ミュージカル『ボディガード』来日公
演ついに開幕 初日レッドカーペット
に豪華ゲストが続々登場!

2019年9月13日(金)、東急シアターオーブにてミュージカル『ボディガード』来日公演がついに開幕した。本作は、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが主演を務め、世界中を感動の渦に巻き込んだ大ヒット映画『ボディガード』(1992年)を舞台化したもので、2012年にロンドンのアデルフィ劇場で初演された作品だ。これまでに世界11カ国で400万人以上を動員しており、注目の大型ミュージカル作品と言っていいただろう。
当日は初日を祝してレッドカーペットセレモニーが開かれ、公演サポーターのLiLiCoをはじめ、本公演のキャストや日本版キャストの柚希礼音新妻聖子、大谷亮平ら豪華ゲストが登場。記念すべき来日公演初日に華を添えた。同日に開催されたプレスコールとレッドカーペットセレモニーの様子を、それぞれレポートする。

プレスコールでは、本作の見どころとも言える3曲が披露された。

1曲目は「I’ M EVERY WOMAN」。
マイアミの慈善コンサートで、レイチェルがトップスターの貫禄をいかんなく発揮するシーンだ。思わず立ち上がってしまいそうなアップテンポでリズミカルな音楽に、全アンサンブルが出演しているという迫力のダンス、そしてレイチェル役のアレクサンドラ・バークの力強い歌声と、見どころたっぷり。
続く2曲目は「I HAVE NOTHING」。
ここでのレイチェル役は、ダブルキャストのジェンリー・シャローが演じた。舞台設定は、フランクとレイチェルが初めてデートに訪れたカラオケバー。先程のゴージャスな衣装と打って変わって、黒のカジュアルな私服に身を包むレイチェルの姿から、大スターとそのボディーガードのお忍びデートという雰囲気も伝わってくる。静かな曲ではあるが、ふつふつと湧き上がる二人の恋心が手にとるように伝わってきて、観ている方も胸が熱くなる名シーンだ。

最後には皆さんお待ちかね、本作の代表曲である「I WILL ALWAYS LOVE YOU」が披露された。
ここでのレイチェル役は、再びアレクサンドラ・バークへと変わっていた。レイチェルの邸宅の中、彼女の切ない歌声だけが響き渡る。突然の暗転にどうしたのかと不思議に思うと、瞬間、舞台上が巨大スクリーンとなりレイチェルとフランクの思い出の日々が映し出される。後半には、あの名曲のあのサビが、これでもかと胸を突き刺してくる。圧巻の一言だ。パワフルかつ繊細に、最後の一音まで丁寧に歌い上げていたのが印象的だった。
プレスコール後は、劇場ホワイエにてレッドカーペットセレモニーが開催された。

レッドカーペットに真っ先に現れたのは、本公演に特別協賛しているALSOKの最新警備ロボットREBORG-Z。CMでお馴染みの「1、2、3、4、ALSOK」という掛け声と共に登場した。どうやらレッドカーペットの安全を確認しにきたらしい。安全確認後、無事にセレモニーが開始された。
しっかりフォトセッションの時間も設けられていた
続いて、本公演オフィシャルサポーターのLiLiCo、アレクサンドラ・バーク、ジェンリー・シャロー、ブノワ・マレシャルの4名が登場すると、大きな拍手で迎えられた。早速、華やかな衣装に身を包むキャスト陣に初日を迎えた今の気持ちを聞いた。

