大城美友

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【大城美友 インタビュー】
自分を曝け出す大切さに気付いた

ダイナミックでパワフルな歌声で聴き手を魅了する大城美友。メジャーデビューから約1年で届けられた1stフルアルバム『MI-JUNGLE』は彼女の赤裸々な素顔が詰まった、とてもリアルで気持ちの良い作品になっている。今作について、たっぷりと話を訊いた。

どんな経験も歌にできる
シンガーで良かった

アルバム『MI-JUNGLE』は幅広いジャンルの曲が詰め込まれていて、聴いていてわくわくしました。制作当初はどんなアルバムを作ろうと思っていたのでしょうか?

今作は26歳になった大城美友を曝け出すという気持ちで制作を始めました。だからこそ、今まで見せなかった素顔やパンチの効いた恋愛ソングなど、これまでの経験を全て詰め込んだ曲が多いんですよ。

自分を曝け出すことで分かった、新たな自分の特技や特徴はありましたか?

悲しいことに、ハッピーな恋愛ソングが書けないことが分かりました(笑)。私の恋愛の経験があまりいいものではないので、どうしても素敵な恋愛の描写が書けないんですよ。経験の在庫がない!

在庫がないんじゃ仕方ないですね(笑)。

本当はラブラブで素敵な恋愛をしてそれを曲にして報告したいんですけど、そうもいかなくて(泣)。

よし、頑張りましょう!

はい! 頑張ります!

いやいや、そこで鼓舞している場合ではなく(笑)。でも、その恋愛経験が例え悲しい結末だったとしても、こうやってちゃんと曲にできていることは素晴らしいですよね。

それはありがたいことだなと思っています。シンガーソングライターじゃなかったら、悲しいまま発散できずに終わっていたと思うので、改めて歌に助けられていると再確認しました。

その“曝け出す”という気持ちが、今回の“MI-JUNGLE”というタイトルにつながっていると思うのですが、大城美友というアーティストと“ジャングル”という言葉の親和性があるように思えました。

ありがとうございます。前回のミニアルバム『MI-POSITION』を出した時、どこか背伸びをしていて、本当の自分を出せていなかったんです。それを見破った先輩方やスタッフさんが、“過去にやってきたやんちゃなども歌詞に活かしたほうがいいよ”ってアドバイスをくれたんです。

ありのままを出すことの大切さに気付いたんですね。

特に一番自分を曝け出すことができたと思うのが「輝き人」です。この曲はやんちゃをしていた過去を思い出しながらお酒を呑んでいた時に音を鳴らしたら、曲が降りてきてくれたんです。とはいえ、お酒を呑むと心のガードが外れるからこそ、解放感が生まれて、できる曲もまったくタイプが違うんですよ。それに、お酒が好きすぎて溺れちゃう傾向があるので、そこは気を付けるようになりました(笑)。

気付いて良かった(笑)。基本的に恋愛に関しても、いろんなことに関しても、限度があまりないのかもしれないですね。

そうかもしれないです! バランスを取るのって難しいですよね。私は気持ちが揺らぐことが多いので、ちゃんと落ち着くことから始めようと思っています(笑)。

それはメジャーデビューをしてから思い始めたことですか?

はい。よく“変な人”って言われることが多かったんですが、“私はそれでいいんだ”というか、そう思うことで自信も生まれて、“結果を残す変な人になればいいんだ”って思うようになったんです。

すごくポジティブ! 確かに感情の起伏が激しいからこそ出てくる歌詞や言葉がありますからね。

毎日いろんなことが思い付いたり、いろんな人の声を受け止めるから、パニックになっちゃうこともあるんです。だからこそ、自分の中に全て取り込んだタイミングでちゃんと考え、取捨択一をするようになりました。

お話を聴いていると、分析自体は好きなんですね。

そうなんですよ。こうやって話している時は落ち着きがないんですが(笑)、歌っている時は地に足を着けて、一気に声を出すことができるんです。ただ、落ち込んだ時ほど歌いたくなるのは良くないと思っていて…。

それはどうして?

歌を届ける側としては、ネガティブな気持ちを発散させて聴いてもらうのは違うと思うんです。私が思うシンガーの姿はそれとは違うからこそ、自分ももっと成長して、ポジティブなエネルギーで歌う曲を届けられるようになりたいと思いました。

でも、そのネガティブな歌詞世界も、魅力のひとつだと思うんです。それが「ラムネ」にはよく表れていますよね。

ありがとうございます。この曲はミドルテンポなのでいつもとは違う雰囲気で歌えました。何度も何度も別れたいという気持ちを持つのに、遠ざかると寂しくなって戻ってしまう恋愛ってあると思うんですよ。その想いをラムネに例えて歌詞を書きました。

大城さんのラブソングは切ないものが多いですが、ハッピーになるための恋愛対象になる理想の男性像はありますか?

私は甘えたくても甘えられないので、そんな私を分かってくれて、ちゃんと両手を広げて待っていてくれる人がいたら最高ですね。

そんな男性とのラブソングを楽しみにしていますね。

私もそんな人と出会えることを楽しみにしています!(笑)
大城美友
アルバム『MI-JUNGLE』

OKMusic編集部

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