劇団唐組の紅テントが下北沢に初登場
! 稲荷卓央復帰の『ビニールの城』
劇団唐組は2019年秋興行として10月~11月に『ビニールの城』(作:唐十郎、演出:久保井研+唐十郎)を都内三箇所で上演する。これまでの「猿楽通り沿い」「 雑司ヶ谷・鬼子母神」に加え、今回は「下北沢交番横小田急線跡地」にも紅テントを張る。また、劇団の看板俳優・稲荷卓央が4年ぶりに復帰する。他の出演は、久保井研、藤井由紀、岡田悟一、福本雄樹、福原由加里、加藤野奈、栗田千亜希、升田愛、全原徳和、戸辺俊介、川崎勇人、藤森宗、影山翔一、竹岡直紀。
『ビニールの城』は唐十郎が劇団第七病棟に書き下ろし、1985年に初演され評判を博した伝説的な作品。唐組がこの戯曲を上演するのは今回が初となる。また、唐組が単体で下北沢で公演をおこなうのは初めてだ(2018年に唐組✕東京乾電池コラボ公演をおこなっている)。ただし前身の状況劇場まで遡れば1976年の『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』以来、実に43年ぶりとなる。
<STORY>
助けて。ビニールの中で苦しいあたしを。あたしはいつもそうです。
あなたとお会いしてからも、二人の間にはビニールがあって、なにか言えない、
思いのたけをあなたに告げられないと、いつも気が急いておりました。
―朝ちゃん、ビニールを張った以上、ここはビニールの城です―
助けて。ビニールの中で苦しいあたしを。あたしはいつもそうです。
あなたとお会いしてからも、二人の間にはビニールがあって、なにか言えない、
思いのたけをあなたに告げられないと、いつも気が急いておりました。
―朝ちゃん、ビニールを張った以上、ここはビニールの城です―
SPICE
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