三東瑠璃率いるCo. Ruri Mitoが東北
各地で『住処』『Matou』を上演 森
山未來からのコメント到着!

振付家、ダンサーの三東瑠璃が主宰するCo. Ruri Mitoが2019年8月、東北ツアーを行う。8月16日の青森県・八戸ポータルミュージアムはっちでの公演を皮切りに十和田、弘前、仙台、盛岡、秋田の4県6都市を回り、各地で『住処』(2018年初演)を上演。八戸、盛岡、仙台では、国内外のコンペティションやフェスティバルで数々の賞を受賞し、招聘されている三東のソロ作品『Matou』(2015年初演)も披露される(八戸、盛岡は『住処』と同時上演、仙台は別日・別会場で公演)。『住処』の音楽は今年FUJIROCKにも出演した角銅真実。
三東瑠璃 (c)山崎優也
三東は2004~2010年ダンスカンパニー「レニ・バッソ」で踊り、しなやかにして切れ味鋭い抜群の踊りで注目された。フリーランスとなった後はスウェーデン王立バレエ団のゲストダンサーとしてサシャ・ヴァルツ、ヴィム・ヴァンデケイビュスの作品を踊り、他にもダミアン・ジャレと美術家・名和晃平の『VESSEL』に出演するなど国内外で幅広く活躍中だ。振付家としてもソロ作品で多数受賞し、ヨーロッパやアジアのフェスティバルに招聘される。極限まで研ぎ澄まされた身体感覚と独特な動きの造形があいまって異世界へと誘う創作はディープな観客層や関係者から熱い支持を集めている。2017年にCo.Ruri Mitoとしてグループ活動を開始。同年「踊る。秋田」で第1回土方巽記念賞受賞。2018年より公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。
『Matou』 (c)Jingkai Kuang
この度がカンパニー初のツアー、地方公演となる。「今回の会場は身体の変化や動きの質をより近く感じ、作品の世界に入り込んでもらうため、主に美術館やギャラリーといった劇場以外をセレクト。身体の繊細さや動きの緻密さ、呼吸や皮膚の感覚を大事に、振付家の三東が強いこだわりを持って作り出した作品の中でダンサー達の身体が絡まり、解れ、様々に形を変えていく様を間近に堪能していただけます」とリリースで述べられている。小空間に息づく異形の身体から立ち上がる比類なきミクロコスモスをじっくりと体感したい。
なお三東と共演経験があり、親交が深い森山未來(俳優、ダンサー)より『住処』初演時に鑑賞した印象を交えてのコメントが寄せられている。
<森山未來コメント>
あまりにもストイックな旅路。
次の一歩が定まらなければ、鰐の群がる崖の下へ真っ逆さま。
後ろへ戻ろうと振り返ると、悪の神官があなたの心臓をむしりとるのを今か今かと待っている。
あなたを支える誰かの手によって作られた吊り橋に身を委ねるしかないのだけれど、それを信じることの恐ろしさと愛おしさ。
お宝(住処)を手に入れるということはこんなにも過酷なことなのか。
インディアナ・ジョーンズ(三東瑠璃)の背筋も凍るスペクタクルをどうぞご期待あれ。

文=高橋森彦

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