【会場徹底レポート】『第46回東京モ
ーターショー2019』が遂に開幕! そ
の見どころは?

『第46回東京モーターショー2019』が11月4日(月・祝)まで東京ビッグサイトおよびお台場周辺エリアで開催中だ。
今回の東京モーターショーは「有明エリア」「青海エリア」「OPEN ROAD」という、3つの会場で構成されている。最寄駅は、「有明エリア」がゆりかもめの東京ビッグサイト駅とりんかい線の国際展示場駅、「青海エリア」がゆりかもめの青海駅とりんかい線の東京テレポート駅となる。
「有明エリア」と「青海エリア」は約1.5km、徒歩で30分ほど離れた場所にあり、両エリアを行き来する無料シャトルバスが運行されている。その両エリアを結ぶように位置するシンボルプロムナード公園が「OPEN ROAD」の会場となっており、無料シャトルバスに乗らず、「OPEN ROAD」の展示やイベントを見て回るのも、楽しみ方の1つだ。
『第46回東京モーターショー2019』の会場全体図
■東京ビッグサイトを中心とする「有明エリア」
「有明エリア」では東京ビッグサイトの西展示場1~4ホールと南展示場1~4ホールで、『ARIAKE EXHIBITION』が開催されている。
ホンダのブースを訪れると、2000万円を超える高級スポーツカーのNSXが堂々と展示されていた。ホンダ独自の高効率電動化技術「Honda e:TECHNOLOGY(ホンダ イーテクノロジー)」、四輪車や二輪車といった関連製品も見ることができる。他の自動車メーカーのブースでも同様の展示が多く、『第46回東京モーターショー2019』は“電動化”が大きなキーワードと言えそうだ。
近未来のコンセプトモデルはもちろん、発売間近の新モデルが展示されるのも『東京モーターショー』の楽しみの1つ。ホンダでは2020年2月に発売を予定している、「FIT(フィット)」の新型が展示されていた。BASIC(ベーシック)、HOME(ホーム)、NESS(ネス)、CROSSTAR(クロスター)、LUXE(リュクス)というライフスタイルに合わせた5スタイルをラインアップしている。
なお、ホンダは1959年のオートバイレース『マン島TTレース』参戦以来、今年で世界最高峰レース参戦60周年を迎える。ブースではホンダレーシングの歴史を振り返る展示も人気を集めていた。
NSX
「Honda e:TECHNOLOGY(ホンダ イーテクノロジー)」の関連展示
ホンダのブースにて2020年2月発売予定の新型「FIT(フィット)」
ホンダレーシング60周年の歴史を振り返る
日産は電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプトカー「ニッサン アリア コンセプト」と、軽自動車「ニッサンIMk」を展示。最先端の運転支援システム「プロパイロット2.0」を採用した「スカイライン」は、多くの来場者が運転席に座りその乗り心地を味わっていた。
「ニッサン アリア コンセプト」
「ニッサン IMk」
「プロパイロット2.0」を採用した「スカイライン」
「スカイライン」の運転席
スズキのブースには二輪車レースさながらにレーシングバイクにまたがり、ハングオンのシーンを体感&写真撮影できるフォトコーナーが。自動運転技術の進化した将来、自動車は家のリビングにいるかのようにくつろぎながら移動できる場になるとして、車を“家の離れ”に位置付けた「HANARE(ハナレ)」というコンセプトカーも目を引く。
ハングオンのシーンを体感&写真撮影できるフォトコーナー
スズキのコンセプトカー「HANARE(ハナレ)」
ヤマハは電動化の波が自転車にも及ぶ中、電動アシストマウンテンバイク「YPJ-XC」を展示。ヤマハの自律走行ロボット「Land Link Concept(ランドリンク コンセプト)」をはじめ、ロボット・ドローンの展示も目立った。
ヤマハの電動アシストマウンテンバイク「YPJ-XC」
ヤマハの自律走行ロボット「Land Link Concept(ランドリンク コンセプト)」
三菱自動車もプラグインハイブリッド「アウトランダー」をはじめ、電動化に力を入れているが、今回の『東京モーターショー』では車と住まいが連動する「電動DRIVE HOUSE」を提案している。コンセプトカー「MI-TECH CONCEPT」はバギータイプの電動SUVだ。
三菱自動車の「電動DRIVE HOUSE」
バギータイプの電動SUV「MI-TECH CONCEPT」
会場内には一見、自動車とは無縁に思われるメーカーの出展も。その1つがNTTドコモだ。同社のブースでは最新の高速通信技術の5Gを活用した自動運転車の遠隔操作、「Valeo Drive4U Remote(ヴァレオ・ドライブフォー・ユー・リモート)」に関する展示を実施。自動車運転シミュレーターのような装置を使い、神奈川県横須賀の駐車場にある自動運転車の遠隔操作が体験できた。
ほかにも自動追尾ベビーカー「フラコットコンセプト」や、世間を騒がせるあおり・はば寄せ・もらい事故対策のドライブレコーダー、全国のナンバープレート展など、実用的なものからユニークなものまでさまざまな展示が並び、時間が経つのも忘れてしまいそうだ。
5Gを活用した自動運転車の遠隔操作「Valeo Drive4U Remote(ヴァレオ・ドライブフォー・ユー・リモート)」
