴してもよろしいでしょうか。水木さんからお願い致します。
水木:郷田役を演じます水木です。よろしくお願い致します。氷村玲司を演じた時代も20年前にございました。20年の時を越え、組長に代わりました。そしてこの15周年素敵な役者に囲まれて迎えられることを嬉しく思っております。どうぞよろしくお願い致します。
ーーありがとうございます。山本さんお願い致します。
山本:氷村玲司役をやらせて頂きます山本一慶です。よろしくお願い致します。こう続いてきている作品の中で氷村玲司という役をやらせて頂けることを光栄に思いながら、全力で短い期間でしたが周りに支えられて本当に全力で過ごした日々でした。やっとここにきてステージに立てるということで、全力でこの物語を届けていきたいと思います。
ーーではテジュさんお願い致します。
テジュ:健人役のテジュです。すごく歴史があるというか長く続いた作品で、素敵な役を演じさせていただいてすごく嬉しく思っております。足りない部分もいっぱいありますが、本番が終わるまでには・・・いや明日本番ですね。本番までにはちゃんと出来るように頑張ります。
ーー山田さんお願い致します。
山田:横浜のフェラーリ役の山田邦子です。よろしくお願い致します。本当にちょっとしか出てきませんので、今日どうしてここに立ってるか分からないですけれどもこういういで立ちでございます。水木さんは本当に仲良くさせてもらっていて、今年は「山田邦子の門」もやらせていただいて、ちょっとでもいいから出させてくださいってお願いしてこういうことになりました。フェラーリです。初めてそういう役もいただきまして、すごくお稽古も見させていただいて、まとまりがよくワクワクで楽しみです。怪我のないようにみんな祈っております。以上です。
ーーここからは個別に質問させて頂きます。水木英昭さんにお伺いいたします。今回15周年を迎えられて、おめでとうございます。今のお気持ちはいかがでしょうか。
水木:いやー。あのちょっとでも15周年ってどうなんですかね。中途半端な感じですかね。生きてきた過程だと義務教育を終えて、いよいよ、ここから大人だなという気持ちで頑張ろうと思っております。よろしくお願い致します。
ーー『蘇州夜曲』この作品ですが、先ほどもおっしゃられていましたが、初演は約20年前、この度15周年を迎えるにあたり5度目の再演ということですが。
水木:そんなやってますか!どんだけ好きなんだろうな。
ーーこの作品を15周年の節目に選んだ理由などあればお聞かせください。
水木:設定としては裏社会を描いたものなんですけれども、人間のヒューマンコメディというところで言うとやっぱり1番自分たちの作品の中では普遍的なものなのかなと言うところもあって、もう一度ここで気持ちを新たに原点も振り返りつつ前を向くためにこの作品を選ばさせて頂きました。
ーーありがとうございます。今回も非常に豪華キャストが集まっておりますがいかがでしょうか。
水木:いや、本当ここ最近の稽古でも珍しいくらいストレスがない稽古場でした。
山田:怪我のことは秘密なんですか。
水木:私ですか?普段芝居の稽古をしているときつい演出かと言われて、何度もキレるんですが実際今回、あんまり現場でキレることがなかったせいか、足と脇腹の方が切れまして・・・
山田:本当お稽古を見たんですけれども、近年見たことのない水木さんの立ち回りで、とってもハードに動いてるんです。だから怪我がなければいいなと思って、次に行ったとにはもう松葉杖でした。私たちも年取ったなと言うことです。他のキャストは一慶くんにしてもすごい立ち回りがあるので、最後まで怪我のないようにと祈りますけど、よく練習しましたね、すばらしいです。
水木:本当にあの短期間でよくやってくれましたよ。
山田:他の女のとこ行ってたから、なかなか合同練習のところに参加できなくて・・・いや他のお仕事で、間違えちゃった(笑)
山本:皆さんに支えられて。
山田:座長の足の具合は?止まってるから分からないけど。またその怪我してる感じが迫力が出て、親分の役だからいいのよね。
水木:足の悪い組長にしました。
山田:なんかすごく迫力が出ちゃって悪そうな感じ。
ーーありがとうございます。今お話にも出ましたが殺陣など見どころ満載な作品だと思います。山本一慶さん、この作品の見どころをぜひお伺いしたいのですがお願い致します。
山本:水木さんといろいろお話しをさせていただいていますが。僕の演じた玲司という役がどんな人間だったのかお話をした時に「表現にはいろいろな可能性や方向性があって、いかに役を生きる人として表していくか」すごく難しいことなんですが、これが玲司を演じる上での僕の課題であり、今回の作品のコンセプトにもなるのかなと思いました。水木さんとの会話の中で、たくさんの刺激を受けましたし、たくさんのアドバイスをいただきました。僕自身も生き様というものをお客様にダイレクトに届けられたらと思いながらお芝居をさせていただいています。
ーーあまりやったことのない役どころというのをお聞きして…
山本:ヤクザは初めてですね。いつも優しいお兄ちゃんみたいなのが多いので。
山田:今回、歌もアカペラもあるし盛り沢山ですね。
山本:今おっしゃられた通り色々やらせていただいて殺陣も、いろんな姿を見せれたら。
山田:すごいかっこいいですよ。それで素直で曲がってない性格がすごくいい男に出来上がってますよね。
ーーありがとうございます。テジュさんにもお伺いします。水木さんのプロデュース作品には初参加ということですが。
山田:初めてなの?!
ーー稽古場での感想などお聞かせください。
テジュ:すごく楽しかったというか勉強になったというか。
山田:練習が??
