美弥るりか、憧花ゆりか、宇月颯が『
BADDY -悪党は月からやって来る-』の
副音声解説で女子会トーク 意外な舞
台裏と稽古場エピソードも披露

2019年9月28日(土)のWOWOW『宝塚プルミエール』『宝塚への招待』は、美弥るりかによる豪華2本立て企画が届けられるが、先日『BADDY -悪党は月からやって来る-』の副音声解説の収録が都内スタジオで行われ、美弥るりか、憧花ゆりの、宇月颯、元・月組の3人が再結集、3人に改めて同公演の魅力や当時の忘れられないエピソードを聞くことができた。久しぶりの再会に美弥は「この3人で一緒に作品を見る日が来るなんて…」と感慨深げだったが、収録が始まると、そんな郷愁もどこへやら、3人とも女子会のように楽しげに、マシンガントークを繰り広げる。
スイートハートを演じた美弥は、珠城りょう演じる主人公・バッディを「私のカレ」と呼び、自身のシーンはそっちのけで、バッディの魅力を熱弁! バッディの見せ場が来るたびにウットリとした表情で「私のカレ、本当にカッコいいでしょ!」と連呼し、さらにバッディと対峙する、愛希れいか演じるグッディに関しても、シーンごとに変わる華やかな衣装、キレのあるダンス、そして愛希の鍛え抜かれた美しい筋肉を絶賛していた。
女王役で、主に芝居パートを担った憧花は、冒頭から“地球”を頭に載せた豪華衣装で登場するが、自らの姿を眺めつつ「地球儀が重すぎて…、動かれへんねん(苦笑)!」「決まった尺の中でセリフを言わなくちゃいけなくて、必死でした」と当時の苦労を述懐。
同公演が退団公演となった宇月は、クール役として美弥と同様に“バッディ・チーム”の一員を担った。自らのダンスを見ながら「恥ずかしい! すごいカッコつけてる…」と恥ずかしそうに笑うが、憧花はそんな宇月を「かっこいいよぉ!」と絶賛。美弥も「誰もが宇月颯と踊りたいと憧れていました」と明かす。
ちなみに本作の劇中、舞踏会のシーンで、美弥と宇月が華麗なダンスを披露するシーンも。 宇月は当時の稽古を振り返り「最初はすごくピリピリしてて、『もっと引っ張ってよ!』と言いながら作っていきました。私の方が(美弥より)下級生なんですけど…(笑)」と意外なエピソードを告白。美弥も「『そっちがもっと行ってくれないと!』とか言い合ってたね(笑)」と懐かしそうに振り返る。
このシーンに限らず、同公演では各ダンスシーンに外部の振付師がついており、それぞれの振付師の特色を活かすため、かなり厳しい稽古が繰り広げられたそう。美弥は「それぞれの先生のニュアンスがあって、普段ならそれが宝塚らしくなっていくし、男役だとどうしてもダンスも“男性らしく”なっていくんですけど、この公演ではそうせずに、演出の上田先生からも『それぞれの先生のニュアンスを完璧にマスターして』と指示されました。あえて、力の抜けた崩した感じを出すために、いつもなら手の先をピンと伸ばすのを柔らかい感じにしたり、すごくこだわりを持って、場面ごとに変化をつけるために何度も稽古しました」と振り返る。
BAD(=悪)という語を名前に冠した主人公、「善と悪」という深いテーマ性や劇中に何度も登場するタバコの描写、さらにはセリフ劇のパートの多さなど、通常の宝塚のショーと比して、“異色作”とも称される本作。宇月は「この時代だからこそ狙っていた」と語り、美弥も「いまの時代、やってはいけないことが多すぎるけど、それが私たちの可能性を狭めてるんじゃないか? という思いで生み出された作品。はみ出して生きていくところに実は、真実があったりするんじゃないか? と」と語る。
月組組長として同公演に臨んだ憧花は「これまでと違う、新しいものを生み出すって苦労も多かったし、組長としてみんなの体調とか気持ちとかを思いやっていくという大変な部分も多かったんですが、改めて見てみて、みんなで乗り越えなくちゃいけない、必要なことだったんだと思えたし、客観的に見て面白かったです」と充実の表情。
ちなみに3人が口をそろえておススメする本作の見方は「最初に副音声なしで見て、次に副音声付きで見て、3度目はもう一度、副音声なしで」とのこと。憧花は「私が宝塚のファンだった時代に、この副音声解説があれば…」と羨望まじりに語りつつ「とめどなくしゃべり続けてますが、かなり裏話を話してます!」と語れば、宇月は「お芝居色が強いショーだからこそ、映像でピックアップしていただいているひとりひとりの表情や小道具の使い方が楽しめると思います」とニッコリ。美弥は「3度目に見る時は、私たちの副音声を思い出しつつ、『プっ』と笑いながら楽しんで見てもらえたら!」と笑顔で語ってくれた。
同日放送の宝塚プルミエールでは、『美弥るりか 退団スペシャル』として“撮り下ろしロケ企画”の美弥と宇月が猫カフェを訪ねているので、こちらも楽しみにしたい。

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