[ALEXANDROS]、ベガス、ビーバーらが
登場 『バズリズムLIVE 2019』初日
レポート到着

『バズリズムLIVE 2019』初日公演が11月9日(土)に横浜アリーナで開催され、4時間30分超に渡って5組のアーティストが競演、12000人のオーディエンスを沸かせた。『バズリズムLIVE』は日本テレビの音楽番組「バズリズム02」が発信するイベントとして2015年に第1回が開かれ、今年で5年目を迎える。以下、その公式レポート。
神様、僕は気づいてしまった
トップバッターは神様、僕は気づいてしまった。場内には轟音のSEが響き渡り、ステージ三方に張られた巨大な紗幕の中に、白い衣装に身を包み覆面を被った4人が登場。彼らの演奏は常にこの紗幕の中で行われ、紗幕には曲に合わせアブストラクトな映像や歌詞が次々に映し出される。映像は先鋭的なデジタルだが演奏はフィジカル。この斬新なスタイルにオーディエンスも驚きを隠せなかったが、徐々に彼らと同化し気がつけば全員が総立ちに。
神様、僕は気づいてしまった
ラストナンバー「CQCQ」の前にボーカルのどこのだれかが、この日唯一のMC「最後の曲です。今日はありがとう」を発し35分のステージを締めた。神僕の強烈なオープニングに「凄いものを見た」と立ち尽くす観客の反応が印象的だった。
マカロニえんぴつ
続いてはマカロニえんぴつ。バズリズム02の「これがバズるぞ2019」で10位にランクインし、4月には『ROCK AX Vol.2』に出演した注目のニューカマー。ビートルズの「ヘイ・ブルドッグ」のSEが流れる中へ登場。「⻘春と⼀瞬」「レモンパイ」と直球のPOPナンバーで幕を開ける。初めて立った横浜アリーナに「この景色をバックに自撮りしたいよ!」とボーカルのはっとりは興奮を隠せない。
マカロニえんぴつ
彼らの魅力は、かのビートルズをも彷彿させる「美メロ」とはっとりのエモーショナルなボーカル。これを全員音大出身のメンバーが卓越した演奏でガッツリと支える。「今日出会ったあなたたちを、これからも僕たちはめちゃくちゃ贔屓していきます!」と観客に感謝を伝え、アグレッシブな「ヤングアダルト」で35分のパフォーマンスを締めた。
SUPER BEAVER
SUPER BEAVERの4人はステージに登場するや、まずドラムスタンドの前でメンバーが円陣を組む。ボーカル渋谷龍太の「フロム、ライブハウス! SUPER BEAVERです! ご機嫌いかがですか!」の第一声でパフォーマンスはスタート。ライブハウスを主戦場とする彼らならではの演奏で冒頭から飛ばしまくる。「予感」や「⻘い春」では70年代のニューミュージック・アーティストがそうしたように、渋谷が共に歌えるようコーラスの前に歌詞を伝える。もちろん、オーディエンスも大喜びでこれに応え全員でシンガロング。気がついたらみんながSUPER BEAVERのペースに引き込まれていた。
SUPER
「15年音楽やってまだまだ若輩ですけど、あなたにとって何が出来るか、答えはオンステージで見せる事!」とラストナンバー「27」を渾身のパフォーマンス。ステージにはバンド・ロゴと共に「Represent Japanese Pop Music」と映し出されていた。これこそが彼らの矜持。そんなメッセージが十二分に伝わる圧巻のパフォーマンスであった。
Fear, and Loathing in Las Vegas
トリ前はFear, and Loathing in Las Vegas。バズリズムLIVEには2016年、 2018年に続いて3度目の参加だ。SEが場内に響き渡る中、メンバーは猛ダッシュでステージに登場。冒頭の「Just Awake」からSoのハイトーン、Minamiのスクリーミングが炸裂。ふたりのボイスを凄まじいまでの破壊力を持った演奏が強力に支える。「バズリズムLIVE、3度目の出演です!長いバンド名なので、なんちゃらラスベガスでもいいので、今日は覚えて帰ってください!」と初めて彼らを見るオーディエンスにも配慮をみせる。
Fear, and Loathing in Las Vegas
中盤には12月にリリースされるアルバムに収められる新曲「The Stronger, The Further Youʼll Be」も披露。後半には『ラスト2曲!横浜アリーナ全員がひとつになってバカになろうぜ!』と客席を煽りながら勇壮で力強いお祭りパーティチューンの「Party Boys」に突入。とラストナンバーの「Love at First Sight」では広い横浜アリーナ全体が熱気と興奮のカオス状態に。バカリズムに『帰りの体力考えてないですね。絶対搬入口で倒れてると思いますよ(笑)』と言わしめた、35分間フルスロットルのパフォーマンスで終始、客席を圧倒し続けた。
[ALEXANDROS]
『バズリズムLIVE2019』初日の大トリは、初参加の[ALEXANDROS]。ゆったりとした演奏で始まった1曲目の「Run Away」は徐々に高揚感を高め、川上洋平の美しいハイトーン・ボーカルが広い会場の隅々まで響き渡せる。「月色ホライズン」では低音域から高音域までせり上がる鮮やかなボーカルを聴かせ、客席から感嘆の歓声が上がる。続けて「新曲やっていいでしょうか?」とリリースされたばかりの「あまりにも素敵な夜だから」を早くも披露。「今日はライブハウスの匂いがするバンドが多くて、ステージも会場もライブハウスみたいに汗の匂いがしてイイですね。でも、まだまだ汗かいてくださいね!」と熱くなった場内をさらに煽る。
[ALEXANDROS]
ラストナンバーはCMソングとしてお茶の間にも広く知られた「ワタリドリ」。川上のカウントを合図にサビ・パートに入ると、12000人が右手を大きく掲げ共に歌う。バンドと会場が一体となりゾクゾクするほどの感動だ。
アンコールは川上の弾く重いカッティング・ギターで始まる「Mosquito Bite」。ヘヴィでタフネスなアグレッシブ・ナンバーで客席をグイグイと攻めていき、改めてロックバンドとしての[ALEXANDROS]の力強さをまざまざと見せつけた。
『バズリズムLIVE2019』は翌10日にも同所で開催。また、この日の模様は11月29日(金)深夜に日本テレビ「バズリズム02」内で、12月21日(土)20:00からCSの日テレプラスにて放送が予定されている。

撮影=山内洋枝

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