左から、ブノワ・マレシャル、LiLiCo、アレクサンドラ・バーク、ジェンリー・シャロー

フランク役のブノワ・マレシャルは「日本に来られて本当に興奮しています。4週間、最高の時間をここで過ごしたい。我々のこのカンパニーで1年程やっているが、その最高のものを今夜皆さんにご披露できたらと思います」と意気込んだ。また、「コンバンワ、ハジメマシテ、ニホンゴワカリマセン」と覚えたての日本語を披露する場面も。
ブノワ・マレシャル
レイチェル役のアレクサンドラ・バークは「とても緊張しています。すごく名誉に感じていますし、幸せです。お客様が立ち上がって一緒に踊ってエンジョイする、そんな公演になることを楽しみにしています」と、初めての日本公演に期待を膨らませた。
アレクサンドラ・バーク
ダブルキャストで同じくレイチェル役のジェンリー・シャローは、「ホイットニー・ヒューストンの伝説とも言うべき音楽を、皆様に披露できることが本当に嬉しいです。ここに来られたことに感謝しています」と、にこやかに語った。
ジェンリー・シャロー
作品の見所について、本公演のオフィシャルサポーターのLiLiCoは「映画がとてもヒットしたでしょう。あの名シーンはどうなるのか、皆さん気になっていると思うんですが、素晴らしい舞台演出で魅了してくるという驚きがあります。そして、この素晴らしいキャスト!ホイットニー・ヒューストンを超える歌の上手さ。もはや映画を超えています」と大絶賛。最後に、「唯一残念なことは、私が出演していないということですね」と付け加え笑いを誘った。
なお、囲み取材中終始4名を囲むようにいた両端のスーツ姿の男性2名は、実はLiLiCoのお試しボディーガード。一部の公演限定でボディーガード付きのチケットが発売されており、キャストとの面会といったスペシャルな体験も含まれているという。
『ボディガード』日本版で主演を務める3名のキャストも登場した。柚希礼音(レイチェル役)を筆頭に、大谷亮平(フランク役)、新妻聖子(レイチェル役)がレッドカーペットに現れると、拍手とともに黄色い歓声が上がった。

左から、柚希礼音、大谷亮平、新妻聖子

宝塚トップ男役の頃は守る側のことが多かったという柚希は、「この作品が出たとき、私がボディガード役だと思う方もいたのかなと思いますが、しっかりと守っていただきます(笑)。何より歌がたくさんありますので、いっぱい稽古して自分なりのレイチェルができれば」と抱負を語った。
柚希礼音
『ボディガード』日本版が自身の初ミュージカル出演となる大谷は、役作りについて聞かれると「気持ちが大事じゃないでしょうか。もちろんフィジカルもですけど、お二人をしっかりと守る役なので、ステージ上はもちろん舞台期間中はしっかりと気を使って、気持ちだけでも守っていければなと思っています」と意気込む。
日本キャスト版の大谷のビジュアルに「ずっとカフス直してるね」と突っ込む新妻
名曲だらけの本作に挑むことについて、新妻は「日本版は演出も異なる上に日本語訳で上演されるので、皆さんご存知のものではない歌詞になると思います。それも含めて、未知なところもワクワクします。この作品はいわゆるミュージカルのように役の心情を歌にするのではなく、役柄が歌手だから歌を歌う。本国では英語の歌詞なのでポップスシーンという見え方になると思いますが、日本語の歌詞になることでよりセリフに近づいて演劇的な要素が加わるんじゃないかな、と勝手に推測しています」と独自の解釈を述べた。
新妻聖子
その後も、レッドカーペットには本公演のプロデューサーであるマイケル・ハリソン&デヴィッド・イアン、レジデント・ディレクターのトレイシー・レーン、さらにレイチェルの息子役を演じるカレブ・ウィリアムス&ジェシー・オーニアらが登場した。
左後列から、トレイシー・レーン、デヴィッド・イアン、マイケル・ハリソン。左前列から、カレブ・ウィリアムス、ジェシー・オーニア。
マイケル・ハリソンは「日本のお客様にこの公演を観ていただくのは初めてなので、とても興奮しています。イギリスから素晴らしいキャスト陣を引っさげてきたので、皆さん楽しみにしてください。キャストたちも楽しみにしています」。続けてデヴィッド・イアンは「初めて日本に来て、緊張しているし興奮しています。東京のお客様がこの公演をどのような反応で受け止めてくださるか、とても楽しみです」と口々に熱く語った。
最後にはテレビショッピングで有名な伝説の通販マン・ベガス味岡が姿を見せ、『ボディガード』を商品に見立てて30秒での紹介にチャレンジ。「グラマラスにショーアップされた圧巻のステージ!サスペンスをはらんだラブストーリーは映画をも超え、新たな衝撃と感動を呼び起こします!」と、実に端的に本公演の魅力を紹介することに成功していた。
この日、他の誰よりも声を張っていたベガス味岡

上演時間は休憩含み約2時間30分。東京公演は10月6日(日)まで東急シアターオーブにて上演され、その後10月11日(金)〜10月20日(日)に大阪・梅田芸術劇場での公演を控えている。

2020年春には『ボディガード』日本キャスト版も上演される予定だが、まずは本場ロンドンから遥々やってきたこの来日公演をぜひ一度観ておいてほしい。言葉、演出、キャストの違いといった楽しみが加わり、より一層日本キャスト版が味わい深いものになるに違いない。

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