退屈を切り裂く音楽を。(sic)boyが生
み出すオルタナティヴロックとラップ
の融合|BIG UP! Stars #15
ロックキッズがラップを歌うまで
ー音楽に目覚めたきっかけはなんですか。
小学6年生の時にL’Arc〜en〜Cielから入りました。小6の時オリンピックの主題歌(「BLESS」)を歌っていて、その1曲で凄くハマったのがきっかけです。翌年には20周年のプロモーションでシングルを3枚出したんですけど、ずっと好きですね。
ーラルクは、当時の自分にとってどうしてそんなに響いたんだと思いますか?
元々父親がロック好きだったから、プログレッシブロックがよく流れていて。それでYesとかKing Crimsonを小さい頃から車で聴いていたんですけど、プログレってやっぱり難しじゃないですか。
ー少なくとも、小学生にはそうですよね(笑)。
だからロックって難しいものなのかなって思っていたんですけど、ラルクを聴いて一気に変わったというか。メイクをしいているような、独特な雰囲気を持つバンドって苦手な人もいるかもしれないけど、僕にとってラルクはガツンと響きました。見た目もファッションも映像も全部に惹かれたし、凄く美しいですよね。彼らの音楽をきっかけにいろいろ聴くようになって、中学、高校生とずっとロックばかりを聴いてました。
ーたとえば?
hydeさんが好きだったMarilyn Mansonとか、Nirvanaだったり、そこからポップパンクも聴くようになって。Green DayのCDを中1の頃に買ったり、Sum 41だったり、他にはミクスチャーロックも聴いていました。で、中学3年生くらいの時にYouTubeで見つけたMy Chemical Romanceに凄くハマって。それまではハードロックとかを主に聴いていたんですけど、どちらかというエモーショナルでオルタナティブなものを聴くようになりましたね。
ーメロディアスでストーリー性のあるところに惹かれた?
そうですね。最初の1曲から最後の1曲まで、すべてを通してひとつの物語に仕上がっているっていう点で、My Chemical Romanceの『The Black Parade』っていうアルバムには本当にびっくりしました。元々絵を描くのが好きだったんですけど、音楽でもこういうドラマチックな見せ方ができるんだなって思ったんですよね。自分の楽曲でもストーリー性を考えて順番を決めているのは、あのアルバムを聴いたことが大きいです。