chelmico ポップセンスを全開放した
2ndアルバム『Fishing』を完成させた
、ミュージシャンとしての自我の芽生

爽健美茶のCMソングに抜擢されたことで一躍お茶の間に知れ渡る存在になった、RachelとMamikoからなる、2人組ラップユニットchelmico(チェルミコ)。そんなchelmicoがメジャー・デビューアルバム『POWER』から1年ぶりとなる2ndアルバム『Fishing』を8月21日にリリース。明るいパーティチューンを軸にした前作からは一転、テンポを落としたメロウなナンバーや歌モノにも挑戦した今作は、ヒップホップという枠だけにはとらわれないchelmicoのポップセンスが全開放されている。今回のインタビューでは、“最近、ミュージシャンとしての自我が芽生えた”というRachelとMamikoに、今作アルバム『Fishing』に至るまでの心境の変化と、作品に込めたギミックの数々を解き明かしてもらった。自分たちのやりたいことに嘘をつかず、真摯に音楽と向き合う二人の言葉からは、なぜ、chelmicoの元に多くのクリエイターが集うのか、その理由も感じられると思う。
――メジャーデビューから1年が経ちましたけども、取り巻く環境は変わりましたか?
Mamiko:いろいろな人に“メジャーデビューおめでとう”って言ってもらいましたね。1年前にアルバムを出した時にも、“実感はありますか?”って聞かれたんですけど、当時は実感がなかったんです。正直、わからないっていう(笑)。
Rachel:それまでと変化を感じてなかったんですよね。
Mamiko:でも、この1年過ごしてみて、爽健美茶のCMだったり、ドラマのオープニングに使ってもらったことに対する反響が大きくて(「switch」がテレビ東京系『四月一日さん家の』として起用)。ラップを聴かない人からも声をかけてもらう機会もあって実感しました。“これがメジャーのちから”かって。
――自分たちのなかで“ミュージシャンとして生きていくんだ”とか、音楽に向き合う気持ちの変化みたいなものはありますか?
Mamiko:ありましたね。メジャーデビューした時から、そういう意識はあったんですけど、より強くなったと思います。爽健美茶のCMがあったことによって、まずラップが認められたことが嬉しかったんです。自分も真剣に取り組んだからこそ、自分がラッパーなんだっていうことに誇りを持てたんですよ。
Rachel:そうだね。こんなに喋らなかったもんね。こういうことを聞かれても、“え、わからない”みたいな感じだったんですよ(笑)。いまはめっちゃ自我が芽生えた。
Mamiko:うん、自我が芽生えたから、間違って伝えたくないんですよね。
Rachel:自分の言葉に責任を持つようになりましたね。
chelmico/Rachel 撮影=大橋祐希

chelmico/Mamiko 撮影=大橋祐希

自分たちが作るなら、より多面的なものが腑に落ちる。一面だけだと裏があるんじゃないかって。その裏を見られたときにリアルを感じる。(Rachel)
――chelmicoの呼ばれ方って、ミュージシャン、ポップユニットとか、いろいろあると思うけど、“ラッパー”って呼ばれることがいちばんしっくりくるんですか?

Mamiko:なんか……それを考えてた時期があったんですよ。
Rachel:考えてたよね、マミちゃん。
Mamiko:ラッパーだから歌っちゃいけないの?とか。音楽をやってて、何がダメとかって意味がわからないじゃないですか。でも、“ラッパーなのに歌が多いね”って言われることも多くって、そのたびに“それ関係なくない?”って思ってたんですよね。でもいまは何でもいいと思ってます。ラッパーって捉えてくれる人はラッパーでいいし……。
Rachel:シンガーでもミュージシャンでも何でもね。
Mamiko:ただ、自分で歌詞を書いてるっていうところはちゃんと伝えたいかな。ラッパーっていうことに自信を持てるようになってるし。
Rachel:マミちゃんは一周したよね。一時、“いや、ラッパーとかじゃなくて、ミュージシャンだし……”みたいなことも言ってたんですよ。音楽をやってることは変わりないから、ラッパーっていう肩書きにこだわる必要はないんじゃないかっていうことを、ポロっと言ってた時期もあったんです。でも、私はそんなに深く考えたことがなかったんですよね。私はラップが好きで、ラップをやってるだけだから。
Mamiko:ずっと“ラッパーになりたい”って言ってたしね。
Rachel:うん、一周もしてない。ずっとスタート地点にいます(笑)。でも、マミちゃんの言ってることもわかるから、前よりも視野は広くなったと思いますね。

――ちなみに、爽健美茶のCMソングは、chelmicoの名前を一気にお茶の間に広げるきっかけになりましたけど、最初にオファーがきた時は、どんなふうに思いましたか?
