NBAバレエ団、シャープかつドラマテ
ィックな現代版『海賊』の再演が決定

2019年10月19日(土)、10月20日(日)東京文化会館大ホールにて、NBAバレエ団 久保綋一版『海賊』が上演されることが決定した。
今までの『海賊』の概念を覆し、オリジナル要素を加えた久保綋一版が世界初演されたのは2018年3月。一部作曲・編曲を新垣隆に依頼したことでも話題となった本作。従来のパ・ド・ドゥやオダリスクはそのまま残しつつ、剣術シーンや一人の男を巡る2人の女性の物語に力を入れ、シャープかつドラマティックな現代版の『海賊』。本公演は批評家に、明快な心理描写を軸に豊かで優れた物語バレエ、と大きな評価を受け、早くも10月に再演される。
『海賊』(2018年)より (c)吉川幸次郎
『海賊』(2018年)より (c)吉川幸次郎

【あらすじ】
舞台は19世紀初頭ギリシャ。コンラッド率いる海賊たちの潜む島に、ハープの音色が響いていた。コンラッドが愛するメドーラの歌声はどこか悲しげに聞こえる。コンラッドは、オスマン軍に潜入させていたスパイからこの島への襲撃計画を聞き、仲間を率いて奇襲攻撃を仕掛けるため出発する。
一方のオスマン軍の駐留地であるコロンの港街では、勝利を確信し、前祝いが開かれていた。パシャ(高級軍人の称号)のザイードは、一番のお気に入りである奴隷のギュルナーレと踊っていた。
そこへ僧侶に変装したコンラッドが近づき、ザイードの暗殺を試みる。しかしザイードはギュルナーレを盾にしたため、あと僅かのところでザイードを取り逃がしてしまう。この戦いの中救出されたギュルナーレは、修羅場をくぐり抜けてきた冷酷さと、燃えるような情熱を合わせ持っていたコンラッドの瞳に一瞬で心を奪われてしまう。しかし、彼には愛するメドーラがいることを知り、火のついてしまった自分の想いに苦悩するのであった。
夜が明け、海賊たちが救出した娘たちと共に盛り上がっていたのも束の間、オスマン軍の逆襲にあう。ザイードは海賊たちを縛り上げ、コンラッドを殺せば見逃してやると条件をつきつける。沈黙の中、ある1人の海賊が声をあげた。裏切ったのは、非情にもコンラッドが信頼するビルバンドであった。苦しむコンラッドの元へ愛するメドーラが駆け寄ると、ザイードはその美しさに目を奪われて彼女を連れて去ってしまう。
やがて生死の境から目を覚ましたコンラッドは、ギュルナーレの懇願を振り切りメドーラの救出へ向かうのであった。

『海賊』(2018年)より (c)吉川幸次郎

【NBAバレエ団について】
所沢及び埼玉で唯一のバレエ団として活動中。1993年より古典作品とコンテンポラリー両方のレパートリーを持ちながらも、現代をみつめ、アイデンティティのあるより高いバレエ芸術の創造と普及につとめ文化の向上に寄与することを目的として活動している。2014年に上演した「ドラキュラ」は、アメリカで大旋風を起こした作品の日本初演で、広く話題を呼んだ。2015年には「HIBARI~すべての美空ひばりファンに捧げる」、2016年には「死と乙女」(和太鼓奏者林英哲氏、作曲家新垣隆氏と共演)、2018年「海賊」(新垣隆作曲・編曲)。また、2019年3月に発表した久保紘一版「白鳥の湖」では、輪廻転生をテーマとした斬新なストーリーと演出で高い評価を受けた。毎年1月の「NBA全国バレエコンクール」は“世界に羽ばたく若きバレリーナの育成”をモットーに、国内最大規模のコンクールを開催。ローザンヌ国際バレエコンクールで優秀な成績をおさめるバレリーナを数多く輩出している。

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