自動追尾ベビーカー「フラコットコンセプト」
あおり・はば寄せ・もらい事故対策のドライブレコーダー
全国の「ナンバープレート展」
さて、自動車メーカーのブースに目を戻すと、国産高級ブランドのレクサスが、電気自動車(EV)のコンセプトカー「LF-30 Electrified」を世界初公開。メルセデス・ベンツはハイエンドモデルSシリーズを思わせる電気自動車(EV)「EQS(Vision EQS)」を展示しており、多くの来場者が集まっていた。
レクサスの電気自動車(EV)のコンセプトカー「LF-30 Electrified」
メルセデス・ベンツの電気自動車(EV)「EQS(Vision EQS)」
「EQS(Vision EQS)」の車内
マツダも同社初の量産電気自動車(EV)「MAZDA MX-30」を発表。国内外のメディアからの注目を集めている。
マツダ初の量産電気自動車(EV)「MAZDA MX-30」
■公園に名車がズラリ、“体験”が盛りだくさんの「OPEN ROAD」
「有明エリア」から「青海エリア」へと続くシンボルプロムナード公園に広がるのが「OPEN ROAD」会場。ここにはスポーツカーや往年の名車など数々の四輪車、二輪車が展示されている。約1.5km、約30分ほどの道のりだが、それらの展示を見ながらのウォーキングは決して苦にならない。
また、電動キックボードや次世代小型モビリティなど、未来のモビリティの試乗体験ができるのもこのエリアの魅力だ。近年、人気が高まりつつあるキャンピングカーの展示にも、多くの人だかりができていた。
「OPEN ROAD」に名車がズラリ
「OPEN ROAD」の「痛車天国」
「OPEN ROAD」ではテレビ番組『あいのり』の車両も展示
超小型モビリティ試乗体験
キャンピングカーの展示も
■東京ビッグサイトとMEGA WEBにわかれる「青海エリア」
「青海エリア」は、東京ビッグサイト青海展示棟の「AOMI EXHIBITON」と、MEGA WEBの「FUTURE EXPO」の2つで構成されている。青海展示棟に入ると、トラックやバスなど業務車両、救急車などが展示されていた。同時にこうした車両にも電動化の波が及んでいることが実感できる。
いすゞの展示
スバルのブースで大々的に展示されているのが、世界初公開の「レヴォーグ プロトタイプ」。軽自動車で定評のダイハツでは、3列6人乗りのハイブリッドコンセプトカー「WaiWai(ワイワイ)」が公開されていた。
スバルの「レヴォーグ プロトタイプ」
ダイハツ「WaiWai(ワイワイ)」
ダイハツのコンパニオン
トヨタは同会場のブースに市販車の展示がなく、コンセプトカーを中心に展示。ロボットも展示するなど、まるで近未来映画のワンシーンに飛び込んだかのような雰囲気だった。
「AOMI EXHIBITON」の近未来の街をイメージしたトヨタのブースとコンセプトカー
MEGA WEBの「FUTURE EXPO」を訪れると、近未来のイメージがさらに色濃くなる。人が空を飛ぶ「対話型救助用パッセンジャードローン」をはじめ、顔認証やAI、5G通信、8K映像などさまざまな最新技術に触れることができた。
「対話型救助用パッセンジャードローン」
■クルマやバイクだけでない、さまざまな体験&エンターテインメント
今回の『東京モーターショー』ではグルメもお楽しみの1つ。それが、SNS時代のグルメユニット「食べあるキング」がプロデュースする『グルメキングダム』だ。「有明エリア」の西展示棟の屋上をメインに、「青海エリア」や「OPEN ROAD」にもサテライト店舗が出店されている。
キッチンカーがズラリと並ぶ『グルメキングダム』
エンターテインメント&体験の企画も盛りだくさんで、「有明エリア」のダンロップのブースでは日本初上陸のドローンサッカーに触れることができた。JAFのブースではドライブシミュレーションゲームによる『JAFデジタルモータースポーツグランプリ』を実施。eスポーツでは「青海エリア」の「FUTURE EXPO」で、『GRAN TURISMO SPORT in TOKYO MOTOR SHOW 2019』が開催されていた。
ドローンサッカーの様子
ドローンサッカーのグッズ
『JAFデジタルモータースポーツグランプリ』
『GRAN TURISMO SPORT in TOKYO MOTOR SHOW 2019』
子供でも楽しめる展示も多く、「青海エリア」の「AOMI EXHIBITON」にはトミカが出展。同じく「AOMI EXHIBITON」の『Out of KidZania in TMS2019』では、「キッザニア」とのコラボレーションで「こども達が働く街」が広がり、クルマに携わる仕事から遠隔操作オペレーターまで、さまざまなお仕事が体験できた。
トミカのブース
トミカのコンパニオン
『Out of KidZania in TMS2019』
従来よりも会場が広く、クルマやバイクだけでない、さまざまな体験&エンターテインメントが充実した今年の『東京モーターショー』。テーマパークへ遊びに行く感覚で、ぜひ足を運んでみては?

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