永作博美「新しい演劇をしている印象
」と語る 舞台『人形の家 Part2』ま
もなく開幕

2019年8月9日(金)から、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにてPARCOプロデュース2019『人形の家 Part2』が開幕する。この初日前日に、同劇場にて囲み会見とフォトコールが行われ、出演者の永作博美、山崎一、那須凜、梅沢昌代が出席した。
永作博美
本作は、ヘンリック・イプセンの名作「人形の家」の主人公ノラが家を出た15年後の姿を劇作家ルーカス・ナスが描いたもの。ノラ役を演じる永作は「難しいお芝居だということを、毎回稽古の度に感じています」と語りつつ、「その難しさも含めて、お客様に伝わるといいなと思います」と意気込んだ。また、たった4人で演じる芝居について「ここにいる4人と演出家の栗山さんも含めて、新しい演劇をしているという印象があります。この新しい感情、新しい感覚をぜひ観にきていただければ」とアピールしていた。
山崎一
ノラの夫であるトルヴァル役の山崎は永作とは2007年の舞台『ドラクル』以来の共演。本作では夫婦役を演じるという事で山崎は「ワクワクしていますし、素敵だなと思いながら稽古しています」と嬉しそうに述べ、永作も「『ドラクル』では親密な絡みはなかったんです。だから今回はとても新鮮です」と笑顔を見せていた。
那須凜
母ノラが家を出て以降、15年間、母に会わずに育った娘・エミーを演じる那須は「しばらく会っていない母と娘とはどのようなやり取りをするんだろう、と想像を膨らませながら観ていただければ」と期待を持たせるも、ベテランの3名との稽古場について「稽古が始まるまではとても緊張していたのですが、皆さんのおかげでその後はリラックスでき、作品のことに専念できました」と改めて先輩たちに感謝の意を伝えていた。
梅沢昌代
ノラの代わりにエミーを育ててきた乳母のアンネ・マリー役の梅沢は「私は50年近くお芝居をやってきましたが、一番頭を使っているような気がしています」と困ったような笑顔を見せる。が、「演じる側にとっては集中力が必要でしんどい部分もありますが、このメンバーは受験生のように、毎日何度も予習復習を繰り返してきたので、きっといい舞台になると思います」と胸を張っていた。
折しも真夏の公演という事で出演者の体調を気遣うと、「身体は元気ですが、(頭を使い過ぎていて)熱いです」と梅沢が本音を吐露。その言葉に皆が共感するように笑っていた。

フォトコールでは、ノラが家に帰ってアンネ・マリーに家を出ていた15年間を語る場面と、ノラがトラヴァルと鉢合わせしてしまい、出ていく事を決めた頃の想いの丈をぶつけ合う場面が披露された。噛み合わない夫婦の主張のもどかしさが痛いくらいに伝わる芝居だった。
(左から)那須凜、山崎一、永作博美、梅沢昌代

取材・文・撮影=こむらさき

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