【インタビュー】SAY-LA、武道館ワン
マンという夢に向かって突き進む300
0年に一度の正統派アイドル

3000年に一度の正統派アイドルというコンセプトを掲げ2014年から活動をスタートさせたアイドルグループSAY-LA。上海や台湾、香港、タイなどでもライブ活動を行うなど、その人気は今や日本国内にとどまらない勢いだ。そんな彼女達が、今年8月に4thシングル「正統派の夏が来る」をリリース。レコーディングやMV撮影の現場を振り返りながら、個性豊かなエピソードを聞かせてくれた。

■真夏の日差しの強さよりもアツい気持ちで前を向いて頑張ろう
■みんなの背中を押せるような歌詞になっています

――リリースから少し時間が経ってしまいましたが、SAY-LAの最新曲「正統派の夏が来る」について聞かせてください。

のんの:私たちは3000年に一度の正統派アイドルをコンセプトに活動しているので、楽曲も可愛らしい正統派なものが多いんですね。今回の新曲ももちろん正統派なミュージックです。歌詞はすごくポジティブで、この真夏の日差しの強さよりもアツい気持ちで前を向いて頑張ろう!っていう、みんなの背中を押せるような歌詞になっています。
▲「正統派の夏が来る」【A-type IGET-009】
▲「正統派の夏が来る」【B-type IGET-010】
▲「正統派の夏が来る」【C-type IGET-011】

――まさに、暑過ぎた今年の夏にぴったりな楽曲ですね。

藤沢泉美:本当に、暑過ぎました(笑)。

森のんの:今年は野外のフェスやイベントで歌う機会も多かったんですが、この曲は「Fly so high!」とか「Hey!」とかみんなの掛け声で盛り上がれる部分もたくさんあるんですよ。本当にものすごく暑かったけど(笑)、この夏にぴったりの曲を披露することができました。

――では、この曲のポイントとなるところや魅力を教えてもらえますか?

藤沢泉美:実はこの曲、初めて私が振り付けを担当したんですよ。夏曲だから振り付けの部分でもみんなで一緒に盛り上がれて、振りコピもしやすいようにと心がけました。サビは特に夏らしく弾けるようなイメージなので、個人的にはそこがポイントかなと思っています。振り付けは前からやってみたいなと思っていたので、今回挑戦してみました。

森のんの:私はライブでみんなを盛り上げる煽りを担当しているんですが、やっぱり新しい曲はいつも、発表してすぐの時にはみんな手探りな感じがあるんですね。でもこの曲はもう完璧!みんなすごく楽しんでくれていますよ。
▲森のんの

――ちなみに、地域によって盛り上がり方の違いがあったりもしますか?

藤沢泉美:私達今年の7月にタイでワンマンライブをやったんですが、日本の3倍くらいの盛り上がりでびっくりしました(笑)。お客さんの勢いというか迫力がすごかったですよ。

――なるほど、日本の皆さんも負けていられないですね!では続いて、瑠理さんから。

天原瑠理:SAY-LAにとって季節ものの曲は初めてなんです。夏にこういう夏の曲を歌えるのは私達もテンションが上がるし、毎年夏には思い出して聴いてほしいなって思います。あ、でも冬にも聴いてください(笑)!

沙藤まなか:私は、この曲の歌詞に励まされているんです。私はSAY-LAに加入してから、上手くパフォーマンスができなかった時なんかはすごく落ち込むことがあるんですね。SAY-LAの曲はポジティブな歌詞が多いんですが、特にこの曲の「上手くいかないとき 打ちのめされたとき それが強くなれるときだから」という歌詞はグッと来ました。そういう時にも諦めずに頑張っていれば、ファンの人もしっかり見てくれて応えてくれるんだなって、ワンマンライブの時に感じることができたんです。その時の気持ちを思い出しながら、いつも歌っています。

清水亜夢:私は、最後のサビのところで急に雄叫びをあげます。そこがポイントです。

――“雄叫び”!?

