生駒里奈×矢部昌暉×陳内将クロスト
ーク「一年経って成長したヨナ、ハク
、スウォンを見せたい」 舞台『暁の
ヨナ~烽火の祈り編~』

2018年11月に上演され、大好評のうちに幕を下ろした舞台『暁のヨナ』が早くも2019年秋かえってくる! 謀反により王都を追われた王女が、神託に従って不思議な力を持つ者たちと共に生き抜くファンタジー大河ドラマ。シリーズ第3弾となる今回は『~烽火の祈り編~』と題して、前作から続く壮大な物語を紡ぐ。
本作で主人公の王女ヨナを演じるのは昨年乃木坂46を卒業し、一人の女優として歩き出した生駒里奈。生駒とW主演を務めるのは、ヨナの専属護衛を務める屈指の武人ハク役の矢部昌暉(DISH//)。そしてヨナの幼馴染でありながら、ヨナの父王を暗殺したスウォン役の陳内将。
前作から続投するこの3名に、前作の思い出や今作にかける意気込みを聴いてみた。
ーー第3弾上演決定! おめでとうございます。お三方は前作と同じ役を今回も演じる事となりますが、今のお気持ちはいかがですか?
生駒:私はまた(上演があったら)やりたいな、と思っていました。前作を振り返るともっといろいろできたんじゃないかなという悔しさが残っていたり、自分の中の課題がまだまだある役だなと思っていたので、今回は自分にとってのリベンジでもあります。皆さんにはまた新しいヨナをお見せできる機会があるという事でとても嬉しいです。
生駒里奈
矢部:僕自身、こういった続編に続けて出演出来る事は初めての体験なので、上演決定を聴いた時は素直にすごく嬉しかったです。一年を経てまた同じ役ということで、前回よりパワーアップしたハクを演じたいです。
陳内:またスウォンを演じる事になりますが、ストーリーが進んでいるので、違った顔とか出会いとかグンテ将軍(瀬戸祐介)との戦いなど、楽しみですね。瀬戸さんとどれだけ遊べるかがね(笑)。
ーー第三弾で扱われるのは原作で言うとどのあたりなのでしょうか?
全員:ここです!(テーブルの上の原作本を示す)
ーー8巻から13巻!
生駒:私たちもまだ詳しくはわからないんですが(笑)。
矢部:今回は火の部族をメインにして進む物語なので、テジュンというキャラクターが中心となって描かれる事になるようです。僕はこの作品の中でテジュンが一番好きなんですが、そのきっかけとなった部分が扱われているんです。だから演じる釣本南くんがどのように演じるのかが楽しみですね。
矢部昌暉
陳内:テジュン、いいよねえ!
ーーひとつ話を戻して前作を振り返ってみたいと思います。皆さん、前作ではどのような手ごたえを感じましたか?
生駒:前回は凄く楽しかったですね。こういう王道のヒロイン役をやる事が初めてだったので、毎回凄く新鮮でしたし、お芝居もさることながらどうしたら少女漫画のいいところを取り入れられるんだろう、という挑戦の毎日でした。
冒頭でお話ししたリベンジの意味ですが、決して失敗したとかいう話ではないんです。前回も自分自身精一杯頑張りましたし、自分に引き出しがないなら、自分で引き出しを作ってやっていこうという意志が芽生えたんです。あれから1年経って全然違うジャンルの芝居をやっていましたが、ヨナに戻ってきた時にどう表現するのかな、と自分に期待をして(笑)頑張っていきたいですね。
矢部:男としては“戦い”にはあこがれるし、カッコイイと感じていて。前回初めて殺陣をやらせていただき、大変でしたが楽しかった。武器を使って戦うのがかっこいいなと思ったし、お客様からもカッコいいと言っていただけたので嬉しかったです。今回は前回よりさらに成長した姿を見せたいですね。
前作で、僕は余裕が全くない中で、自分のことしか考えられず、陳内さんを初め、周りの人々にたくさん支えられてやってきたんです。今回は僕の後輩M!LKのメンバーも出演するので、前回の経験を踏まえてもっといいハクを見せられるんじゃないかなと、思っています。
陳内:基本、僕は一人でステージに出ていって、部下とちょっと喋って引っ込む事が多かったんです。冒頭でヨナのお父さんを殺して憎まれる、シリアスな役だったんですが、それでも皆と芝居が出来る事が楽しかったんです。で、僕は高所恐怖症なんですが、その割に基本的に高いところで一人お芝居をする場面が多くてなかなか堪えました(笑)。
陳内将
で……、今ふと、昌暉が「ちゃんじん」と呼んでくれないことに気が付きまして……。
生駒・矢部:(吹き出す)
矢部:いやいや、今はオフィシャルな場だから(笑)!
