ザ・ベンチャーズの
『コンプリート・ライヴ
・イン・ジャパン ‘65』は
ライヴアルバムの決定版!
ザ・ベンチャーズの来日公演
本作『ザ・ベンチャーズ・コンプリート
・ライヴ・イン・ジャパン ‘65』
について
収録曲は全27曲(イントロとメンバー紹介は省く)。彼らの代表曲の「ウォーク・ドント・ラン」「パイプライン」「10番街の殺人」「ダイヤモンド・ヘッド」「クルーエル・シー」「朝日のあたる家」「キャラバン」「テルスター」「ワイプ・アウト」などが収められ、スタジオ録音の時には聴けなかったワイルドでロックフィールにあふれたプレイが目白押しとなっている。特に9分にも及ぶ「キャラバン」はスリリングなプレイの連続でまさに圧巻である。どの曲も名曲で、名演の連発である。ロカビリー〜カントリー系の早弾きをベースにしたノーキーの素晴らしいギターワークは特筆すべきで、ライヴでこれだけの力量(スタジオでの演奏をはるかに凌駕している)を発揮できるプレーヤーは滅多にいない。ライヴでの4人のコンビネーションといい、ドライブ感といい、やはりこの時期のザ・ベンチャーズが絶頂期であることは間違いない。ノーキー・エドワーズの一時脱退後に加入したジェリー・マッギーのギターも素晴らしいので、彼の参加作品もぜひ聴いてみてください。
TEXT:河崎直人