清水亜夢:雄叫びじゃなくてなんだっけ?あ、フェイクです(笑)!今回初めてやってみたんですが、頑張っているのでそこが注目してほしいところです。

森のんの:あれはもう、亜夢ちゃんにしか任せられないね。

藤沢泉美:うん、うん。
▲藤沢泉美

――頼もしいですね!では、しほさん。

咲山しほ:今回のMVは千葉の海の近くにあるスタジオで撮影したんですが、すごく綺麗なロケーションだったのでぜひじっくり見てほしいなと思います。

天原瑠理:すごくオシャレな場所だった。

咲山しほ:スイカを食べたり、ボーリングしたり。

藤沢泉美:ボーリングじゃないよ(笑)。浮き輪とかビーチボールとかだね。

沙藤まなか:本気で遊んでいるシーンでは、私、ものすごく素の表情になってました(笑)。

清水亜夢:楽しかった。

森のんの:今回、ドローンを使って上空から撮影したりもしているんですよ。そういうところも今までにない感じで、レベルアップした内容になっています。

藤沢泉美:しっかり歌って踊る部分と、素の私達の表情の両方が見てもらえると思うし、グループとしての個性や仲の良さみたいなところも出せたかなと思います。見どころいっぱいなので、ぜひ見てみてください。

――では、レコーディングについても聞かせてもらえますか?

森のんの:私はいつも緊張して胃が痛くなるんですが、今回もそうでした(笑)。時間がかかってしまうので、私はいつも一番最後にレコーディングしているんですよ。上手く歌えなかったらどうしようっていうのもあるし、私はもともと声が高くて低いところが出にくいから、難しいなあって思いながら歌いました。

藤沢泉美:そういえば今回、新しくできた自社スタジオで録ったんですよ。これまではいろんな場所でレコーディングしていたんですが、いつも行っている事務所のスタジオということもあって、よく知っている場所だから落ち着き感はありましたね。
▲天原瑠理

天原瑠理:私は「Fly so high」の発音がダメだったらしくて、何回もやり直したっていう思い出があります(笑)。でも今回は割とテンション高めでいけたねって言われました。そこはよかったかな(笑)。

沙藤まなか:でも私も、言葉に感情が乗りづらいというか。歌詞を読んで「こういうことなんだ」っていろんなことを感じるんだけど、それを歌で表現できないから、すごく難しいなと思いながら歌いました。ボイトレの先生に教わったことを思い出しながら、イメージもいっぱい湧くように譜面に絵を描いたりして。歌詞に合わせて、「夏は暑いもの」のところだったら汗をかいている人の絵を描いたりして、イメージしながら歌いました(笑)。

――オリジナリティー溢れるレコーディングスタイルですね!亜夢さん、しほさんはどうでした?

清水亜夢:いつも全員それぞれが全部を歌った後に歌詞割りが決まるんですが、さっき話したフェイクの部分は誰が歌うことになるんやろって思っていたんですね。そしたら「亜夢だよ」って言われて、そこだけめっちゃ録り直しました(笑)。レコーディングの時は、その感覚みたいなものが全然掴めなかったんですよ。でもあれからライブなどで回を重ねていくごとに上手くなっている気がするので、ぜひ最高のフェイクを聴きにライブに来てもらいたいなって思います。

咲山しほ:レコーディングは毎回録る順番が決まっているんですね。私はいつも声出しをしようと思って早めに行くんですが、この日は2時間前くらいに着いてしまって。で、私が声出しをしていたらいずみんさんもちょうどいらっしゃって、2人でやってたんです。そしたら隣の家の人に怒られました(笑)。
――(一同爆笑)。

藤沢泉美:そうだったね(笑)。

咲山しほ:どんどん気分が良くなって、大きな声で声出ししていたもので(笑)。

藤沢泉美:遠くの犬も吠えてたよ(笑)。だからもう、あれからはしてないよね。

咲山しほ:はい、もうあそこでは出来ません(笑)。
■日本武道館はアイドルにとっての登竜門
■とても素敵な場所なので目標にしたいと強く思いました

――カップリングについても聞いてみましょうか。まずは「初恋カルボナーラ」ですが、すごいタイトルですね。

森のんの:(笑)。これは私達の3rdシングル「YES,皇帝ペンギン」のカップリングで「ガチ恋ペペロンチーノ」という曲があったんですが、パスタシリーズが続いているんです。今回は初恋ということで、最初の頃の楽しさとかドキドキとかの感じはイメージできるんですが、後半の黒コショウがかかったスパイシーで悲しい部分は本当に切なすぎて、私はちょっと得意じゃないなと感じました(笑)。

