Saucy Dog 普遍的な日常を切り取った
等身大のロック

MASH FIGHT!出身Saucy Dog。熱き想い
を紡ぐ歌で日本中のロックファンを席巻
する

次世代ロックシーンを築き上げてきた音楽レーベル【MASH A&R】の男女混合3ピースバンドSaucy Dog。ボーカル石原が織り成すグッドメロディ・情景描写を色濃く描く歌詞・突き抜けるハイトーンボイスという3大要素を軸に、シンプルではありますが情熱的なバンドサウンドが魅力的です。若年齢層を中心に着々と注目を集め、今年遂に結成の地・大阪で自身最大キャパとなるワンマンライブ「YAON de WAOOON in Osaka」を開催。その後に行われた対バンツアーでは先輩バンド相手に果敢に噛み付き、次世代を担う注目株であることを証明しました。

順風満帆に見えるバンド活動ですが、バンドメンバーがボーカルのみになるという危機を乗り越えていたSaucy Dog。このバンドに何故多くの人が惹かれるのでしょう。楽曲を通してその魅力を解剖していきたいと思います。

Saucy Dogとは?

石原 慎也(Vo/Gt)
遡ること2013年11月16日、Saucy Dog(サウシードッグ)は大阪で結成されました。
唯一のオリジナルメンバーは石原 慎也(Vo/Gt)のみ。今とは編成もメンバーも異なった体制でバンド活動を行なっていたのですが、2015年12月26日に石原を残し全メンバーが脱退することとなり、早くもSaucy Dogは石原だけを残す形でリスタートを切ることとなります。
バンド存続の危機が迫る中“バンドを続けたい”一心でSaucy Dogという名前は変えずに活動を続けていた矢先、2016年4月3日に同じ音楽専門学校に通っていた秋澤 和貴(Ba)が、8月2日にはサポートメンバーのせとゆいか(Dr/Cho)が正式に加入。その後は活動の幅を全国に拡げ、年末に開催された現所属レーベルのライブ型オーディション【MASH FIGHT! vol.5】にてYAJICO GIRLとダブルグランプリを獲得し、次世代ロックバンドの一員となりました。これまで3枚のCD作品を発表しており、10月には待望のミニアルバム『ブルーピリオド』のリリース、全国10都市ワンマンツアーも既にアナウンスされています。

バンド名が“Saucy Dog”となった経緯

バンドメンバーが脱退しても石原が守ってきた“Saucy Dog”というバンド名は、当初在籍していたメンバーがつけたもの。愛くるしい容姿とは裏腹に生意気な性格を持ち寄る世界的人気キャラクター“スヌーピー”が好きだったということもあり、僕たちも「老若男女問わず愛される存在でありたい」という想いが込められ、後付けではありますが全員戌年であることも相成りこのバンド名に決まったそうです。
これらにちなんで、バンドグッズのデザインにも犬のモチーフがあしらわれているものが多数販売されています。

Saucy Dog渾身のラブソング「いつか」

Saucy Dogがグランプリを獲得する決め手ともなった「いつか」はバンドの楽曲の中でも一番人気と言っても過言ではない今やSaucy Dogの顔。MVの再生回数は驚異の985万回以上を超え、オーディエンスによるこの曲への期待値に本人達も驚かされる程です。所謂“歌モノバンド”という括りにされることも多く、My Hair is Badの「真赤」やクリープハイプの「左耳」のような立ち位置にある曲だと言えるでしょう。実際これらのバンドを聴いている人は、Saucy Dogも聴いている印象を受けます。

「いつか」はシンプルで王道を行くラブソングと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、一度聴くともう一度聴きたくなる名曲だと思います。それは確固たる音楽知識と演奏スキルが軸として地に足をつけているから故。そっと寄り添う静かなバラード調のサウンドに、優しさ×力強さが掛け合わさった歌声が幾度となく重なり、聴く人の心を掴んで離さない。そんなラブソングです。
「好き」「愛している」というフレーズが無くても伝わる愛情を感じ取ってみてはいかがでしょう。

僕の見た景色を全部 君にも見せてやりたかったんだ あったかいココアを一口 いつかまた逢う日までと 笑う顔に嘘は見当たらない じゃあね またどっか遠くで いつか

Saucy Dogの葛藤。前作越えに挑んだ「
コンタクトケース」

バンド活動が活発になればなるほど周りから受けるプレッシャーも強くなっていきます。“「いつか」のようなラブソングを聴きたい”と、なるものです。それは演奏している側も同じで、”「いつか」を越えるラブソングを作らないといけない”という意識が無意識に強くなっていったそうです。そんな葛藤の末に生まれた曲が「コンタクトケース」です。
美しいバラード調はそのままに、キャリアを積んで一層磨きのかかった歌詞と美メロ。更に女性ならではの透明感溢れるコーラスが楽曲の持つ情景描写を引き立て、「いつか」を越えたラブソング「コンタクトケース」が生まれました。ギターのアルペジオから入る導入部分からグッと引き込まれます。

本人たち自身が年齢を重ねたことで物語に登場する2人の関係性にも変化が見え、大人世代が思わず感情移入してしまうリアリティ溢れた内容の切ないラブソングとなっています。

愛し方がさ ひとつじゃないのは 当たり前なんだよ ありふれていたとしても この日々はやがて昔話になるけど 決して嘘なんかにはならないよ 僕ら嘘なんかにならないよね 君のコンタクトケースを 今でも捨てられずにいる 君の帰りを待っている

Saucy Dog流の応援歌。夢を追いかける
総ての人へ届ける「ゴーストバスター」

うって変わって10月にリリースされるミニアルバム『ブルーピリオド』に収録される新曲のひとつ「ゴーストバスター」は、バンド経験から感じ取ったことを書き連ねた応援歌です。
今、夢を追いかけている人/夢を諦めたことのある人に自身の想いを乗せたこの曲は、Saucy Dogが賛同しているリクルート社が立ち上げたコラボ企画Follow Your Heart & Music Presented by RECRUITが描くテーマ「挑戦」に基づいています。

規定サイズよりも大きな応募用紙にバンド名をデカデカと書いたり、オリジナル曲を全て送ってみたり、イラストが書けるという特技を主張したりと掟破りな事を繰り返してきた石原自身の経験が色濃く残る言葉に嘘は無いのです。

周りの声に魘されて君が 夢を見失う亡霊になり腐ってしまう前に 「言いたいやつらには勝手に言わせておけばいいさ」 今度は僕がお前を救ってあげるよ

10/2発売 2nd mini album『ブルーピリオド』
大阪城野外音楽堂にてワンマンライブ「YAON de WAOOON in Osaka」を開催、全国ツアー『One-Step Tour』では先輩バンド3組(04 Limited Sazabys,クリープハイプ,SUPER BEAVER)と熱き競演を果たしたSaucy Dogにとって、2019年は現体制3年目を迎えた節目の年です。
全国各所の夏フェスにも多数出演を果たし、注目は増すばかり。
今後、ワンステップを踏んだSaucy Dogがどんなライブを繰り広げてくれるのでしょう。
今秋行われる全国ツアーにも期待ですね。


Saucy Dog official site
Saucy Dog official Instagram
Saucy Dog official Twitter

石原 慎也(Vo/Gt) Twitter
秋澤 和貴(Ba) Twitter
せとゆいか(Dr/Cho) Twitter

Saucy Dog 普遍的な日常を切り取った等身大のロックはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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