「雪の華」が意味するものとは?名曲をモチーフにした映画も公開!

「雪の華」が意味するものとは?名曲をモチーフにした映画も公開!

「雪の華」が意味するものとは?名曲
をモチーフにした映画も公開!

一生に一度の恋という儚さ
中条あやみが演じる女性は、余命わずか。残り少ない人生を懸命に生きる中で、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの登坂広臣演じる男性と出会い、運命の恋に落ちます。
雪が2人を繋ぐキーワードになっている『雪の華』の世界。では、愛する2人をロマンチックに歌いあげた歌詞の世界に触れていきましょう。
歌い出しでは、2人で夕暮れの中を並んで歩く様子が描かれています。手を繋いで一緒に歩く姿は、どこでも見かける恋人の姿です。しかし、この瞬間が永遠に続けばいいと願うほど、切なさで心は締め付けられるのです。
恋をしている時、人は愛しさや幸福感で満たされる一方、別れの瞬間には胸が締め付けられるほど切なくなるものです。明日また会えるとしても、少しでも長く、同じ時を過ごしたい。そう願うからこそ、いつまでも一緒にいられたら涙が零れそうなのです。
冬の使者の訪れ

雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
秋から徐々に冬に近付いていく時期。ふとした瞬間に冬の気配を感じます。冬というと別れや命の終わりを暗示することが多いですが、『雪の華』では恋人と近付ける、幸せを予感させる季節として描かれています。
雪が舞う寒い季節は、温め合うという名目で大好きな人に近付くことができる。2人の距離をいつもよりもそっと縮めてくれる雪に、自分の恋心を重ねているところがロマンチックです。
雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
冬を知らせる「雪の華」が降ると、今年もまた季節が巡ってきたことを思い、大切な人との時間をしみじみと感じるのです。
2人で冬の知らせを眺めている、何気ない時間にこそ、愛する人の存在を強く感じるのでしょう。一緒にいたいと願う気持ちや、もっと近付きたいと思う気持ちは、決して弱さではありません。
愛している。たったそれだけのシンプルな気持ちに、改めて気づかされるだけなのです。互いの大切さを再認識させてくれる「雪の華」は、まさに2人を繋ぐものです。
不思議な力
雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
好きな人というのは、ただその人がいてくれるだけで、なぜだか強くなれます。映画に登場する女性は余命わずか。本来ならば未来に希望を持てず、辛い思いを抱えていてもおかしくありません。しかし一生に一度の恋人を見つけ、その人と運命の恋を始めたことで、彼の存在が彼女を強くするのです。
不安な夜も、刻一刻と近付いてくる死への恐怖も、好きな人といれば忘れられる。一緒に乗り越える勇気をもらえます。おそらく楽曲に登場する「ボク」も、「キミ」に対して同じ様な思いを抱いているのでしょう。
雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
夜に窓が風で鳴ったのでしょうか。何となく、不吉な予感をさせる場面です。思わず目を覚ました彼女を、そっとなだめて、「大丈夫」と言い聞かせる様子が目に浮かびます。
映画で描かれる死の影を抱いた女性と、夜に怯える彼女の姿が重なります。
でも、1人では越えられない夜も、2人なら越えていける。そのために「ボク」はいるのです。

どこかで別れを予感している?
雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
こうして見てみると、『雪の華』に登場する恋人は、別れをどこかで感じているようです。曲の中では一瞬でも長くいられることを祈るところで終わっていますが、映画では終わりある恋ですから、別れを予感させる歌詞がぴったりはまります。
雪の華 歌詞 「中島美嘉」
https://utaten.com/lyric/ja00011060
愛は永遠でも、命には限りがあります。いつか訪れる、そう遠くない別れの時。常に心の隅に別れを予感してるからこそ、一瞬一瞬が輝き、涙がでるほど大切な時間になるのです。
悲しいけれど、限りがあるからこそ輝く2人の恋。誰かを好きになったことのある人なら、涙せずにはいられないでしょう。
いつか消えてしまう「キミ」を想いながら、今を懸命に生きる2人。
2人の距離を縮める「雪の華」は、2人の絆そのものであり、運命の赤い糸のようなもの。
いつまでも降り積もる雪のように、2人の間に流れる温かい想いも、愛も、尽きることはありません。
無償の愛、永遠の愛を見事に「雪の華」に投影した、珠玉のラブソングといえるでしょう。
中島美嘉『雪の華』MV
TEXT 岡野ケイ

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