藤沢泉美:でも可愛らしい曲ですよね。SAY-LAらしいなって、毎回ライブで歌って踊るたびに思う1曲です。

森のんの:パスタを巻いているような振り付けがあるんですよ。すごく可愛いけど、どうだろう?あれがパスタの振りだって、ファンのみんなには伝わっているのかな?
▲「正統派の夏が来る」【A-type IGET-009】
▲「正統派の夏が来る」【B-type IGET-010】
▲「正統派の夏が来る」【C-type IGET-011】

――「あの時に”巻き”戻したい」っていう歌詞もあるくらいですから、きっと気づいてくれていると思いますよ。

咲山しほ:そうか!巻き戻すって、そういうことなんですね(笑)。

沙藤まなか:でもこの曲、さっきのんのさんも言ったけど1番と2番で全然話が変わるじゃないですか。物語になっているから、1曲全部聴いてもらってお話が終わる感じもすごいなって思います」森のんの「初恋の時なんてまだ何もわからないし手探りだから、ちょっとした失敗とかで終わりを迎えちゃったりもするんですよね。切ないです。

――皆さんは正統派のアイドルですから、いわゆる恋の話なんかはタブーなんですか?

森のんの:でも、(今回のカップリングで)「友達ウェディングベル」っていう結婚の歌も歌っているわけですから(笑)。
▲沙藤まなか

――そうでした(笑)。

藤沢泉美:私、今年の春に初めて友達の結婚式に行ったんですね。高校の部活動の仲間だったんですが、本当に感動して、こんなにいいものなんだって感激したんです。そこから1ヶ月くらい毎日、結婚式に行きたいとか結婚式やってみたいとかずっと言っていたんですよ。全部妄想なんですが、「誰を呼ぼうかな?」とか「やるならZepp Tokyoがいい!」とか大騒ぎしていたので、そういうところからきっとこの曲は出来たんだと思います(笑)。

――そろそろそういう話題も増えてきますよね。

沙藤まなか:はい。リリイベの最終日がお台場ヴォーナスフォートの教会広場というところだったんですが、すごく綺麗な場所だったんですね。その時に、とても仲のいい友達が来てくれたんです。その子は結婚していて、子供も連れてきてくれたんですよ。なんだかすごく嬉しくて。「友達ウェディングベル」っていう曲があるんだよっていうことも事前に話をしていたんですが、本番でその子のことを思いながら歌っていたら、自分のパートじゃないところまで歌うっていう間違いをしちゃいました(笑)。伝えたいなって思っていたら、つい(笑)。

森のんの:でも結婚式、私もお呼ばれとかしてみたいです。話を聞いていると、行ってみたいなって思います。

――この曲、振り付けなどはどんな感じなんですか?

藤沢泉美:これも私が考えたんですが、最初の部分で一番背の高いのんのちゃんと一番背の低い亜夢ちゃんが、一応新郎新婦みたいな感じで。

森のんの:腕を組んで歩いています。

藤沢泉美:ハッピーで楽しい感じを全面に出した振り付けにしてみました。
▲清水亜夢

――では「愛呼吸」についてはどうでしょうか。

森のんの:愛とか大好きっていうような単語が出てくると、どうしても恋人との歌かなって思われがちですけど、ペットとか家族とかいつもお世話になっている方とかにも向けた、いろんな愛の形を歌っています。もちろんファンの方へも。いつも応援してくれている皆さんへの感謝や、私たちからの愛を伝える1曲でもあります。

天原瑠理:私はいつも、空を見上げるような感じで歌うようにしているんです。この曲のレコーディングの時、気持ちを込めるためにも、以前飼っていた犬のことを思いながら歌いなさいって親から言われたんですよ。ちょっと悲しくなっちゃうんですけどね。だからこそ、みんな大切な人には好きだよって気持ちをちゃんと伝えてほしいなって、そんな気持ちも込めながら歌っています。