Mamiko:めっちゃ嬉しかった……!(心の底から搾り出すような声で)。
Rachel:大きな声が出たよね。“マジで!? 爽健美茶!!!”って。ひとしきり驚いて、“本当に間違いじゃないよね?”とか言ってね。
Mamiko:爽健美茶のイメージと私たちはかけ離れてるじゃないですか(笑)。それこそ、コカ・コーラのほうが合うんじゃないの?って話したよね。
Rachel:弾ける元気な感じだからね。
――実際に「爽健美茶のラップ」を作っていく作業は、どうでしたか?
Mamiko:こんなに大きなタイアップのなかで作るのは初めてだったから、めちゃくちゃ良い経験になりました。サビが決まってたんですよ。あの、みんなが知ってる“ハトムギ、玄米、月見草~”のところはそのままで、それにラップをつけるのが難しくて。爽健美茶サイドからは“強い女性”がテーマって言われたんです。だから今回のアルバムのなかで「爽健美茶のラップ」がいちばん歌詞が尖ってるんですよね。自分の意志があって。
Rachel:強いよね。
――じゃあ、さっき“自分たちは爽健美茶のイメージに合わない”って言ってたけど、“強い女性像”を体現できる存在として、chelmicoは求められていたってことですね。
Rachel:たぶん、ラップっていう表現方法自体がストレートに思ってることを言えるしっていうのもあると思うんですよね。あと、私たちは、基本的にやりたくないことはやらないから、そういうところも見てもらえたのかなと思います。嘘をついてないっていう。
Mamiko:そうだね。私たちは日常で考えてることをそのままやるから、“自然に生きていく”っていうところも大事だったんだと思います。
――<私は今日も 生きていく>っていうフレーズは、ふたりが考えたんですか?
Mamiko:いや、これはもともとあった歌詞ですね。こんなに強い言葉は、当時の私たちは言えなかったと思います。
Rachel:私たちが作るとしたら、“いろんなことがあるけど、とりま寝よう”みたいな感じだよね(笑)。
――あははは、それもchelmicoらしいです。根底で思ってることは一緒なわけだし。
Rachel:そうそう。言わないだけで、ずっとこういうことを思っていたから、それが表面化した曲なんですよ。それに引っ張られて、曲全体の歌詞も強くなったし、もっと言うと、この1年の活動の幅も広がって、ここからアルバムの制作もはじまったような気がする。
Mamiko:たしかに「爽健美茶のラップ」がはじまりだったね。
chelmico 撮影=大橋祐希
――なるほど。今回のアルバム『Fishing』は、前作『POWER』と比べると、メロウな曲も増えたし、chelmicoもイメージがかなり広がったなという印象でした。
Rachel: わあ、そういうふうに受け取ってもらえたら嬉しい!
Mamiko:嬉しいね。
Rachel:そこは意識的に変えたんですよ。
Mamiko:1枚目の『POWER』はみんなで踊れるようなアップテンポで明るい曲を意識して作ってたんです。
Rachel:景気がいい感じが良かったんだよね。
Mamiko:で、2枚目の『Fishing』は、もっと違う一面もあるんですよっていうのを見せたかったんですよね。二人が作るものがポップになるのは間違いないし、最初に「爽健美茶のラップ」と「switch」が入ることも決まってたから……。
――「switch」も賑やかなパーティチューンですもんね。
Mamiko:そう、それを軸にして、いまのchelmicoだから作れる、じっくりイヤフォンで聴かせられる曲は何なのかを考えたんです。あんまりラップしてない「12:37」とか、ゴスペルを取り入れた「Bye」とか、そういう新しい挑戦をしたくて。
――ただ、変化を求めた作品ではあるけれど、ryo takahashiさん、ESME MORIさん、三毛猫ホームレスさん、%Cさんっていう、これまでどおりのクリエイターと一緒に制作したのはこだわりだったんですか? 新しいクリエイターとタッグを組むのではなく。
Mamiko:そこは変えたくなかったんですよ。今回、新しく参加してるのは、小袋(成彬)さんだけなんですよね。でも、小袋くんも、もともと友だちだったんです。
Rachel:まったく面識がなくて、友だちじゃない人に頼むことは少ないですね。
Mamiko:お仕事を頼むとなると、まず一緒に飲みに行きたいんです(笑)。
――二人とも飲み会が好きなんですってね?