陳内:この前のビジュアル撮影のときは「ちゃんじん」って呼んでくれたのに、今日は「陳内さん」って溝を感じる呼び方をされて……(笑)。
矢部:インタビューの場なので(笑)!
陳内:(笑)。実は帰り道、「幼馴染という設定なんだから、呼び方も『ちゃんじん』にしようよ」って言ってたんです。
矢部:僕、ものすごく人見知りなので、ただでさえ人と仲良くなるのに時間がかかるんです。だから陳内さんから「ちゃんじん、って呼んで!」って言ってくださったときすごく嬉しくて、すぐ「ちゃんじん」呼びをスタートしたんです(笑)。
陳内:で、改めてスウォンの役作りですが。髪が長いので立ち回りで自分の髪の毛がばっさーっと顔にかかって、ちょうどいい所にある照明が何も見えなくなることがあったんです。今回はそれは何としても避けたいと思うので今から地毛を伸ばしてイメージトレーニングを……(笑)
生駒・矢部:笑
陳内:カッコよくさばけるようになりたいですね。
ーー今こう話していて三人の仲の良さが伝わってきますが、最初に出会った頃と今とでお互いの印象って変わりましたか? それともまったく変わらないものですか?
陳内:最初に生駒ちゃんに会ったとき、僕の甥っ子に似ているなあって。甥っ子も少し女の子っぽい顔立ちなんです。
生駒:以前、甥っ子ちゃんの写真を見せてもらったら、本当に私とよく似ていて!
生駒里奈
陳内:最近成長してきてさらに似ているようになってきたんだよ。
生駒:本当!? だから最初は甥っ子と仕事をしているような気がするって言っていたんです。
陳内:で、生駒ちゃんの印象ですが、見た目とは裏腹に、場数が違うというかしっかり舞台の真ん中にドンと立っていてくれる子だなあって。だから周りも頑張ってヨナのために戦えるんだなって。
矢部:共演する前はTVで見ていて、ああ、輝いているなーって思っていたんですが、お会いしたら、もちろん輝いてはいるんですが、いい意味で“女の子”していなくて接しやすい方だなと。
陳内:さばさばしているんだよね。
生駒:……最近はもっとさばさばしてきちゃった。ヤバイなあ(笑)。
矢部:あとめちゃくちゃ負けず嫌いだね。
矢部昌暉
生駒:まーくん(矢部)は乃木坂46時代にレーベルメイト(同じレーベル所属)だった事もあって、「DISH//か!」というイメージ(笑)だったんです。陳内さんはこれまで共演してきた方々から印象を聞いていたんですが、実際にあったらそのままの明るい方で。こっちが人見知りしてしまうと本番中にアイスクリームをくれたりして、和ませてくださいました。その節はありがとうございました(笑)!
ーー今さらな質問ですが、ご自身が演じる役のどの部分が好きですか?
陳内:どのキャラもそうだけど、人間らしいところかな。スウォンにも一人の人間としての顔があり、二面性もあって。だからこそ僕は自分の役を全力で愛していかないとなって思いますね。もっともっと彼の事を知りたいと思います。
矢部:ハクは男から見てもかっこよくてたくましくて強い。ヨナを守るために身体も張るし。僕がこの役をやらせてもらうからには他の誰から見てもハクってかっこいいと思ってもらえるように演じたいですね。
陳内:ハクは不器用なところもいいんだよね!
陳内将
生駒:ヨナは凄く一生懸命でいろいろな事を考えている。自分のためでなく国のため、人のために考えて動けるところに皆は惹かれるんだろうし、私もそんなヨナに惹かれています。私もヨナのそういうところを見習って、ヨナのような人間になりたいですね。
ーーでは第3弾となる今回、それぞれの役をどう演じていきたいですか?
矢部:僕自身、前回の稽古を通して芝居の基礎的な事を学びました。それから様々な舞台を経験させていただき、また同じ役で戻ってきたので、今までの経験を活かして改めていちから作っていきたいです。僕自身の中でモノの見方も変わっていると思いますから。
陳内:スウォンは国王として現場に行ったり指示を出したりと、王たる威厳の部分と、彼自身のやわらかなところとの二面性にもっと拍車をかけたいですね。スイッチが切り替わる瞬間のぞっとするようなたたずまいなど、もっと磨きをかけていきたいです。
生駒:ヨナは前回より今回はまた一つ成長している部分があり、自分の中に役を落としやすくなっているように思います。そしてヨナもいろんなことにチャレンジできる場面がたくさんあると思うので、お芝居でいっぱい考えて試せたら、と思います。
取材・文=こむらさき  撮影=中田智章

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