【対談】Psycho le Cému × メリー
、「歌で黙らせたい。ドーンと持って
いきたい。バラードやりましょ」

結成20周年を迎えたPsycho le Cémuが『20th ANNIVERSARY PROJECT「TWENTY STORY」』と題した“全20章”におよぶアニバーサリー企画を展開中だ。音源リリースやライブなど、スケジュールはあまりにも過密で精力的。20周年への感謝と賭ける意気込みが伝わってくるようでもある。<Live Battle「ライバルズ」>と題した対バン企画は、そのうちの第6章〜第8章を成すものであり、8月から11月に掛けて全7公演の規模で行われる。
主催ツーマンの開催は自身初。これまでコンセプチュアルなワンマンを主戦場としていたPsycho le Cémuだが、同シリーズでは絆や因縁の深いアーティストとバトルを繰り広げる。先ごろ公開したLM.Cとの第一弾対談では20年来のつながりや秘話が赤裸々に語られ、続く、対バンシリーズ中、最も世代の若いアルルカンとの対談ではそれぞれの悩みが暴露された。そして対バンシリーズの第三弾は、メリーだ。

メリーのガラとPsycho le CémuのDAISHIによるボーカル対談は約1年前にBARKSで行ったばかりだが、その後、メリー主催2マン<魑魅魍魎2019>で初対バンを果たすなど、ますます親交を深めているだけあって両氏のトークは絶好調。“ライバルについて”、“ヴィジュアルシーンについて”、“シンガーとして”などなど、同世代トークが止まるところを知らない。来る8月11日の<Live Battle「ライバルズ」>へ向けて、「メリーとは2回目なんで、ちょっと特別なやつを」との予告も飛び出したトークセッションをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■死ぬほど嫌いでしたね(笑)
■なにを見いだされとんねんと

──Psycho le Cémuが結成20周年を迎え、様々な企画を進行中です。そのうちのひとつが2マン企画の<Live Battle「ライバルズ」>で、8月11日の渋谷TSUTAYA O-WESTのライブに対バンとして呼ばれたのがメリー。お互いに活動歴は長いから、かなり前からの知り合いでしょ。メリーは結成から何年目ですか?

ガラ:18年です。

DAISHI:僕らはお休みしていた時間が長いんで、確実にメリーさんのほうが活動歴は長いですけど(笑)。でも、同世代になるんですかね?

ガラ:同世代なんですけど、DAISHIさんたちのほうが先にバンドを組まれているんで、意外に接点はあまりなかったんですよね。当時、雑誌のイベントとかあったけど、そういうのにメリーは出てなかったんで。世代的に一緒なんだけど、かぶってないんですよ。
▲Psycho le Cému

──活動フィールドもちょっと違っていたような?

ガラ:でも、Psycho le CémuはMUCCとか蜉蝣とかともやってましたもんね? 僕らは蜉蝣ともあまりやってないんで。

DAISHI:めっちゃやってるイメージ。

ガラ:イメージ的にはそうなんですよね。MUCCともあまりやってなくて。

DAISHI:えーっ、意外!

ガラ:2マンライブというものも、結成当時の2001年か2002年にやって、それ以来ぶりの2マンがついこの前ですからね。10数年ぶりっていう(笑)。結生くんやテツさんは、前のバンド時代にPsycho le Cémuとけっこう対バンやってるはずなんです。でも、メリーになってからは全然。

──対バンライブを拒絶したから?

ガラ:いやいや(笑)。

DAISHI:Psycho le Cému自体、デビューしてから対バンがなかったですからね。自分らの事務所のイベント以外には、イベントに出てなかった記憶あります。インディーズのときに蜉蝣やMUCCと廻って。あとJURASSICと。その前となったら、完全に箱ブッキングでしたよ。箱(ライブハウス)の人に「ライブやりたいです」ってお願いして、同じシーンのバンドをその人がチョイスして、対バンのライブを決めてくれるような。当時は、Due le quartzさんとか、Waiveとか。

ガラ:僕らはWaiveともやったことなくて、メトロノームとよくやってました。あとGARGOYLEとか。先輩と対バンすることが多かった気がするんです。だからPsycho le Cémuとは同世代だけど、なかなか接点がなくて。でも去年、BARKSでDAISHIさんと対談させてもらったとき、「今度、2マンとかおもしろいイベントやろうよ」って話になって。そうしたら、その約1週間後にMUCCとWaiveとの3マンイベント<MUD FRIENDS 2000〜2018>が発表されて、“あれ!?”って(笑)。