Rachel:そうですね(笑)。まあ、お酒は飲まなくてもいいけど、“最近どんな感じ?”って話してからだよね。そのほうがコミュニケーションをとりやすくなるから。やっぱり一緒に曲を作るとなると、衝突したり、言いづらいことを言わなきゃいけないこともあるから。そのためには、顔と顔を合わせて話したことがあるのは強いなと思いますね。
Mamiko:あと、私たちの場合、chelmicoに集中してくださるトラックメイカーの方が多いんですよ。他でいろいろやってるっていうクリエイターというよりも、とにかく友だち同士ではじまってるから、chelmicoへの熱意があるんですよね。
Rachel:みんな、それぞれのchelmico論があるよね。
Mamiko:%Cとかは、もともと仕事をしながら音楽をやってたんですけど、いまは仕事を辞めて、音楽に集中するようになったりしてね。
Rachel:いままで趣味で音楽をやってた人たちが、音楽で生きていく状況になってきてるんです。それはchelmicoをきっかけにっていうわけではないですけど……。
――chelmicoもそのきっかけのひとつになってるわけですよね。
Mamiko:そう。ってなったときに、“こんな曲も作れるぜ”っていうので、いろいろな曲を出してくれるようになったんですよ。だから、今回は私たちもクリエイター陣もお互いに挑戦だったし、話し合う回数も多かったし、仮のレコーディングを何回もやったんです。
Rachel:いままでいちばん試行錯誤をしましたね。
chelmico/Rachel 撮影=大橋祐希
chelmico/Mamiko 撮影=大橋祐希
自分たちで聴いたときに“良い曲だな”って思えることが大事。そのために今回は、いままでにないぐらい自分自身と向き合ったんです。(Mamiko)
――じゃあ、アルバムの幅が広がったのは、クリエイター陣からの働きかけ大きかった?
Mamiko:それもあったと思います。あと、前回のアルバムは初期衝動しかなかったから、できた曲をどんどん入れていったけど、今回は先にアルバムタイトルを『Fhising』に決めて、そこから、それぞれの曲の仮タイトルをつけて、トラックを発注したんです。こういう曲を作りたいっていうゴールを先に決めてたから作ったんですよ。
――どうして、そういう作り方にしたかったんですか?
Mamiko:自分たちが成長したかったんですよね。
Rachel:踏ん張ってね。
Mamiko:何て言うんだろうな……こうやって顔を出して、爽健美茶みたいな大きなお仕事をいただいたけど、それだけで有名になりたくないというか。ちゃんと自分たちで考えて、歌詞を書いてるし、曲を作ってることも知ってもらいたいなと思ったんです。
Rachel:意外と知られてないからね。
Mamiko:そこははっきり言わせてもらいたかったんです。

――収録曲を紐解いていくと、ryo takahashiさんと一緒に作ったトラックは夏っぽい曲が多いですね。「Summer day」とか「Navy Love」とか。
Rachel:ああ、たしかに。最近はそれぞれのクリエイターの方の得意とする分野がわかってきたんですよ。そういう意味では、ryo takahashiさんはオールマイティなんですけど、印象に残るフレーズを作るのが上手い。
Mamiko:あと、私たちが言ったイメージをすぐに汲み取ってくれますね。
Rachel:どうやったらラップが気持ちよく聴かせられるか理解してくれてるから、安心して任せられるんです。
Mamiko:Ryoくん自身“別に音楽は好きじゃねえよ”とか言ってるけどね(笑)。でも、あんなに音楽が好きな人は見たことがない。
Rachel:ツンデレなんですよ(笑)。ジャンルにこだわりがないから、“chelmico、こういう曲がなかったよね”っていうのを指摘してくれるんです。
――「Navy Love」みたいな気怠いスローテンポも、いままでのchelmicoにはないですし。
Mamiko:「Navy Love」は、ポジティブでもネガティブでもない曲なんです。これは、(chelmicoが所属する)ワーナーミュージックの入り口に飾ってあるイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』のLP盤を見て、こういうジャケットの曲を作りたいなと思ったんです。
Rachel:(大喜利の)“写真で一言!”みたいな感じだよね。
Mamiko:この曲にはギターにNewlyくんっていう、大学生1年生の子が参加してくれてるんですけど、これがすごく良いんです。
Rachel:どこでNewlyとは知り合ったの?
