BURNOUT SYNDROMESが、結成15周年に
向けて踏みだす新たなステップ

熊谷和海(Vo&Gt)と石川大裕(Ba&Cho)と廣瀬拓哉(Dr&Cho)の3人組による青春文學ロックバンド、BURNOUT SYNDROMES(バーンアウトシンドロームズ)。現在放送中のテレビアニメ『Dr.STONE』のオープニングテーマ曲『Good Morning World!』を書き下ろし、8月21日(水)にシングルCDでリリースする。その曲は、原作の世界観を存分に感じさせる詞曲であるが、そこに秘めた想いを熊谷本人の言葉によって、細部まで解明していこう。そして、若干27歳ながらに来年グループ結成15周年を迎える彼ら。今年の年末からはじまる15周年ワンマンツアーについても語ってもらった。


Interview & Text_Showgo Komatsu
(BURNOUT SYNDROMES『Good Morning World!』MV)

オープニングテーマ曲を歌うなら、僕が
作品を一番理解できているんじゃないか
な、と思うくらい好きです。

――みなさんは主題歌が決まる前から『Dr.STONE』のファンと伺いました。まずは、それぞれが感じた原作の魅力を教えてください。

熊谷 : 他の漫画にはなかった科学をテーマにしているのが魅力のひとつ。実は僕、好んで読むのは少年誌よりも、青年誌ばかりなんです。だからこそ、科学をテーマにした理論だったり、サバイバル感だったり、少年漫画らしからぬ青年漫画のテーマに近いニュアンスを感じました。過度な暴力とエロを描かないのが少年漫画なんですけど、それらを抱えながらも難しいテーマを扱うというのがロックだな、と。

廣瀬 : 僕は頭を使う作品が好きなので、読み進めていくと伏線が回収されていくのがおもしろく感じました。

石川 : 読んでみると、主人公の千空が熊谷と似ているなって思いました(笑)。理系なところやアイディアマンなところがそっくり!

熊谷 : 僕自身が理系だから、科学のおもしろさを知っているので、作品と重なるところがあるのかもしれませんね。さっき話したように、このテーマを少年誌で扱うことが、どんな意味を持っていて、どれだけ素晴らしいかって分かっているということもあって、オープニングテーマ曲を歌うなら、僕が作品を一番理解できているんじゃないかな、と思うくらい好きです。
――『Dr.STONE』は、謎の光に世界中が包まれて人類が一斉に石化し、それから3700年経過した原始世界が舞台。石化が解けた主人公の石神千空が、科学の力を駆使してゼロから文明を築いていくストーリーです。文明が崩壊し絶望からの幕開けとなる作品ですが、『Good Morning World!』は、“おはよう世界”という前向きな歌詞からはじまっていますね。

熊谷 : アニメの第一話の最後に、千空が鳥の石化を解除し、「科学でファンタジーに勝ってやんぞ」というセリフを残しました。それを観て、僕が主題歌で書くべきは科学ではなくファンタジーの部分なんじゃないかなと思ったんです。千空が打倒すべきファンタジーの世界をオープニングで提示することによって、作品に広がりが生まれると考えました。

――歌詞の内容は、具体的にどんな部分を意識しましたか?

熊谷 : 実は科学に関連した言葉を使っていません。むしろ千空の敵であるファンタジーに重点を置いた歌詞になっています。もちろん科学に寄せた内容にもできましたが、世界観を広げるため、原始の世界を歌詞にして、それを千空が塗り替えいくようなイメージに。

不可能を可能にしていくことこそが人間
である証

――その中で表現や展開にこだわった部分は?

熊谷 : 個人的にBメロが気に入っています。“神々の霊峰 新緑の宮殿 岩窟の再奥 蒼穹の涯”。こんなワードにちゃんと意味を持たせて入れられるのは、今まで散々やってきたRPGや漫画のワードが僕に染み付いているから、この言葉が浮かんできた時はワクワクしました。例えば、ゲームで“神々の霊峰”なんてチェックポイントが出てきたらワクワクするじゃないですか。僕がそう感じたということは、共感してくれる人もたくさんいるんじゃないかな。そうあってくれると嬉しいです。

――そして最後に、“さあ今日も人間を始めよう”という歌詞で曲を締めています。

熊谷 : ここの捉え方は、人それぞれでいいと思うんですけど、『Good Morning World!』=“おはよう世界”は、夜明けということ。それが一番ハマると思うのが、猿が人間になる瞬間。“おはよう世界”って思えることが進化なんじゃないかなと思いました。

――なるほど。

熊谷 : 我々は徐々に猿から人間に進化していき、実はまだ人間になっていないかもしれない。そこの境目はわからないけど、叡智と勇気を持って人間に近づいていく行為のひとつに科学があると思うんです。ひとつずつファンタジーを証明していくことが、人間を始めるということなんじゃないかな。それは壮大な宇宙の果てを解明するだけじゃなくて、自分ができないことをできるようにするということも一緒。不可能を可能にしていくことこそが人間である証だと思います。

――3rdアルバム『明星』に収録されている『ダーウィンに捧ぐ』と、少し世界観が似ていますね。

熊谷 : 広大で夜明けを感じさせる世界観は踏襲しています。

――アニメの製作側からも要望はありましたか?

