ここだけのユニットのライブやDJタイ
ムも!『アイドルマスター シンデレ
ラガールズ プロデューサーさん感謝
祭in新木場スタジオコースト』レポー

2005年のアーケード版登場以来、様々なプラットフォームやメディアで多彩なコンテンツが展開する『アイドルマスター』シリーズ。中でも総勢190人ものアイドルが登場する『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、全国ツアーやドーム公演など演じる声優陣によるライブ活動も盛り上がり、日本コロムビアから発売されているCDもオリコン週間ランキングでのトップ10入りタイトル数100を達成。それを記念して、日頃シンデレラガールズを応援してくれているプロデューサーさん(=ファン)へ感謝の気持ちを送る記念イベント『アイドルマスター シンデレラガールズ プロデューサーさん感謝祭』が6月15~16日に秋葉原&新木場で開催された。そんな感謝祭のシメとなる新木場コーストでのトーク&ライブの様子をレポートしよう。
■曲にまつわる様々なエピソードが語られた「シンデレラモーメント」
オールスタンディングのフロアをプロデューサーさん達が埋めつくし、DJ・AJURIKAによるシンデレラガールズナンバーのDJプレイにノリノリの歓声を送るなど、イベント開始前から会場のボルテージはMAX状態。そんな熱気に包まれながら、ステージに青木瑠璃子(多田李衣菜役)、桜咲千依(白坂小梅役)、大坪由佳(三村かな子役)、高田憂希(依田芳乃役)、立花理香(小早川紗枝役)、種﨑敦美(五十嵐響子役)、長島光那(上条春菜役)、原紗友里(本田未央役)、松嵜麗(諸星きらり役)ら出演陣が登場し、いよいよイベントがスタート。
プロデューサーさん達の盛り上がりに感動の声を上げながらの自己紹介を経て、まず最初のコーナーはこれまでの楽曲をフリートークで振り返る「シンデレラモーメント」。
・「お願い!シンデレラ」
ライブのシメで必ず唄われるなど『シンデレラガールズ』を象徴する曲だけあって、それぞれが様々な思い入れを語った。特に双葉杏&諸星きらりによる「ハピ☆ハピVer.」では「歌の中のトークが長い」などの話題で会場の笑いを誘った。
・「オルゴールの小箱」
今回の出演陣では白坂小梅役の桜咲千依だけが参加しているナンバーだが、意外にもライブではこれまで唄う機会が無かったことが明かされ会場からも驚きの声が上がった。
・「パステルピンクな恋」
Cute系アイドルらしい可愛さあふれる楽曲だが、京娘の小早川紗枝役で参加した立花理香は「紗枝はんらしいはんなり感をどうだすか」で苦心したとのこと。そしてぜひCool系アイドルにも唄ってほしいと語り、桜咲や多田李衣菜役・青木瑠璃子、上条春菜役・長島光那が慌てる一幕も。
・「桜の風」
ある少年と少女の恋の軌跡を四季の歌で描いた「MASTER SEASONS」のシメとなる曲だっただけに、担当した依田芳乃役・高田憂希と五十嵐響子役・種﨑敦美も緊張したとのこと。そして『スターライトステージ』内での楽曲イベントでの思い出語りや、突然少年役の演技をアドリブでふられた種﨑の悪戦苦闘ぶりが笑いを誘った。
・「Snow Wings
『スターライトステージ』のオリジナル楽曲を展開する「STARLIGHT MASTER」シリーズの第一作となるクリスマスソング。参加した長島光那は初めてのレコーディングでキーの高さに苦戦させられたことや、レコーディングでは先に収録済みだった島村卯月役・大橋彩香の歌をキーを上げてもらって聴きながら合わせたという裏話も明かされた。
・『M@GIC☆』
テレビアニメ2ndシーズン最終回を飾った曲で、ライブではアンコールの冒頭で唄われることが多く、ファンがすぐにオレンジのコンサートライトを振って応えてくれることなどが印象に残ってると本田未央役・原紗友里が語り「CDで最初に出した後も、ライブで曲のイメージがどんどん変わっていくのが味なんじゃないかなと思っています」とのコメントでコーナーを締めくくった。
■シンデレラの個性爆発! 秋葉原でのミニイベント報告会
今回のプロデューサー感謝祭では、秋葉原のアニメイト・ゲーマーズ・とらのあな・ソフマップ各店舗で、様々なインストアイベントが開催された。次のコーナーでは、その中から出演陣が参加したイベントの様子を写真を交えて紹介する「秋葉原 感謝祭レポート」がスタート。
・大坪由佳presents ふわふわパンケーキパーティー
三村かな子役・大坪由佳と依田芳乃役・高田憂希が、出されたお題に従ってパンケーキを実際に焼いて勝負! 高田から「桜というお題の時に、チョコペンで「さくら」と書いただけという不正がありました」という報告があり、会場内は笑いに包まれた。
・鈴木絵理のミラクルサイキックショー!
