【The Super Ball インタビュー】
“勝負”の時に放つ、究極のバラード
とにかく熱量全開で
叫びまくる夏にしたい
部活に限らず、何かに対して苦しくても必死に頑張ってる全ての人に刺さるはずです。さらに、もうひとつのカップリング「サンサーラ」は、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』のテーマソングとしてお馴染みの曲で、おふたりは7代目の歌唱アーティストに抜擢されたという。
佐々木
去年、番組のプロデューサーさんが偶然ライヴを観に来てくださって。僕たちのステージと歌にビビッと来るものがあったらしくて、終演後に“良かったら歌っちゃう？”みたいな軽いノリで言われたので、僕らは凄く嬉しかったですが、てっきり社交辞令だと思ってたら、本当に後日フジテレビに呼ばれて。
吉田
両親がよく観ていた番組だったので嬉しかったんですけど、カバー曲を音源化するのは初めてなので、“これは責任重大だ”って怖かったんですよ。自分たちらしさを出しつつ、これだけ強い言葉が並ぶ重たい楽曲をどうやって歌い上げるかっていうのをすごく考えました。デビュー前にはカバー動画をSNSにアップすることもやっていたので、その時に学んだパターンはプリプロの段階で全部試しましたし、この曲を二声で歌える初めての機会なので、コーラスや歌割りも何パターンも作って。より聴き心地が良くて、言葉が入ってくるものを作っていきました。
心が洗われるような、なんとも荘厳な曲ですよね。サンスクリット語で“輪廻”を意味するタイトルの通り、人の命に焦点を当てた曲ですが、一番大事にしたのは何でした？
佐々木
やっぱり、『ザ・ノンフィクション』という番組で流れるということですね。ちょっと目を背けたくなるような人生に着目するっていう、斬新で尖った番組なんですけど、僕たちも音楽を始めてからは人と違う人生を送っていると思うので、どこか自分の生活と重ねて観てしまうところがあるんですよ。僕らも失敗を重ねているし…なので、生きることに難しさを抱えている人たちの物語に、自分たちの声が乗ることに対する責任感を強く感じながらレコーディングしました。
結果的にスパボの美味しいところをフィーチャーした、タイアップも満載のスペシャルなシングルになりましたね。夏だからとイケイケな作品が多くなりがちな時期に、逆にいいかもしれない。
佐々木
そうなんですよ！ 初回限定盤には初めてワンマンツアーのロードムービーが入っていたり、新しさも詰まっているんです。最近、マイクを買い足して、トラック作りも頑張っているので、この夏も音楽的に成長していきたいですね。
吉田
リリースイベントで全国を回りますし、「花火」は歌うというより叫びに近いような楽曲なんで、とにかく熱量全開で叫びまくる夏にしたいなと思ってます！
取材：清水素子
