【WWE Live Tokyo 開催直前!見どこ
ろ特集コラム Vol.8】WWE日本公演
でまさかのサプライズ! 超限定出場
のトリプルHが11年ぶりの来日6・28
両国でAJスタイルズとチーム結成!

世界最大のスポーツエンターテインメント団体WWEが今年も日本公演を開催、6月28日(金)&29日(土)、東京・両国国技館において『WWE Live Tokyo』を開催するが、同月10日、仰天の電撃発表によりトリプルHの追加来日が明らかになった。“ザ・ゲーム”トリプルHはWWEのCOO(最高執行責任者)で、プレーヤーはもちろん、プロデューサーとしても辣腕を振るっている。むしろ近年では試合をする方が稀で、特別なケースのみの限定出場だ。今回の来日、試合出場とも奇跡的と言っていい。
トリプルHは初日の6・28両国でAJスタイルズ、ルーク・ギャローズ、カール・アンダーソンとチームを結成し、ドリュー・マッキンタイア、バロン・コービン、ボビー・ラシュリー、サモア・ジョー組と対戦。AJ、ギャローズ、アンダーソンはザ・クラブとしてWWE移籍後にユニットを組んできた間柄であり、そのルーツは新日本プロレス時代のバレットクラブにある。ザ・クラブの一夜復活にトリプルHが加わるのだが、これはいったい何を意味するのだろうか。対戦相手は4人ともスーパーヘビー級のスーパースターばかり。もちろん、トリプルHも身長193センチ、体重119キロの大型だけに、ド迫力バトルは必至だろう。さらにあの入場シーンが日本で再び見られるのかと思うと、エキサイトせずにはいられない。
来日は2008年2月の『ロウ』日本公演以来、実に11年ぶり。当時はショーン・マイケルズとのD―ジェネレーションX(DX)でリングに上がり、初日にウマガ&ウィリアム・リーガル組から勝利、2日目にはシングルマッチでウマガを破っている。ちなみにこのときの日本公演終了後、ステファニー・マクマホン夫人の第二子妊娠が明らかになった。これまでリング上の物語だった両者の関係だが、WWEが夫婦として公式に認めたのだ。この関係はさりげなくその後のストーリーに転化。現在もマクマホン・ファミリーの一員としてトリプルHはリング上で悪の権力を振りかざすとともに、WWEをプロデュースする立場を続けている。
だからこそ、今回の来日決定は驚きに満ちていた。ここ数年、トリプルHはプロデューサーの立場でNXTブランドの確立に奔走。中邑真輔やアスカがNXTから巣立ちWWEのスーパースターとなった背景にもトリプルHの尽力があったからと言っていいだろう。また、NXTは海外にも進出し、英国ブランドのNXT UKもスタートさせた。昨年6月には『WWE UK王座トーナメント』をロンドンのロイヤルアルバートホールで開催。トリプルHはリング上からNXT UKブランドの新設を発表しGMとして英国が誇るレジェンド中のレジェンド、ジョニー・セイントを迎え入れた。歴史的会場といいGMの人選といい、トリプルHがいかに英国のプロレス史を尊重したうえでの新ブランド発足だったかがうかがえる。
一方で、ファイターとしては超大一番のみの出場となったトリプルH。昨年はわずか4試合で、今年もまだ2試合しか闘っていない。今年の3戦目が日本公演というのだから、今回の両国がいかに貴重な機会かがわかるだろう。昨年の初リングは4・8『レッスルマニア34』で、トリプルH&ステファニー・マクマホンの夫婦がカート・アングル&ロンダ・ラウジー組と対戦。女子格闘界の超大物ラウジーをファミリーでWWEに迎え入れるという、マクマホン式極上の歓迎だったのだ。つづいては初のサウジアラビア公演となった4・27『グレーテスト・ロイヤルランブル』で、ジョン・シナと一騎打ち。オーストラリアで開催されたビッグイベント、10・6『スーパー・ショーダウン』ではジ・アンダーテイカーと超プレミアムなシングルマッチで対戦した。2度目のサウジアラビア公演、11・2『クラウン・ジュエル』では盟友のショーン・マイケルズ8年ぶりの試合でパートナーを務め、“破壊兄弟”ジ・アンダーテイカー&ケイン組を破っている。
今年に入ってからは4・7『レッスルマニア35』でバティスタと“なんでもあり”のノー・ホールズ・バードで対戦、映画界で活躍するバティスタのプロレスキャリアにピリオドを打たせた。ちなみに、同大会で初の女子によるメインを飾ったベッキー・リンチが自身のポジションを高めたられたのも、トリプルH&ステファニー夫妻との“確執の成果”だった。そして再びサウジアラビアでのビッグイベント、6・7『スーパー・ショーダウン』でトリプルHはバティスタとともにエボリューション時代の仲間だったランディ・オートンと闘った。よって今度の日本公演は6・7以来の実戦。ハウスショー『WWE Live』での試合となると、17年12月9日にインドでおこなわれたジンダー・マハル戦までさかのぼる。このところ、試合をするのは海外での特別なビッグイベントが中心でアメリカではレッスルマニア以外で闘っていない。それだけに、今回の日本公演は極めて貴重。さらに今年、DXで“殿堂入り”したことも付け加えておきたい。よって最高の盛り上がりは確実。“ザ・ゲーム”の仕掛けに注目だ!
(新井宏)
WWE日本公演『WWE Live Tokyo』は6月28日(金)開幕

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