劇団□字ックの最新作『掬う』稽古場
写真と山田佳奈(脚本・演出)コメン
トが到着 アフタートーク開催も決定

2019年11月~12月にかけて、東京、愛知、大阪にて上演される劇団、□字ックの1年半ぶりの最新作『掬う』。11月9日(土)の初日に向けて稽古場の写真と作・演出の山田佳奈からのコメントが届いた。
□字ック(ロジック)は、主宰の山田佳奈がレコード会社のプロモーターを経て、2010 年に立ち上げた劇団。ライフスタイルが自由化された現代社会においてのコミュニケ―ション欠如や、大人になりきれない年齢不相応な自我に対して葛藤する人間を描いており、20代、30代の男女の深層をリアルに描く『人間のナナメ読み』によるエッジの効いた戯曲と、ポップで疾走感ある演出が持ち味。閉塞的な人間関係の中で紡ぎだされる等身大の女性の本音を深く迫る作品に、同年代の女性からの共感を得ている。
本作は、主演に佐津川愛美を迎え、愛情の見返りを求める家族に疲弊する主人公が、「かつての友人」「父の知り合いと名乗る女子高生」との奇妙な共同生活を経て、他者を赦す過程を描く。2019年10月28日(月)から開催となる東京国際映画祭にて日本映画スプラッシュ部門に選出された映画『タイトル、拒絶』(2013年に□字ック第六回本公演として上演し、山田佳奈自身が監督を務め映画化)でも佐津川愛美が出演しており、今回二度目のタッグを組む。

<あらすじ>
30代半ばのミズエには余命幾ばくかの父がいる。
父が余命宣告を受けてからと言うもの、ミズエのもとに母からの常軌を逸したメールが連日届く。
しかも兄の嫁は母との折り合いが悪く、母に執拗に攻撃されているとミズエに相談してきている。
正直言うと、ミズエは辟易としていた。
何を言っても母には伝わらないだろうし、ミズエは義姉のことも受け止めきれずにいる。ミズエは孤独を感じていた。だからどっちつかずの関係を持ってしまった男に連絡をする。
だが、彼は自分のことなんて興味ないのだとミズエは知っている。それは離婚を話し合っている旦那もそうだ。
旦那はミズエが不在の際に、家に知らない女を同情心から宿泊させ体の関係を持った。
ミズエはそれが許せなかった。
そんなある日、中学生の頃の友人が何十年ぶりかに彼女の家を訪ねてきて、同居を申し立てる。
さらには父と関係があったという女子高生までもが家に押しかけてきて...。
とある家族、余命幾ばくかの父。その娘であるミズエが、女3人の奇妙な共同生活を通して他者を許すまでの過程を描く。
​「わたしたちは当たり前に他人を傷つけることができる。それをどこで許すか、それが大人になることだ」
山田佳奈(作・演出)

久しぶりの劇団公演ではありますが、すでに稽古場で手ごたえを感じるシーンが立ち上がってきています。
さまざまな自然災害や陰惨な事件で悲しみを覚えることが続いていますが、我々はそれでも生きていくことをやめない。
そんな物事に揺るがされても、抗うことが難しくても、何とか立ち上がるための力になってくれる作品になればと願ってます。
今作は、わたしにとっても、自身のアップデート完了後の最新作だと思うのですが、皆さんにどのように感じて頂けるか。
それも楽しみです。
また、11月11日(月)(シアタートラム)の14:00と19:00にはそれぞれ出演者によるアフタートークが行われることが解禁された。14:00回には、佐津川愛美、山下リオ、馬渕英里何、東野絢香、日高ボブ美。19:00回には、千葉雅子、中田春介、古山憲太郎、大村わたる、山田佳奈。

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