DAISHI:あははは……(笑)。それでこの前、メリーの<魑魅魍魎2019>にお誘いいただいて。すごく盛り上がって楽しかったです。
▲DAISHI [Vo / Psycho le Cému]

ガラ:それがPsycho le Cémuとの初めての2マンで。

DAISHI:僕ら、2マンしたのは数えるぐらいしかないんです。その前にメトロノームさんとやって、その次がメリーさん。その経験でちょっと味をしめて(笑)。誘っていただいたバンドさんも今までけっこうあったんで、逆に今度は自分らがお誘いしたいなと思って。

──それが20周年記念企画の<Live Battle「ライバルズ」>へと発展したんですか?

DAISHI:そうなんです。

ガラ:僕らが<魑魅魍魎2019>に誘ったとき、ふたつ返事で名古屋まで来てくれて、すごく嬉しかったし。なにかあればお返ししたいって気持ちだったんです。自分らが“ライバル”と呼んでもらって、逆にいいのかなって思いますけど、ちゃんと“ライバル”だなって思わせるライブを、当日はしないとなって。<Live Battle「ライバルズ」>の出演バンドのなかでは、Psycho le Cémuとそんなに付き合いなかったのは、僕らが一番だと思うんですよ。

DAISHI:そんなことないよ。それにガラくんはしゃべりやすいし。ステージ見ていたら、しゃべりにくそうなイメージやけど(笑)。

──今回の企画に限ったことではないんですが、Psycho le Cémuの場合、火花バチバチのライバルはけっこういたんですか?

DAISHI:結成した当時はTRANSTIC NERVEがそれやったかもしれないですね。

ガラ:それ、よく言ってますよね(笑)。

DAISHI:うん、死ぬほど嫌いでしたね(笑)。TRANSTIC NERVEは同じ姫路出身で、僕は同級生なんです。それで、hideさんに見いだされて彼らはデビューしているんです。“なにを見いだされとんねん”と(笑)。僕らは姫路でくすぶってたんですよ、当時(苦笑)。よく対バンもしましたし、人気もありましたし、カッコ良かったですよね〜。だから嫌いでした(笑)。やっぱり地元が一緒で同級生って、嫌いになる要因なんですよ。歳がひとつでも上であってくれれば、憧れの対象にもなるんです。でもタメって。

ガラ:しかも対バンもしていた相手ってなると、そうですよね。
■良いことも悪いことも経験しているんで
■今が一番、地に足がついている

──ジェラシー、ありますから。

DAISHI:うん。だから当時、TRANSTIC NERVEとはバッチバチやったかもしれない、僕のなかだけで。向こうはhideさんに見いだされてますから、僕らのことは眼中にない感じでした。ほんとにすごかったですから、演奏力も歌唱力も。今はdefspiralってバンド名でやってますけど、ライブを観ても、やっぱすごい。実力派のバンドっていう。

ガラ:そうですよね、舞台慣れもしていて。

DAISHI:たまにTAKA (defspiral / Vo)くんのソロと、僕はアコースティックでライブをやったりするんですよ。“うまいな”と思いますよ、彼は。僕とは正反対のボーカルなんですよ。向こうは男の色気が出てるじゃないですか。俺、一生出ないんです(笑)。

ガラ:うらやましいですよね。僕も色気がない。TAKAさんと一度、アコースティックライブを一緒にやらせてもらったんですけど、立っているだけでカッコいい。そして、あの歌声で。もう、自分はどうしようと。次が僕の番だったんで、TAKAさんにないことをやろうと思って、めちゃめちゃしゃべりに走って。だって、しゃべるしかないじゃないですか(笑)。TAKAさん、持って生まれたものからしてズルいなと。
▲メリー

DAISHI:TAKAくんは渋いおじさんになっていく感じだけど、俺、ずっとおばさんなんですよ(笑)。このままおばさんになっていくのかなって。彼の低くて太い声と、あの見た目。今でも憧れがありますね。ほんと、嫌いでしたね(笑)。いい意味でね。

ガラ:それこそライバルですよ。

DAISHI:こういうこと言ってたら、TRANSTIC NERVE時代のRYOくんは「俺はもっと嫌いやったわ」と言ってましたけどね(笑)。「Psycho le CémuがMステとか出たとき、めっちゃ嫌いやったわ」と(笑)。そう思ってもらえてたのなら、“なんか、いいな”って。

