アルバム「LOVE」がオリコン週間合算
アルバムランキング2位! 俳優、ミュ
ージシャン、そして映画監督…菅田将
暉という才能が光輝いた夜

2ndアルバム「LOVE」がオリコン週間合算アルバムランキング2位!そして収録曲「まちがいさがし」がオリコン週間デジタルランキング3週連続1位また、オリコンYouTubeチャート5週連続1位などアーティストとしても話題を呼ぶ菅田将暉

7月10日、『LOVE』が発売となったこの日、初回生産限定盤に収録された、自身が初めて監督を務めるショートフィルム『クローバー』の特別上映会とトークショーが開催された。このショートフィルムは、今回のアルバムの収録曲の1つである「クローバー」を主題歌にした作品。イベントには同曲の作詞作曲を担当した石崎ひゅーいと、監督補佐を務めたdutch_tokyoこと山田健人も登場。俳優でありながら、音楽アーティスト、更には映画監督とその才能が留まるところを知らない菅田将暉という男の魅力。その一端を垣間見たこのイベントを振り返る。

Photography_Yuki Kawamoto
Text_Sota Nagashima


イベント当日、会場のTOHOシネマズ 六本木ヒルズは、チケットの抽選に当選した幸運なファンたちによる期待でいっぱいだった。司会の挨拶とともに、まずは菅田将暉“監督”によるショートフィルム「クローバー」の上映からイベントは始まる。上映時間約50分に及ぶオリジナルストーリー。サラリーマンであるヨリトモ(仲野太賀)は、仲の良い男友達たちと自宅で騒ぎながら飲み明かす夜もあれば、特に予定もない1人の休日を楽しむ日もある。そんなごく普通の20代の男が、身の回りの些細なことに日々を彩られていく様子を温かい眼差しで描いている。筆者である私も年齢の近い20代であるが故か、どこか他人事でないような気持ちで本作を観終えた。言葉を選ばなければ、このクオリティは、人気俳優が遊びで作った映像作品のそれではない。特典映像だけにするには勿体ないぐらいの素晴らしい“映画”であった。

ショートフィルム上映後に待っていた嬉
しいサプライズ

上映が終わると、司会の一言で黄色い悲鳴が上がる。この上映を同じ客席で菅田将暉が一緒に鑑賞していたという嬉しいサプライズだ。隣には、本作が生まれるきっかけを作り、作詞作曲を担当したミュージシャンの石崎ひゅーい。本作の監督補佐を務め、米津玄師の「灰色と青 (+菅田将暉)」や、「LOVE」収録の「キスだけで feat. あいみょん」の監督なども務める盟友、山田健人が肩を並べた。3人が舞台へと移動し、ショートフィルムとアルバムについて振り返る菅田将暉のコメントからトークショーが始まる。

「菅田君って何でもない普通の日常を、
宝物みたいなものにする天才」

今作のショートフィルムは主演の仲野太賀に加え、石崎ひゅーい、永嶋柊吾、そして監督である菅田将暉自身も出演している作品。「わりとこういう日々なんですよ、僕らの周りっていうのは。地味で何か小汚くて、特に事件も起こらないし。でも、人との出会いや気付きによって、いつもと違うちょっとしたやる気が入ったり。まさにそういうアルバムというか、だからタイトルを『LOVE』にしました」と菅田。続けて石崎が「日常を写しているだけですね。いつも曲を作っている時もあんな感じだもんね(笑)。でも、菅田君って何でもない普通の日常を、宝物みたいなものにする天才だと思うんですよ」と菅田を称する。それを受けて菅田は「俺の日々が基本がお芝居だから、非日常過ぎるんだよ。だから、日常を求めるんだと思う」と冷静に自分を分析。石崎は「それがこういうことになっちゃうんだから、すごいことだよね」と感心する。

映画監督・菅田将暉の制作秘話

およそ50分のショートフィルムである今作は当初5分の予定だっという。「ここに、dutch(山田健人)が久々に持ってきてくれたプロットの殴り書きっていうのがあるんですけど。すごいよ、俺は本当に5分のつもりで書いたんですよ。ペラ2枚のこれが、あんなことになるんですよ映像って(笑)。役者として驚きというか、監督って大変だなというか難しいなと思いました」と制作秘話を語る菅田に対し、山田も「もうこのプロットの時点で最初長回しとか色々見えていて。ほぼそれ通りに撮ったはずなんですけど、50分になってしまいました(笑)」と振り返りつつ、“映像監督・菅田将暉”については「OKとか次いこうという監督として判断がすごく早いです。魅力がいっぱいあって、勉強になりました」と評価。石崎は「菅田くんに台本を見ないでと言われました。一個だけ台詞を教えてもらって、それが『おいっす』の一言だった(笑)」と告白。冒頭の4人でのシーンはアドリブもたくさんあったのだという。

そして話は主演の仲野太賀になる。菅田は「太賀は役者として、一番好きな同世代で、作品観る度にこいつすげぇなぁって思うんですけど。その太賀から台詞を奪い、動きを奪うと映画はこういう雰囲気になるんだなってのが役者としては楽しかった。多分何かに集中している人の横顔が好きなんですよね。太賀の日々の良いところを撮れた気が、勝手にしています。今“何もしない太賀”を観たいなと思ったんですよね」と監督である前に、役者である菅田らしい視点を語った。

生演奏でも魅せた、その表現力

改めて「クローバー」という曲がこういう映像になったことに対して石崎は「本当に感無量ですね。歌詞の中にもあるんですけど、『誰かの愛に変わる日まで』という歌が本当にそういうふうになっていくだろうなという感じがして。おかげさまで育ててもらってありがたいなという気持ちでいっぱいです」と語る。そして、この石崎ひゅーいと菅田将暉本人たちによる「クローバー」の生演奏が披露されることに。この日、偶然にも共にツナギ姿であった2人が並んでギター抱え歌う。菅田のスッとよく通る歌声と、石崎の優しい歌声のコーラスが重なり、絶妙なハーモニーが会場を包む。最前列で鑑賞した山田は「太賀の顔も出てきた」と興奮気味に語った。

そして、最後に菅田から「一つ大事な思い出が出来ましたし、それを観てもらえてすごく嬉しいです。そして、ひゅーいくんの作ってくれた言葉の通り、今日だけじゃなく僕らのこういう色んな日々の活動が誰かの愛に変わりますようにと作りました。そうなっていると嬉しいです。今日はありがとうございました」と感謝の意を述べられてイベントは終演。俳優、ミュージシャン、映像監督…。どれをとっても特異な魅力を持った表現者、菅田将暉の凄さを目の当たりにするスペシャルな夜となった。

作品情報

菅田将暉 2nd Album
2019.07.10
『LOVE』

ESCL-5252 ¥3,200(通常盤)
ESCL-5250 ¥3,900(初回生産限定盤)

[収録曲]
01. まちがいさがし
02. クローバー
03. ロングホープ・フィリア
04. 7.1oz
05. ドラス
06. つもる話
07. キスだけで feat. あいみょん
08. りびんぐでっど
09. TONE BENDER LOVE
10. あいつとその子
11. ベイビィ

【DVD】※初回生産限定盤のみ付属
菅田将暉 初監督作品Short Film 『クローバー』

出演:仲野太賀、永嶋柊吾、石崎ひゅーい、菅田将暉
監督・企画プロデュース:菅田将暉
監督補佐:山田健人
衣装:伊賀大介
主題歌:菅田将暉「クローバー」(作詞・作曲 石崎ひゅーい)


菅田将暉
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