Mamiko:もともとNewlyくんはうちらのファンなの。で、クラブに遊びに来てて、Ryoくんが声をかけて。そしたら、めちゃくちゃ音楽の才能があったっていう。ギターも上手いし、トラックも超かっこいいんですよ。いま音大に通ってます。
――じゃあ、今後の作品ではトラックメイカーとして参加する可能性も?
Mamiko:たしかに。その可能性もありますね。
――ESME MORIさんと手がけた曲だと、1曲目「EXIT」がスペイシーで不思議な感じがしました。これも、二人がイメージしていた世界観だったんですか?
Rachel:レファレンスと全然違いましたね。ケリスの「ミリオネア」っていう曲があって。アウトキャストとかのラップが入ってるなかで、ケリスが歌ってるバランスが面白いんです。もりじゅん(ESME MORI)に、“こういうことをやってみたい”って言ったら、全然違う曲が返ってきたんです。それが面白くなっちゃって。
Mamiko:そうだね。
Rachel:マミちゃんが、スペイシーな曲だから、“自分が宇宙人で地球を見てる曲はどう?”って言ってくれて、歌詞を作ったんですよね。
――歌詞には、地球人って宇宙人から見たら、おかしな生き物なんじゃない?っていう皮肉も感じました。
Mamiko:そうなんですよ。このアルバムは全体的に皮肉っぽいかなと思ってるんです。
Rachel:全曲に裏テーマがあるんです。
――へえ。たとえば?
Mamiko:「ひみつ」は罪が裏テーマにあるんですよ。Rachelは恋の罪として書いてて、私は前科とかギルティのことを書いてたり。
Rachel:「BEER BEAR」も、その場しのぎで笑ってることに対しての皮肉をこっそり入れたりとか。全体的に明るいだけではない感じですね。
――たしかに「Summer day」も明るく突きぬけるだけじゃなくて、“完璧じゃなくていいよ”っていうメッセージを込めたりしてますもんね。
Rachel:そうなんですよ。何かひとつのことを突き詰める表現も好きなんですけど、自分たちが作るなら、より多面的なものが腑に落ちるんですよね。一面だけだと、疑っちゃう気持ちがあるんです。裏があるんじゃないかって。その裏を見られたときに、いちばんリアルを感じる。だから、私たちはめちゃくちゃ正直なのかもしれないね。
Mamiko:うん、正直者です(笑)。

――三毛猫ホームレスさんと作ったトラックは、「Balloon」とか「ひみつ」とか、ピアノを取り入れたサウンドが印象的ですね。
Rachel:この2曲はギターにShin Sakiuraくんが入ってくれてますね。SIRUPくんっていうシンガーソングライターのプロデュースに関わってる男の子なんですけど。その子と三毛猫が共作というかたちでやってくれてるから、いつもと違う一面が出てて。
Mamiko:三毛猫さんは、いきなりグループLINEで、“こんな曲できました”って送ってくれるんですよ。で、それに対して、大喜利みたいな感じで、こうくるなら、こういうラップで黙らせるぞみたいな気持ちでやってるんです。
――特に三毛猫さんが手がけた2曲には、より生々しい感情が綴られてるような気がしました。それもサウンドが呼んだものなのかなって。
Rachel:本当にそうですね。
Mamiko:「Balloon」を作ったときは、二人とも恋をしてたんですよ(笑)。その気持ちをバーッて書けたから、このアルバムのなかではいちばん衝動的かもしれないです。
――小袋さんが手がけた「12:37」は、唯一、生のベースを入れてるグルーヴ感もスリリングでかっこいい曲ですけど、このタイトルは時刻ですか?