──認め合っているから、嫌いって感情も生まれるわけですからね。

DAISHI:うん。でもPsycho le Cémuでは、TRANSTIC NERVEと一度も対バンしてない。めちゃくちゃ意識してたから(笑)。

ガラ:その意識からですか(笑)。

DAISHI:そうそう。姫路にはMASCHERAもいて、僕が音楽を始めるきっかけにもなった憧れのバンドなんですよ。

ガラ:MASCHERAは僕もめちゃめちゃ聴いてましたね。ラジオとか聴いていたら、DAISHIさんがMASCHERAのmichi.さんとタメ語でしゃべってたんですよ。先輩なのに大丈夫なのかな?って心配もしちゃって。僕らの世代はガッチガチの体育会だったから。

DAISHI:家族も含め、前からずっと仲が良かったの。それで姫路文化センターのMASCHERAのライブに誘われて、Lida君と一緒に行って。観たら、やられたね。カッコよかったな。そこからMASCHERAをめちゃめちゃ聴いた気がする。それでMASCHERAが参加しているオムニバスアルバムを聴くと、MALICE MIZERさんや覇叉羅-vasalla-さん、Laputaさん、La'cryma Christiさんとか。それでいろいろバンドを知ったり。「そういうオムニバスに、自分らの地元のMASCHERAが入っているのはすごいな」とか言ってたら、その5年後、Psycho le Cémuがそのオムニバスに入って。

ガラ:へぇー!

DAISHI:少年の夢も、強く思うと現実になるんだなって。

ガラ:音楽をやっていて、そういうのって夢がありますよね。最近は、現実を見ると夢がないのかなって思うこともありますけど。でも長く活動していると、良いことも悪いことも経験しているんで、逆に今が一番、地に足がついていると思う。

DAISHI:確かに! 俺もそう思う。

ガラ:だから若い世代のバンドから対バンに誘われたとき、おもしろそうだからやってみようって、そういったフットワークの軽さもあったりするんです。
▲ガラ [Vo / メリー]

DAISHI:今のヴィジュアル系シーンでやっている若いバンドのほうが、僕らのときより好きなんだと思いますよ、このシーンを。僕らのときは、LUNA SEAさん、GLAYさん、X JAPANさんとか最高に売れているときやから、バンドをやりたいと思うのが当たり前のような時期でもあったんですよ。最近の若い子らは、その時期を知らないでやろうとしているわけでしょ? そっちのほうがコアに好きなんかな、と思う。僕らのときは、バンドやって“売れたい”ってのがありましたから。

──インディーズのその先には、メジャーデビューがあって、そして売れるという目的と目標が。

DAISHI:そう。今は、ヴィジュアル系の人らがテレビにバンバン出て、ミリオンヒットを飛ばしているような状況ではないじゃないですか。それなのにこのシーンでやろうと思う子のほうが、ハートが……。

ガラ:強いなって思いますね、確かに。僕らは、普通の仕事もできないし、音楽とかバンドで一発かましてやるんだ、みたいな。これしかないって思ってましたから。テレビで観たあの人達みたいに、自分もなるんだと。市販されていたライブビデオなんか観ると、D'ERLANGERのCIPHERさんとか、スポーツカーで会場に乗り付けて、鍵をポーンとスタッフに投げていくみたいな。

DAISHI:はいはい(笑)。その映像が目に浮かびます。

ガラ:LUNA SEAのメンバーも車で会場に乗り付けて。うわ〜、カッコいいなって。いつかはこうなりたいな、みたいな。そういう夢があってやってました。今、現実はそうなれてないけど(笑)。最近は、ちょっと頭のいい子というか、大学とかまで進学してバンドやっている子もいますからね。自分らのころとは時代が変わってきたなって感じます。

DAISHI:僕らのころはSNSもなかったもん。MERRYのチラシ一発ドーンで、「なんじゃ、このバンドは!?」と。それでCDを買い漁るっていう時代やったと思う。今はYouTubeとかでライブを観れるもんね。

ガラ:ですよね。僕らのころは探して調べて、それで行ってたから。

DAISHI:この前、自分らが入った当時のオムニバスを聴いて、悲しいなと思ったことあって。

ガラ:はい……?

