名曲揃いのDA PUMP!堕ちそうな人への決定打「CORAZON」

名曲揃いのDA PUMP!堕ちそうな人への決定打「CORAZON」

名曲揃いのDA PUMP!堕ちそうな人へ
の決定打「CORAZON」

名曲『CORAZON』の魅力を解説

DA PUMPの人気は実に幅広い。
青春時代、彼らの楽曲をMDに落として聴き込んでいた世代のファンもいれば、まさに『U.S.A』からDA PUMPに注目するようになった若いファンもいる。
今回は、先述したライブツアーでも披露された名曲『CORAZON』の魅力を解説していきたい。
DA PUMPの沼はハマると深い。“ダサカッコイイ”だけじゃないDA PUMPの一面を知れば、簡単にハマってしまうことをあらかじめ注意しておく。
メロディアスなハウスチューン
▲CORAZON
デビュー当時のDA PUMPも、キャッチーかつポップないわゆる“ダサカッコイイ”路線であった。
高いスキルを兼ね備えていながら、その若さやビジュアルも相まってアイドル的存在に位置していたといえる。しかし、この『CORAZON』あたりを機に、少しずつアイドルからアーティストへと脱皮していく。
年齢相応の楽曲をパフォーマンスするようになった「大人のDA PUMP」に相応しい、切ない歌詞がメロディアスなハウスチューンに映える。
切なくも燃えるような想い
そもそも『CORAZON』とは、スペイン語で「心」を意味する。
歌詞には、終わった恋に未練を残す男の切なくもアツイ、燃えるような「心」が描かれている。
CORAZON 歌詞 「DA PUMP」
https://utaten.com/lyric/ja00009543
恋はもう終わっているのに、君のことが忘れられない。『CORAZON』には終始、その想いが溢れている。
寄せては返すような終わりのない切なさは、Bメロの歌詞によく表されている。
CORAZON 歌詞 「DA PUMP」
https://utaten.com/lyric/ja00009543
たたみかけるように2番ではこう続く。
CORAZON 歌詞 「DA PUMP」
https://utaten.com/lyric/ja00009543
嘘じゃない。夢じゃない。戻れない。もう何もない。
恋を失った悲しみを確かめる作業ほど、辛いものはない。うまくメロディにリンクさせながら、こみあげてくる悲しみが表現されている。
CORAZON 歌詞 「DA PUMP」
https://utaten.com/lyric/ja00009543
「Melancolico, Triste Corazon」印象的なサビの意味は「憂うつで寂しい、心が痛い」といったところだろうか。
メンバーはもちろんオーディエンスもみなサビでは手を掲げ歌う、いわゆる「アゲ曲」である『CORAZON』。ライブでも盛り上がりどころのひとつだ。しかしその歌詞を読み解くと、こんなにも切ないものだったのかと驚く。
曲調やパフォーマンス、ISSAの「がなり」を込めた歌い方からも「弱い男」は一切感じさせない。だからこそ歌詞の切なさを見落とされがちなのだが、描かれているのは「強い男の脆い一面」「愛した人への確かな想い」である。
情熱的なラテンの要素をまとう楽曲と、燃えるような恋心を描いた歌詞。ギャップがあるようで、実は非常にうまくマッチしていると言える。
稀代のモテ男といっても過言ではないISSAが、こんなにも未練たっぷりの恋心を紡ぎ、歌うというのがまたニクい。彼にはとても寂しがりやな一面があるという。「実体験ではないか」と推察するのもまた、リスナーの楽しみのひとつであろう。
切ない歌詞、こだわり抜いたパフォーマンス、引き込まれる世界観。『CORAZON』を一度聴いてしまえば、観てしまえば、もうDA PUMPの魅力から抜け出すことは出来ない。
22年間いつもISSAがいた
実は筆者も、今回の「LIVE DA PUMP 2019」に参加したひとりである。
居ても立っても居られないほどの感動に突き動かされ、筆をとった次第だ。
冒頭でも述べたが、DA PUMPのファン層は広い。それはデビューから22年、ISSAがそこに存在し続けてくれたからに他ならない。誰の青春にも「ISSA」というアーティストが、歌声が存在している。
「変わらない」というのは最大のファンサービスだ。
ISSAは当時の曲を当時のまま歌い上げる。伸びやかなハイトーンは、進化はすれどまったく衰えを知らない。
ISSAの声、パフォーマンスは、忘れていた青春の日々をまるで昨日のことのように呼び覚ます。
何にだってなれると思っていた、無鉄砲で無敵だったあの頃の自分にほんのひととき戻ることができる。
現メンバーが参加し11年、DA PUMPは不遇の時代も乗り越えてきた。だからこその輝き、だからこその力がある。
ヒーローは遅れてくるのがストーリーの定説だ。遅れてきた“ホンモノ”が、今後ますます邦楽界を揺るがしてくれることを期待したい。
TEXT シンアキコ

アーティスト

UtaTen

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