Mamiko:下北沢から新宿までいく小田急線の終電なんです。これは下北沢に住んでる男を、新宿にいる女が呼び出しているっていうことです……ま、悪いことをしてますね。
――大人の夜遊び感があります(笑)。
Mamiko:小袋くんも、こういう曲を作りたいっていうのに納得してくれてね。
Rachel:ちょっと酔ってるときに、“こういうふうに呼び出せる人がいたらいいのにね~”みたいなことを話してたんですよ。実際にはいないんですけど(笑)。
Mamiko:この曲は小袋くんがメロディも考えてくれたんです。ラップが少なくて、ずっと歌ってるのは初めてだから、いままでのchelmicoにはない曲になりましたね。
Rachel:今回のアルバムは、こういう設定ものが多いですね。
――たとえば、「BEER BEAR」も設定ありきですよね。最高に面白かったです。
Mamiko:“BEER BEAR”って人間なんですよ。自分のことを熊だと思ってる社畜。唯一アルバムのなかで、二人で集まってラップを考えたんです。6時から12時まではこんな感じっていう、社畜のスケジュールを書いてラップするっていう(笑)。
Rachel:だから物悲しい曲なんです。ファンシーだけど。
――わかります。妙な哀愁がありますよね。
Rachel:哀愁!(笑) 本当に遊びながら作ったから、面白かったよね。ケアベアっていうピンクの熊のキャラクターをもじって、パロディみたいな感覚もあるんです。
――出だしの英語のセリフは、お笑いトリオ、トンツカタンの森本(晋太郎)さん?
Mamiko:森本さんも友だちです。本当に友だちばっかりなんですけど(笑)。インターナショナルスクールを出てるから、発音がいいと思ってお願いしました。
――ラストの「Bye」は最後を締めくくるのにぴったりな曲でした。
Mamiko:これはゴスペルの曲を作りたかったんですよ。いままでパーティしようとか、そういうテンションの曲が多かったし、“がんばろう”みたいなことは、自分たちのキャラじゃないから言わなかったんです。でも、こういうスタイルなりの“希望の歌”って何だろう?って考えたんです。明日につながることを書きたかたんですよね。
――Mamikoさんのバースで、<僕は生き物なんだって 時々わからなくなんだ>って悲観的になったりもするけど、Rachelさんのバースで、<だからさ少しだけ歌った笑った>につながるところに、chelmicoが音楽をやる意味が表れてる気がするんですよね。
Rachel:ああ、本当だ。良いこと言ってるね(笑)。書いてるときは必死だったから、気づかなかったけど。あとで聴くとちゃんと自分たちでも共感できるんですよね。
Mamiko:うん。やっぱり誰よりも自分たちで聴いたときに“良い曲だな”って思えることが大事だと思うんです。そのために、今回のアルバムでは、いままでにないぐらい自分自身と向き合って作ったんです。
――結果、すごく二人の人間味が出た作品になったんじゃないですか?
Mamiko:そうなんですよね。今回はちゃんと自分の意思を出したいと思ってたけど、こんなに人間味が出たのは、自分でもびっくりしてます。私自身、正直な音楽が好きだから。ちゃんとchelmicoで、そういう作品を作ることができて良かったです。
chelmico 撮影=大橋祐希
――わかりました。このアルバムを引っ提げて、9月7日から全国6会場のワンマンツアー『chelmico Fishing Tour』がはじまります。9月28日にはマイナビBLITZ赤坂の追加公演も決定して、年明けの東名阪ツアーから、一気に会場のキャパシティも広くなりますが、どんなライブになりそうですか?
Mamiko:ワンマンとして初めて行く仙台とか北海道、福岡もあるし、東京はマイナビBLITZ赤坂っていう大きな会場もあるから挑戦ですね。今回のアルバムは歌ってる曲も多いから、本当にめちゃくちゃリハーサルをしないとなっていう感じですけど(笑)。初めて私たちのライブに来る人もいると思うので、仲良くなれたらいいなと思ってます。
Rachel:『Fishing』っていうアルバムの世界観をちゃんとステージに出したいですね。新しいchelmicoのステージを作っていきたいです。期待してもらって大丈夫なので、楽しみにしててください。
取材・文=秦 理絵 撮影=大橋祐希
chelmico 撮影=大橋祐希

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