清水亜夢:大好きだよとか愛してるよとか、私はファンの人を見ながら歌うのが恥ずかしくて。言葉にするのって恥ずかしいじゃないですか。でも歌だったらギリギリ言えるかなって。
▲咲山しほ

――そういうところが、音楽の力でもありますね。

藤沢泉美:はい。そう思います。

森のんの:今回はどの曲もイメージとかテーマがバラバラだけど、それぞれの曲に込められた気持ちをぜひ受け取ってほしいなって思います。

――わかりました。では最後に、今後の抱負を聞かせてください。

咲山しほ:SAY-LAは、2021年に日本武道館で単独公演をやるという目標を掲げています。私達3人(咲山しほ、清水亜夢、沙藤まなか)はその宣言を聞いてSAY-LAに加入した新メンバーなんですが、この6人で武道館に立ちたいなと思っているんです。そのためにも、まずは会場の規模を少しずつ大きくしながら、ワンマンライブをやって行けたらいいなと思っています。
藤沢泉美:日本武道館でワンマンがやりたいという目標を掲げるまでは、メンバーの入れ替わりがあったり、具体的な目標もまだなかったりしたんです。すごく大きな夢ではあるけど、夢や目標はやっぱり大きく持ちたいですからね。日本武道館は、アイドルにとっての登竜門。私自身も過去に何度もライブを見に行っているんですが、とても素敵な場所なので、そこを目標にしたいと強く思いました。

――きっと、素敵な景色が目の前に広がっていると思いますよ。

藤沢泉美:2年後の武道館に向けてさらに頑張っていきますので、みなさんぜひ応援してください!SAY-LAの最新曲「正統派の夏が来る」を聞いて、楽しむときはとことん楽しみ、辛いことは乗り越えながら、SAY-LAと一緒に前に進んでいきましょう!

取材・文●山田邦子
リリース情報

「正統派の夏が来る」
2019年8月27日発売
【A-type IGET-009】
【B-type IGET-010】
【C-type IGET-011】(レコチョクWIZY限定盤)
定価1111円(税抜)
1. 正統派の夏が来る
2. 初恋カルボナーラ
3. 友達ウェディングベル
4. 愛呼吸
5. 正統派の夏が来る (off vocal version)
6. 初恋カルボナーラ (off vocal version)
7. 友達ウェディングベル (off vocal version)
8. 愛呼吸 (off vocal version)
フジテレビ系音楽情報番組「Tune」8月度エンディングテーマ

ライブ・イベント情報

「TOKYO I-GET FESTIVAL 2019」
10月13日(日)新宿BLAZE
出演:READY TO KISS, SAY-LA, HOT DOG CAT, BABY TO KISSほか
開場18:00 開演19:00
前売3000円 当日3500円(ドリンク代別)

『IDOL FIESTA!』~渋谷VeatsOPEN記念ライブ~
10/10(木)渋谷Veats
◇出演 ワンダーウィード/SAY-LA/ハニースパイスRe./虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~/アイドル諜報機関LEVEL7/143∽/フリカケ≠ぱにっく/Nina Pelea/LoVEGReeN/ゆめいろH!L!T/KiREI/HOT DOG CAT/モエギノジノム/Chase×Chase/BiRESCO

『 GIRLS BOX VOL.124 』
10月11日(金)渋谷 Veats Shibuya
■出演 ワンダーウィード/READY TO KISS/SAY-LA/HOT DOG CAT/Lore☆Eternal/虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~/大宮I☆DOLL/LOVEbite/PUPUPU81/ 他

『 Girl’s Bomb!! ~秋の収穫祭~』
10月19日(土)マイナビBLITZ赤坂
出演 (50音順)
アキシブproject/Asterisk*zero/仮面女子サクヤコノハナ神使轟く、激情の如く。/Sweet Alley/スリジエ/SAY-LA/Cent Heaven/2o Love to Sweet BulletDREAMING MONSTER/ニコニコ LOVERS/虹色の飛行少女/HIGH SPIRITSFES☆TIVE/フリカケ≠ぱにっく/HOT DOG CAT/LoVEGReeN/Luce Twinkle Wink☆/READY TO KISS/Lore☆Eternal/ワンダーウィード

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