熊谷 : 歌詞ではなくメロディに関してはありました。サビの後半にパンチ力をプラスして欲しい、と。もともとサビの後半に“おはよう世界 Good Morning World!”がもう一回入っていましたが、それをあげるメロディに変えつつ、ビートを激しくしました。

――お二人は、完成した曲を聴いてみていかがでしたか?

石川 : やっぱり僕も『Dr.STONE』が大好きなので、ファン目線でもこの曲がオープニングにぴったりだと感じました。演奏する時は、サビに広がりがあるので、それ以外は地に足を付けることを意識しています。

廣瀬 : 熊谷は、アニメの製作陣はこれが欲しいとか、ファンならこんな曲をオープニングで聴きたいとか、自分はこんな曲を作りたいとか、いろんな角度から考え抜いて曲を作っていたので、文句なしの仕上がりでした。歌詞からも感じられるように、BURNOUT SYNDROMESとして、新しいステップを駆け上がっていく楽曲になるんじゃないかなって感じました。

尖っていて実験的な曲をカップリングに

――そして、カップリングに収録されているのが『Ms.Thunderbolt』という曲。Ms.の読みはミスではなくミズなんですね。

熊谷 : そうですね。ひと目惚れをテーマにした曲なので、相手がミスなのかミズなのか分からない状況。それが、ひと目惚れの最初の大きな壁なんじゃないかなって思い、タイトルにしました。

――こちらはどんな仕上がりになりましたか?

熊谷 : 僕、普段はバンドの曲をあまり聴かなくて、EDMとかテクノとかばかりなんですよね。それで、『Good Morning World!』がロックチューンなので、全然違うテイストの曲をカップリングにしようと思いました。僕が打ち込みで作った曲なんですが、そういう曲って、尖った仕上がりになるんですよ。それをカップリングにして、世に問うてみるというのもいいのかなと思いまして。これまでタイアップのカップリングは、いろんな人に聴いてもらえるような曲にしていましたが、今回は『Dr.STONE』のオープニング曲ということで、尖っていて実験的な曲をカップリングにして、新しいアプローチを試みました。

――カップリングも『Dr.STONE』とリンクするんですね。作曲で工夫したところは?

熊谷 : サンダーボルトは雷(いかずち)ということで、電撃音をふんだんに使用しました。それを楽器の代わりにしているんですけど、『Dr.STONE』のストーリーに雷を利用するシーンがあるので、カップリングですけど作品の世界観と繋がるかなと考えています。曲の雰囲気はマッドサイエンティスト感があるけど、歌詞はラヴソング。そのギャップを楽しんでもらえるといいですね。

――確かに共感できる歌詞です。

熊谷 : ラヴソングというのは、僕は共感だと思うんです。だから実体験を総動員して、それを包み隠さず書くというのがラヴソングの本質。恋に落ちるのは、喜びであって恐怖もある。それって嵐に似ているなって。恋は嵐であって、ひと目惚れは電撃なんじゃないか、と曲にしています。でも、歌詞より重視したのがリズム感。体が自然と動く曲というのが今季の僕のテーマなんです。歌詞は今までのままで、曲調を肉体で感じられる曲を作りたいなと思っていました。それが『Good Morning World!』にも『Ms.Thunderbolt』にも当てはまると思います。

15周年の感謝の気持ちを表して恩返しを
していきたい

――そして来年にバンド結成15周年を迎えるにあたって、今年の12月から自身最大規模の全国ワンマンツアーが開催されます。ライヴではそれぞれに役割があるそうですが、現段階で決まっていることはありますか?

廣瀬 : 僕は前回のワンマンツアーで、開演からアンコール、閉演までのムービーを作りました。さらには、オープニングウェブサイトたるものを作って、それがアンコールとリンクして演出が変わるという仕掛けに。今回は15周年ということで、集大成というか新しいアイディアがあるからみなさんに楽しんでもらいたいです。

石川 : ライヴの総監督としてやらせてもらっていて、1年ほど前から台本は考えているんですけど、なぜかその台本に沿った曲を熊谷くんが作り上げていくんです。その台本のアイディアは熊谷くんに共有していないのに、初めてのワンマンツアーのころからそうなんです。しかも、僕が考えていることを綺麗に発信できるような曲が完成するんですよね。

――どういった部分がシンクロしていますか?