DAISHI:残っているバンドがMUCCと僕らだけやった。一番憧れたMASCHERAが参加したオムニバスに関しては、1バンドも今は残ってなかった。いや、だからバンドって長く続けるのは、わりと宝塚に近いくらい狭き門なのかなと思ったんですよ。
■立ち姿だけで痺れてしまうような
■ボーカルになりたい

──持続させるにはパワーがいりますよ。

DAISHI:もちろんそうなんですけど、自分らの気持ちだけでは持続できないですから。お客さんありき。メンバーともよく話しますよ。お客さんがおってくれなかったら、僕らは持続できないって。

ガラ:Psycho le Cémuは一度活動休止してから復活しているじゃないですか。復活したバンドは、また違う感じがする。メンバーの仲がいいというか、違う絆も生まれてますよね?

DAISHI:俺の場合、1対4やったから良かったかも。4人がもともと仲良くて、いいメンバーで。だから自分がまともに接するようになると、すごく潤滑的に物事が進んで。ああいうことがあっても、メンバー4人は待ってくれていてて、また一緒にやってくれるし。

ガラ:待ってくれるファンがいて、メンバーに気持ちがあってやれるんなら、バンドはやったほうがいいと思うんですよね。どういう状況であれ。変な話、メンバーが亡くなったらできないですから。

DAISHI:でも僕らは憧れがあるよ。メリーやMUCCみたいに、一度も活動を止めていないバンドに憧れがある。続ける難しさってやっぱありますから。
▲Psycho le Cému

──続けているからこそ、実力や底力が上がっていくことを、シンガーの立場で自覚することもありますか?

ガラ:ずっとバンドをやっていると、ボーカルはちょっとテクニックに走るときもあるじゃないですか? もうちょっとうまくなりたいって。実はそれが数年前にあって、アコースティックを始めたりとかしたんです。でも俺、歌うまくなりたいと思ってボーカルやってきたわけでもないな、とか思って。そういう面でDAISHIさんはどうなのかなって。

DAISHI:復活してから僕は、もう迷惑かけたくないっていう(笑)。それでスキルアップをしたいと思った部分ありますよ。だから身体作りからボイトレもちゃんとやって。Psycho le Cémuの楽曲をよりうまく、ステージングもカッコよくという面で。散々メンバーに迷惑をかけてきたんでね。十字架を背負っているヤツの気持ちのほうが強いかもしれないと思います、今は。

ガラ:それ、すごくいいことですね。“バンドのために”ってDAISHIさんみたいになると、それがPsycho le Cémuに返っていくわけじゃないですか。僕の場合、個人的にもっと歌がうまくなりたいとか、もう“個人”なんですよ。

DAISHI:俺が個人的にって考えたら、例えば酒飲んでやれるようなバンドやりたいもん(笑)。でもPsycho le Cémuでは、ちゃんと歌いたいし、メンバーの表現したいことをやりたいなって。

──完璧でありたい、ぐらいに?

DAISHI:なるべくは。特に僕は曲を書かないし、歌詞もあまり多く書いていないんで。メンバーの表現したいことを、なるべく完璧にやりたいなって思いますね。だから前よりボイトレも筋トレも確実にやってます。

ガラ:すごいですね。バンドは最初、“俺が、俺が!”みたいなヤツの個の集合体じゃないですか? でも長く続けていると、個じゃないんですよね。全体のなかで調和を取ったり、出るところは出たり。メンバー5人とかの全体になっていくんですよね。

DAISHI:うん。だって個人の人気で長く続けられへんと思う。最近の言葉で言うと、推しバン。推しが個人じゃなくてバンドじゃないと、絶対に続かない。

ガラ:そうなんですよ。でも若いときって、“俺がボーカルでしょ!”みたいな自己主張の強さがあって……。
▲DAISHI [Vo / Psycho le Cému]

DAISHI:俺は昔からそれがなかったんだよね。Psycho le Cémuの前のバンド時代にはそれがあったけど、自分は前に出るのが向いてないタイプやから。一人でステージを持っていけない。ガラくんは持っていけるじゃないですか、俺について来いって。そのタイプのボーカルじゃないから、俺は。ミュージックビデオの撮影でボーカルが多めに撮られると、「僕が多すぎなんで、メンバーを多めに」って言っちゃうくらい。

ガラ:それ逆なんですけど、普通(笑)。

DAISHI:ははは。俺はトータルで見てしまうんだよね。だから“我が、俺が”って時期は短かったかな。Psycho le CémuではAYAくんとかYURAサマのほうがボーカルっぽいかも。スタンス的に前に出たがるもん(笑)。

──常にバンドを俯瞰できているわけですか?

