【森崎ウィン ライヴレポート】
『Birthday Live「Be Free」』
2019年8月23日 at 浅草花劇場
森崎ウィンにとって約4年振りのソロ公演。8月20日に29歳を迎えた彼が、本体であるPRIZMAXで見せる姿とはひと味違う、歌で勝負するステージを繰り広げたーー。スーツでばっちりと決めた森崎がバンドのアコースティック演奏とともに披露した1曲目は「Be Free」。この日のために彼が作った新曲であり、自分を解放していく想いを歌った爽快感あふれるナンバーだ。“みなさん楽しんでますか!”と観客とコミュニケーションを取りながら、アップテンポの楽曲からバラードまで続々と歌っていく森崎。そんな彼のパフォーマンスに観客もハンドクラップとコーラスで応えていく。この日歌われたソロのオリジナル曲、PRIZMAXの楽曲は全て森崎が手掛けたもの。さらにBruno Marsの「The lazy song」や米津玄師の「Lemon」などのカバーも歌唱。まさに彼のヴォーカル力、作家性、音楽の趣向も伝わるライヴと言っていい。
アンコールでは“僕はいろんなに現場に行くけど、こうしてホリック(ファンの呼称)の姿を見ると僕の帰る場所があるんだって思えるんです。すごく心強いですし、外でも胸張っていけます”とファンへの感謝を口にする。その想いの詰まった「ただいま」を感情を込めて歌うと、最後はやさしいメロディーが響く「Shall we dance」を歌い上げ、会場をひとつにしてライヴを締め括った。終始エンターテイナー然とした姿で観客を楽しませた森崎。彼の歌、音楽に込める情熱がたっぷりと伝わるバースデーライヴだった。
撮影:笹森健一/取材:土屋恵介