石川 : まず『Good Morning World!』の“おはよう世界”というキーワードが、僕の考えていた台本にめちゃくちゃぴったり。それ以外の歌詞も、「これってそういうこと!?」って演出と繋がる部分が多くて。この歌詞があるから、この演出? この演出があるから、この歌詞? って分からなくなるくらいシンクロする瞬間があって自分でも驚いています。そしてカップリングの『Ms.Thunderbolt』も、僕も電気という要素を使いたいと考えていたところで、この曲が完成。同じ題材を考えていたなんて思ってもいませんでした。結局のところ、バンドとして伝えたいことって一緒なんですね。

――それでは最後に、少し早いですけどワンマンツアーの意気込みを教えてください。

石川 : 15年という実感はないですね。メジャーデビューさせてもらっている幸せな環境にいるので、ワンマンツアーでは少しでもみなさんに楽しんでもらいたいです。

廣瀬 : 節目の年になるので、僕たちのライヴに来てくださったり、CDを買ってくださったりした方々に、感謝の気持ちを表して恩返しをしていきたいです。ファンサイトを設立していて、そこでもたくさんのコンテンツを用意しているので楽しみにしてもらいたいです。

熊谷 : 曲を作ったら、ライヴに遊びに来て、こんな演出になっているんだって感心するような客観的な視点で僕は見ているので、ライヴに関してはファンに近い感覚です。聴き手が喜ぶ曲だけを作っていたなら、15年も続かないですからね。とにかく自分がやりたいことをやってきたから15年も続いているんだと思います。これからも僕が作る新しい曲と、それを披露するライヴを楽しみにしてもらいたいです。

作品情報

BURNOUT SYNDROMES 4th Single
2019.08.21
『Good Morning World!』

TVアニメ「Dr.STONE」オープニングテーマ
・ミュージックビデオはこちら:https://youtu.be/yQEUGxngQN4 
・ダウンロード&ストリーミングはこちら:https://erj.lnk.to/5PqngWN 
・CD購入はこちら:https://erj.lnk.to/O1NFJWN 

初回生産限定版(CD+DVD)
ESCL 5270-1 ¥1,389(税別)
CD
01.Good Morning World!
02.Ms.Thunderbolt
03.Good Morning World! (Instrumental)
04.Ms.Thunderbolt(Instrumental)
DVD
01.Good Morning World!(Music Video)
02.Good Morning World!(Music Video Making)

通常盤(CD)
ESCL 5272 ¥926(税別)
▼CD
01.Good Morning World!
02.Ms.Thunderbolt

Dr.STONE盤(CD+DVD)
ESCL 5273-4 ¥1,389(税別)
※2019年12月末までの期間限定生産
▼CD
01.Good Morning World!
02.Ms.Thunderbolt
03.Good Morning World!(Anime Size)
04.Good Morning World!(KARAOKE)
05.Good Morning World!(Anime Size KARAOKE)
▼DVD
01.テレビアニメ『Dr.STONE』オープニング映像
〈封入特典〉
テレビアニメ書き下ろしイラスト絵柄ステッカー

EVENT情報

シングル『Good Morning World!』リリース記念イベント開催 
・8月21日(水)19:00~東京都:Space emo池袋
・8月24日(土)16:00~大阪府:タワーレコード梅田NU茶屋町店
・8月25日(日)17:00~愛知県:タワーレコード名古屋パルコ店 店内イベントスペース 

LIVE情報

『15th ANNIVERSARY TOUR 2019→2020』
2019年12月15日(日) [愛知] THE BOTTOM LINE (17:00/18:00)
2019年12月20日(金) [東京] Zepp Tokyo (18:00/19:00)
2020年1月11日(土) [宮城] RENSA (17:00/18:00)
2020年1月12日(日)[新潟] CLUB RIVERST (17:30/18:00)
2020年1月24日(金)[福岡] BEAT STATION (18:00/19:00)
2020年1月25日(土) [広島] VANQUISH (17:00/18:00)
2020年2月11日(火・祝) [大阪] なんばHatch (17:00/18:00)

チケット一般発売中
前売:4,500円(税込/別途ドリンク代必要) 2歳以下入場不可 /3歳以上チケット必要/ファミリーゾーンあり
ぴあ http://w.pia.jp/t/burnout-of/ 
イープラス https://eplus.jp/bs19-20/ 
ローソンチケット https://l-tike.com/burnoutsyndromes2019-20/ 


BURNOUT SYNDROMES
オフィシャルサイト
Twitter

BURNOUT SYNDROMESが、結成15周年に向けて踏みだす新たなステップはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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