テジュ:細かい演技の芝居部分とか、ギャグのテンポとか、やっぱり外人なんで日本の演技をどうしたらいいかとかテンポ感をどう掴んだらいいかを全然知らなくて、それを細かく説明してくださって、他の役者の先輩たちがここはこんな感じでやったらいいんじゃないって言ってくださって、やってみたり。
山田:日本に来て2年くらいなんでしょ?台本は漢字や平仮名で読んだんですか?
テジュ:『蘇州夜曲』これは読めなかったんですけど。難しい漢字は読めないですが、基本的に出てくる会話の流れは。
山田:水木さんいいもの拾いましたよね。私本当に初めましてなんだけど、とってもファンになりました。
水木:本当に精悍ですし真面目ですし、役者の姿としても本当に凛として素晴らしい逸材だなと思って。2ヶ月前に焼肉屋で拾ってきたんですけれども。
山田:そうなんですか!そのお店紹介してくれません?いい店ね。
水木:品川です。
山田:またいいとこ行ってるわね。
水木:品川の焼肉屋で拾ってきました。
山田:いるんだ、こういう人が。今回創作ですか?少しダンスも入ってますよね。
水木:元々やってたんだよな、コンテンポラリーは。
テジュ:昔やってました。10年前とか、、、
山田:すごい魅力的な方ですよね。
水木:食べられちゃう。
山田:いやほんと狙ってますよ。おいくつなんですか?
テジュ:31です。
山田:いいね、ちょうど!20代だとかわいそうと思ったけれど。
ーー大変ありがたいお言葉を頂戴しました。では山田邦子さんにも非常にインパクトのある役ですが。
山田:初めての役ですよ。フェラーリですよ。後からつけてくださったんだ、どうしても出たいということで。みんなと絡みがないですが参加できて。
ーー見どころを…
山田:息抜きポイントだと思ってください。あ、出てきたわーって毎日言っていただければと思います。私1日いないんですよ。それで代わりにやっていただく関口さんも素晴らしいので、初日もぜひ楽しみに見て頂きたいです。
ーーTwitterなどでも非常に座組の仲の良さが伺える写真などもアップされているんですけれども、稽古場でのエピソードがあればぜひ。
水木:稽古場ですか、すぐ思いつくのは怪我しかない。
山田:あと、やっぱり主役がゆっくりきたから、そこまでにみんなの期待感というか、みんながきてからしがみつくように仲良くなったんじゃないかしら。
水木:ちょっとはしゃいじゃったんでしょうね。一慶が来てよしとなって2日目だもんな、怪我したの。
ーー全治どれくらいでしょうか?
水木:通常は3週間です。なのでもう大丈夫です。
ーーでは怪我以外の質問がありましたら、ぜひ。テジュさんを焼肉屋で発見されたとのことですが、その時の心境など。
テジュ:僕、焼肉屋さんで拾われる前に、台本を読んだんですけど。
水木:なんで拾われる前に台本読んでるんだよ。
テジュ:ファンなんで(笑)。読んでみたら、出演できたらすごく嬉しいなと思って、アピールしました。それで拾われました。すごく嬉しかったです。その日に決まった???
水木:その日に決まってますよ。
テジュ:あ、そうですね。それでこれ全力でやりたいなっていう気持ちがありました。
ーー山本さんは決まった時どうでした?
山本:本当に台本を読ませていただいた時に、ヤクザもの、ヤクザという役で、新しい自分が見せられる、新しい挑戦が出来るワクワクがすごく強かったです。
山田:すごいんですよ。途中から加速していくの。虜になりますね。
ーー一番自分がここを見てくれという見どころをお願いします。
水木:僕は作り手でもあるので、やっぱり若者たちが音楽を一切使わずに仁義をきるシーンがあるんですけれどもそこには是非とも注目して頂きたい。ある種、中盤のクライマックスということでもあるんですけれども、なかなか見たことのないパフォーマンスだと思いますので、是非そこには注目していただけるとありがたいなと思います。
山本:僕個人でしたら、やはり最後の玲司のシーンはすごく気合が入ってますし、思いが弾け飛ぶくらい心にある思いを出しているのでそのシーンを見て頂きたいです。
テジュ:僕はエンディングの時にみんなが出てきてあり得るようなあり得ないような感じの結構楽しいシーン、幸せなシーンになるんですが、エンディングまで来た姿とは違う新しいところを見せられると思っています。
山田:寝てるとね、私を見逃すと思います。本当にちょっとしか出てこないので、毎日そこでは物真似などさせて頂きますので、時事ネタなど入れて、毎日変化をつけて、そこだけスタッフの皆さんも休めるように頑張っていきたいと思います。
ストーリー
大都会東京のとある繁華街。 激化する組織抗争の中、鉄砲玉として動き街から姿を消した男、氷村玲司(山本 一慶)。 五年の月日が流れ、戻ってきた氷村を迎えたのは、 かつての兄貴分郷田(水木 英昭)が支配する世界だった...。 義理と人情のなくなった街に失望する氷村だったが、かつての兄弟分・坂崎(桑野 晃輔)や、 若手の幹夫(河原田 巧也)、やしち(石賀 和輝)らと新たな行動に出ることにした...。 そんな中、様々な人間模様が交錯しあう... ひょんな事から氷村と出会う、上京したての借金を抱えた女、頼子(新垣 里沙)。 バーの謎のマスター健人(テジュ)。 そして、かつての氷村の恋人であり、今は郷田の女となった亜矢子(菅原 ブリタニー)...。 裏街道で、運命の流れに翻弄されていく男と女... 「男は、大義名分のために死ねるんでしょ?・・・女は、惚れた男のために―――」 果たして彼らは、仁義を貫き通せるのか――― 無頼の世界の者たちに、人の生き様、義理、人情を見る...

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