平田オリザ、渡辺えりらの講演も 4
日間の舞台芸術の祭典『日本劇作家大
会 2019 上田大会』が開催

2019年8月16日(金)〜19日(月)まで、長野県・上田市にて『日本劇作家大会 2019 上田大会』が開催される。本企画は「市民参加型」の舞台芸術文化の祭典で、今年1月には大分にて開催された。「まち」「まなび」「つながり」を三本柱に、東京及び全国から劇作家や俳優らの演劇関係者や参加者が集い、4日間で40以上の劇作や舞台芸術に関わる企画が繰り広げられる。
行われる企画は、この8月に新作音楽劇を控える渡辺えりによる「演劇と人生」をテーマとした講演会(8月19日(月))や、舞台版『太陽』と映画版『太陽』それぞれの創作者である前川知大、入江悠が登壇し映画と演劇の差を語る映像企画「ふたつの『太陽』」(8月18日(日))、平田オリザが語る「演劇と教育現場」(8月18日(日))、そして非日常のものとされる演劇をどう日常(生活)に置くのかを考える「生活と演劇」(8月19日(月))など、さまざま。長田育恵らのワークショップや上演・リーディングも行われる。高校演劇やラジオドラマ、戯曲、そして劇場運営に舞台美術、さらには「まち」を演劇的に攻略する市内散策など、幅広いプログラムが並んでいる。
企画プログラム
この取組は今から25年前の1994年、舞台芸術と地域を結ぶ先駆けとして北九州大会から始まっているという。ここでは、一部のプログラムのみ抜粋して紹介する(要予約のプログラムもあり)。時間・場所・チケット料金・予約方法など詳細はホームページにて。
講演・シンポジウム
映像企画 ふたつの『太陽』(シンポジウム+上映)(8月18日(日))
映画と演劇の違いとはなにか。舞台版『太陽』と映画版『太陽』の創作者であるふたりが、その差を徹底的に語る。映画『太陽』の上映もあり。
・登壇=入江悠 前川知大
渡辺えり講演会~演劇に恋して(8月19日(月))
劇作家協会会長、女優の渡辺えりによる講演会。語りきれないほどのエピソードに溢れた「演劇と人生」。
・登壇=渡辺えり
高校演劇企画 とことん語ろう!『っぽい高校演劇・っぽくない高校演劇』シンポジウム(8月19日(月))
高校演劇の大会の講評で耳にする「高校生らしい・らしくない」と呼ばれる作品群について徹底激論する。
・登壇=工藤千夏 郷原玲 中村勉 中屋敷法仁/司会=篠原久美子
フォーラム
劇場と仲良くなって知ってみよう(8月16日(金))
バックステージツアーを行い、舞台上で劇場職員とおしゃべり。劇場がどう動いているのかを知ることができるプログラム。
・ガイド=サントミューゼ職員
長野県演劇人大集合!(8月17日(土))
長野県の北から南から真ん中から、東の上田に県下の演劇人が集結。ワイワイガヤガヤ語って、長野県演劇人MAPを作る。長野県で活動する演劇関係者、長野県の演劇に興味ある方ならどなたでも参加可能。
・進行=丸尾聡
生活と演劇のいい関係(8月19日(月))
非日常的なものとして扱われる演劇が、生活という日常にどう置かれていくのかを考える。
・ファシリテーター=くらもちひろゆき
セミナー
長野で演劇を創る 演劇で長野を創る(8月17日(土))
まつもと市民芸術館での活動や、長野県内で始まったトランクシアターを基に、演劇と向き合うということ、また作品創造の楽しさや必要性を、演劇人や演劇の持つ力に共感する人々と一緒に語り合う。
・登壇=串田和美(演出家・俳優 まつもと市民芸術館芸術監督、長野県芸術監督)
演劇における学び、学びのための演劇1(8月18日(日))
画一的な学習やいじめ、不登校といった、教育現場におけるさまざまな課題と克服。そして来年度から実施される新しい学習指導要領などに対して、演劇がどのように向き合い、その潜在的な力がどのような効果を発揮するのかを、劇作家・演出家として多くの教育現場に立ち会ってきた平田オリザが語る。
・登壇=平田オリザ(劇作家・演出家 劇団青年団主宰)
戯曲講座『ラジオドラマシナリオと戯曲』(8月19日(月))
『笑の大学』『真田風雲録』など、まずラジオドラマとして書かれた戯曲は数多い。その違いを探る実践講座。
・講師=丸尾聡
ワークショップ
ドラマリーディングワークショップ『ちょっと真田風雲録を読んでみませんか?』(8月16日(金))
舞台、映画、ドラマとして長年愛されてきた『真田風雲録』(作:福田善之)をサントミューゼ大ホールで読んでみるワークショップ。初心者もOK。
・ファシリテーター=丸尾聡
読み聞かせワークショップ『読み聞かせを演劇してみよう』(8月19日(月))
演劇には俳優の身体を通して「ことば」を立体化する手法がある。ことばと身体のインスタレーションをつくってみるワークショップ。
・ファシリテーター=長谷基弘
上演・リーディング
第24回劇作家協会 新人戯曲賞 受賞作『鎖骨に天使が眠っている』ドラマリーディング(8月15日(木)・17日(土))
オーディション(上田と東京で開催)で選ばれた役者と犀の角で滞在製作を行い、リーディング上演。(アフタートークあり)
・作・演出=ピンク地底人3号
上田市・豊岡市 姉妹都市交流事業『豊岡駅前小鳥店』(8月16日(金))
日本劇作家大会2014豊岡大会での上演作品『豊岡駅前小鳥店』を、高校生版に改訂。両市の高校生たちが上演する。
・作・演出=内藤裕敬
・出演=上田市・豊岡市の高校生
スペシャル・リーディング『蜜柑とユウウツ』(8月18日(日))
清冽の詩人・茨木のり子のちょっと風変わりな評伝劇を、この日だけのスペシャルなキャストでリーディング。第19回鶴屋南北戯曲賞 受賞作。
・作=長田育恵 演出=マキノノゾミ
・出演=円城寺あや おかやまはじめ 髙橋洋介 竹下景子 西山水木 根岸季衣 細見大輔 山口良一
その他企画
戯曲見本市(4日間開催)
上演台本・戯曲の販売・展示。数千冊の戯曲が並ぶ光景は壮観。ここでしか手に入らない戯曲も多数あり。
土田英生の上田のコトコト歩き~僕が上田城主だったなら~(8月16日(金)・18日(日))
お城マニアでもある土田英生が上田のマチを演劇的に攻略する。16日『城下町編』/18日『上田城編』
・ガイド=土田英生 和根崎剛

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