DAISHI:うん。

ガラ:すごいですね。自分のバンドやメンバーを俯瞰できるって、僕は18年やっていてもそうなってないんで。

DAISHI:アニメのバランスってあるじゃないですか。主人公はオーソドックスで、脇役にイケメンがいて、個性的なヤツもいてとか。そういうのをすごい考えながら。メンバーもそういうのを考えながらキャラクターを作っているから。

ガラ:へぇー、そうだったんですね。

DAISHI:ボーカル一人でステージングを持っていってしまうタイプのバンドもいるけど、ボーカルは大変やろうなって思ってしまうもん(笑)。

ガラ:でも、僕はボーカルって、バンドを背負っていくものだと思っていたんですよ。ボーカルだから先導しなきゃみたいに、僕は変に背負っちゃっているところもあって。今までガンガンに行ってたんで、ちょっと一歩引いて、バンドで歌ってみたいっていうのもあるんですよ。でもそれをやったら“あいつ、今日は手を抜いているかな”って思われそうで(笑)。

DAISHI:そういう一歩引いて歌うライブも観てみたいけどね。

ガラ:僕のイメージ的には、例えばBUCK-TICKの櫻井さんのように、立ち姿だけで痺れてしまうような人になりたいな。
■メリーとの対バンの日は
■特別になにか仕込みたいと思っている

──佇まいに存在感があるというシンガーが?

ガラ:はい。それで最後の最後にドーンと持っていく人になりたいっていう。

DAISHI:それで言うたら、この前、細川たかしさんがすごかった。ほんまに立っているだけで佇まいがものすごい。なんにも動かないのに、めっちゃオーラがあるし。演歌の人は、スッとマイク一発持ったらオーラが出る。あれはカッコいい。あんなのは自分にはないな〜。そわそわしちゃうな、ギターソロとかになったら(笑)。自分も若いときよりドシッとできるようになったとは思うけど、先輩方を見ていたら、自分はまだまだだなと思うし。うちの場合、AYAくんとかseekくんが動いてくれるからね。だったら自分は歌だけちゃんと歌っておこうって(笑)。両サイドがガンガン暴れてくれるから、ボーカルはドシッと。

ガラ:そういうのは憧れますね。

DAISHI:いや、ステージを観ていると、メリーはできあがってる気がするな。もう結成から18年でしょ。ボーカルとしてメインで持っていく人=ガラくんやなと思う。

ガラ:最近は、歌で黙らせたいなってのもあるんですよね。

DAISHI:“歌で黙らせたい”、いいね。
ガラ:僕は声もけっこう細いんで。直線的に歌がドーンと来る人もいるけど、僕はけっこう雰囲気系なんですよ。ふわっとして、最終的に染めていくみたいな。ここぞっていうときにドーンと来ないと思うんです。細川たかしさんは、いつでもドーンと行けるはずなんですよ。そういう声の出し方とかにも憧れるんです。

DAISHI:いや、声は確実に太いと思うけどね。ハイもローもちゃんと出ている、レンジの広いタイプのボーカルやなと思うけど。

ガラ:バンドの音の作り方やアレンジもあるのかもしれないけど、行くときにはもっとドーンと行きたいなってのがあるんです。最近、僕らもイベントによく出るんで、1曲でもいいんで、ドーンと持っていきたいなって。

DAISHI:最近、歳いったからなのかなと思うけど、イベントでも一発、どバラードを入れるもんね(笑)。

ガラ:俺らも入れます(笑)。

DAISHI:バラードを歌うのも気持ち良くなってきてね。昔だったら絶対に入れなくて、ダンス曲と激しい曲と歌ものをやって終わるみたいな。でも最近はバラードを入れるね(笑)。

──バラードはシンガーとしての説得力に関わると思うんです。イベントでそれを観せられると、格が違うなって感じますよ。

ガラ:うん。憧れましたからね。イベントを観に行ったとき、最後、バラードで終わる人とか。カッコいい!みたいな。

DAISHI:今、残っている人らはいい歌を歌ってますよ。やっぱり、ボーカルがある程度しっかりして、いい歌を歌っていないと、残れないような気がする。今回の<Live Battle「ライバルズ」>に誘わせていただいたアルルカンさんとかも、ちゃんと歌がバシッとありますからね。ボーカルがなにを歌ってるのか分からないバンドは、やっぱ消えていってますもん。なんぼ、ちょっとカッコよくても。今のシーンで残っている人は、歌がいい。
──つまり<Live Battle「ライバルズ」>では、バラード対決ですか?

