【速レポ】<京都大作戦2019>HEY-S
MITH、最高の仲間たちと立ったステー
ジ「今度は猪狩が揃った6人でまたこ
こで会えるように」

今朝、猪狩秀平(G/Vo)が肺気胸により入院・手術することで休演し、猪狩以外のメンバーで特別編成のライブを行なうことを発表したHEY-SMITH
このバンドのピンチに、すぐに手をあげ集まったのがSiMとcoldrain(ちなみにcoldrainは今年の<京都大作戦>には出演していない)であり、dustbox04 Limited Sazabysといったバンドたちだ。

SiMとcoldrainはHEY-SMITHと合同企画イベント<TRIPLE AXE>を行なう盟友だが、そのイベント立ち上げのきっかけは2010年の<京都大作戦>牛若ノ舞台に3バンドが出演したことにある。今やそれぞれアリーナ級の会場を埋めるバンドに成長した3バンドのハングリーな気持ちを具現化したのが<TRIPLE AXE>であり、その種が撒かれたのがこの<京都大作戦>。3バンドともに、毎回この<京都大作戦>には強い思い入れをもって臨んでいることは、それぞれのファンはもちろん、<京都大作戦>にくるオーディエンスも周知のことで、実際にそのライブで体感しているだろう。なんとしてでもこの特別な舞台に立ちたい。そのHEY-SMITHの気持ちに、仲間が名乗りを上げたわけだ。
こうした背景を知っているからか、HEY-SMITHを迎えるオーディエンスも相当に熱い。「今日は猪狩くんがいないけど、最高の仲間のおかげでここに立つことができました。1曲目は、猪狩に歌ってやってくれ。「Don’t Worry My Friend」!」と、YUJI(B/Vo)が叫ぶ。この曲では、coldrainからY.K.C(G)とSugi(G/Cho)のふたりがギターを務める。ツインギター体制による相当に分厚いサウンドで伝える、「Don’t Worry My Friend」だ。メンバーを挟むように左右からヘヴィなリフを奏でるふたりの間で、満(Sax)、かなす(Tb)、イイカワケン(Tp)が自由に走り周り、Task-n(Dr)のビートにオーディエンスが倍返しばりの大合唱を起こす。
続く「True Yourself」では、ここにSiMのMAH(Vo)がボーカルとして加わった。「熱い男でした。今はもういないけど、あいつの分まで楽しみます」と毒を吐きながら、直前の熱狂的なSiMのステージの勢いを背負ったままシャウトで歌い、オーディエンスをアゲていくMAH。そして「California」ではそのマイクをcoldrainのMasatoにバトンタッチして、「今、ここにいる何万人もの人が自分のことを考えてくれているという、猪狩を世界でいちばんオイシイやつにしようぜ」(Masato)とオーディエンスを盛り上げる。しかし、それぞれ我がステージかのようにHEY-SMITHのグルーヴを楽しんでフルスロットルで飛ばしているのが最高だ。

<TRIPLE AXE>勢が続いたところで、続いては04 Limited SazabysのGEN(B/Vo)とRYU-TA(G/Cho)が登場。RYU-TAは猪狩のギターを使用。GENは「マイク位置高いな」とぶつくさ言っているが、これも猪狩仕様だ。「前にRYU-TAがインフルエンザにかかったとき、最初にギター弾くよ?と言ってくれたのが、猪狩さんだった。身長差でるからいいですって、言ったんですけど。でもこうやって、あの人に借り作るの、嬉しい」とGEN。そしてふり返って、「HEYを従えて歌えるなんて、夢みたいだ」と言って、「I’m In Dream」を晴れやかにぶっ飛ばした。

普段は大半のMCを猪狩が担うだけに、今日はMCでもレアなシーンが生まれる。つねにライブでは上半身裸で、もっともキテレツなパフォーマンスでHEY-SMITHライブの動力となっている満は、マイクを握りオーディエンスに感謝を伝え、舞台袖にいる10-FEETへと近づいていって、「10-FEET、笑顔でこのステージに送り出してくれて、本当にありがとうございます」と語る。「このステージに立てているのは、協力してくれた仲間がおったから実現できたことで、本当にありがとうございます。Masato、Y.K.C、Sugi、MAH、GEN、RYU-TA、本当にありがとう。あと2曲でこの夢のような舞台から、降りることになるですけど。あと2曲、100パーセントの力でライブするので、よろしくお願いします」(満)
ラスト2曲のうち1曲目は、dustboxのSUGA(Vo/G)が猪狩ポジションを務める。「すがりです。すがりしゅうへいです」と名乗り、今朝猪狩から“頼りにしてます やっちゃってください”とボイスメモが送られきたと明かす。この“すがり”と演奏するのは「Goodbye To Say Hello」だ。「今日は仲間の力を借りるけど、今度は猪狩が揃った6人でまたここで会えるように、次の曲を送らせてください」とYUJIはいう。SUGAは猪狩のプレイスタイルを乗り移らせて、スペシャルな「Goodbye To Say Hello」で、シンガロングを巻き起こした。
ラストの「Come Back My Dog」ではSiMのSHOW-HATE(G)がギターを務め、MAHとMasatoも乱入し、強力なグロウルでエネルギッシュなパンクチューンはカオスと化す。1分ほどの「Come Back My Dog」だが、オーディエンスの期待通りこのままでは終わらない。10-FEETが舞台袖から出てきて、YUJIのベースをNAOKIが、TAKUMAは猪狩のギターを背負い、KOUICHIは“カムバック マイ イガリ”と書いたカンペを掲げる。MAHはスマホを掲げ「今、猪狩と電話つながってるから」と言って、オーディエンスとともに大きな猪狩コールを送り、今回友情出演したオールスターで「Come Back My Dog」ならぬ「カムバック マイ イガリ」を演奏。誰の手にも負えないような、大暴れなステージを展開した。そして最後は大きな大きな猪狩コールで閉めるという、ここにいない猪狩がいちばんの存在感を示すライブとなった。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN

【HEY-SMITH セットリスト】

01. Don't Worry My Friend
02. True Yourself
03. California
04.I'm In Dream
05.Goodbye To Say Hello
06.Come Back My Dog


■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->

6月29日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定

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