DAISHI:いやいや(笑)。でも、バラード入れてよ。

ガラ:バラード、やりましょ(笑)。本編最後にバラードをガッツリやって、次に出づらくするっていう(笑)。でもこういう企画だからこそ、一緒になにかやれたらって。この前、seekくんとも話して。僕らが<魑魅魍魎2019>でお誘いしたときは、それぞれのステージをやって、そんなに交わりがなかったじゃないですか。

DAISHI:Psycho le Cémuとメリーの2マンも2回目やから、なにかおもしろいことしたいね。僕らもメリーの日は、特別になにか仕込みたいなと思っているんで。

ガラ:オッ! ホントですか!?

DAISHI:本当に。他とは2マンが初めましての人たちなんで、お客さんにとってもPsycho le Cémuらしいステージがいいのかなと思って。メリーとは2回目なんで、ちょっと特別なやつを。<Live Battle「ライバルズ」>でも“特別編”という。

ガラ:それは嬉しいですね。それがどういうものなのかは分からないけど、期待に応えられるように。この前、seekくんに「なにかあったら言ってください」とは言いましたけど、なにをするんだろう?ってのが……とうとう、僕らも初ダンスしますか?

DAISHI:いやいや(笑)。やっぱりキャラクターがあるんで、似合いそうな感じを用意したいなと思います。

ガラ:すごく楽しみにしてます(笑)。

取材・文◎長谷川幸信
■Psycho le Cému主催2MANイベント<Live Battle ライバルズ>

▼vs LM.C
2019年8月9日(金) TSUTAYA O-WEST
open18:00 / start18:30

▼vs アルルカン
2019年8月10日(土) TSUTAYA O-WEST
open17:00 / start17:30

▼vs メリー
2019年8月11日(日) TSUTAYA O-WEST
open17:00 / start17:30

▼vs cali≠gari
2019年9月13日(金) TSUTAYA O-EAST
open17:00 / start18:00

▼vs メトロノーム
2019年9月14日(土) TSUTAYA O-EAST
open16:00 / start17:00

▼vs MUCC
2019年11月27日(水) EX THEATER ROPPONGI
open17:30 / start18:30

▼vs 氣志團
2019年11月28日(木) EX THEATER ROPPONGI
open17:30 / start18:30

▼チケット
前売り¥5,000(税込) / 当日¥6,000(税込)
※オールスタンディング
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888


■Psycho le Cému『20TH ANNIVERSARY BEST ALBUM -TWENTY STORY-』

2019年7月3日(水)発売
【TWENTY STORY ヒストリーBOX盤(CD7枚組+DVD2枚+ブックレット+当商品購入者限定イベント応募券)】
PLCA-0002 ¥31,500(税抜)
※WIZY(ウィジー)限定発売商品 https://wizy.jp/project/191/
CD:デビューから最新曲「FANTASIA」までCDとして発表された楽曲とデモテープを含むインディーズ時代の音源を収録した結成20周年記念のヒストリーBOX
DVD:5/12の中野サンプラザ公演を収録したLIVE DVD(特典映像あり)
【初回限定盤(CD2枚組+DVD2枚組)】
POCS-9196 ¥6,800(税抜)
CD:インディーズから最新曲「FANTASIA」まで全ての時代の楽曲から厳選した20曲を収録
DVD:5/12の中野サンプラザ公演を収録したライヴDVD
【通常盤(CD2枚組)】
POCS-1814/5 ¥3,150(税抜)
CD:インディーズから最新曲「FANTASIA」まで全ての時代の楽曲から厳選した20曲を収録


■<メリー東京圏沿線GIG #1 敷かれたレール ~銀座線編~>

7月27日(土) 浅草花劇場(CORE限定)
7月28日(日) 浅草花劇場
8月03日(土) 銀座TACT ※アコースティック
8月04日(日) 上野音横丁
8月14日(水) 新橋BLUE MOOD ※アコースティック
8月15日(木) 赤坂天竺 ※アコースティック
8月20日(火) 青山RizM
8月25日(日) 渋谷ストリームホール
▼チケット
前売り¥5,000- (税込・D別)
一般発売:7月7日 (日)


■<メリー18周年記念公演「ノスタルジヰ」>

11月07日(木) 恵比寿LIQUIDROOM ※客演有
11月23日(土) 神戸 クラブ月世界 ※単独公演
11月24日(日) 神戸 クラブ月世界 ※単独公演
12月28日(土) 愛知 豊橋市公会堂 ※単独公演
(問)NEXTROAD 03-5114-7444

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