堀裕子役・鈴木絵理こと「ミスター・エリック」によるサイキックという名のマジックショーが繰り広げられた。会場では原紗友里がその中の一つを実演して見事に成功するが、立花から「忘年会みたいですね」という容赦ないツッコミが。
・立花理香とルゥティンのお茶会
小早川紗枝と塩見周子という京娘アイドルを演じる立花理香とルゥティンが、実際に抹茶を点ててファンとともにお茶会を楽しむというもので、ファンはペットボトルのお茶を持参して参加。飲む前に器を回すという作法をファンにもペットボトルを回して実践してもらったとのこと。
・松田颯水のキノコ実況
キノコを「友達」と呼んで栽培する星輝子役・松田颯水と大坪由佳が、キノコをソテーして食べながらのトークショー。パンケーキパーティーの次がこれだったので、とらのあな会場はすっかりお料理フロアと化していたとのこと。
・桜咲千依の百物語チャレンジ
オカルトネタと縁のある白坂小梅と依田芳乃を演じる桜咲千依・高田憂希の二人が、自らの体験談やファンから寄せられたエピソードでひたすら怖い話をし続けるというイベント。高田によれば「怖くない話を怖い雰囲気で話して楽しむ」といった感じになるはずが、かなりガチな話が集まって本気で怖かったとか。
・藍原ことみのこのフレグランスはなんだろな?
匂いにこだわるケミカルなアイドル・一ノ瀬志希役の藍原ことみと青木瑠璃子が、目隠し状態で色々な匂いを嗅がされながらエモいトークを繰り広げたり、曲のイメージのアロマオイルを調合して嗅がせたりといった内容で、藍原ことみもノリノリだったとのこと。
・長島光那のまぁまぁ眼鏡どうぞ
イベント参加のドレスコードは「眼鏡着用」で、アニメ『シンデレラガールズ劇場』で上条春菜が扮するグラッシー・ハルナが支配する悪の帝国「グラッシー帝国」への入社式と称して、眼鏡ネタのトークやゲームが繰り広げられたとのこと。さらにステージでは種﨑敦美と原紗友里が長島の用意した変わりダネ眼鏡を着用し、ノリノリでポーズを決めて会場を爆笑の渦へと巻き込んだ。
・種﨑敦美のシンデレラキッチン
料理好きの家庭派アイドル・五十嵐響子とゲーム中でおにぎりを作るビジュアルなどがある龍崎薫にちなんで、演じる種﨑敦美&春瀬なつみがオムレツとおにぎりを作って食べさせあうというイベント。おにぎりは変わりダネの具が多く、春瀬の作ったあんこ&塩のおにぎりがおはぎっぽくて美味しかったので、 種﨑はあんこ&塩鮭のおにぎりを作ってみたが、こちらはダメだったとのこと。
・教えてIMAJOさん! 青木瑠璃子のギターレッスン
ゲーム中で「ロックなアイドル」を目指してギターも練習中の多田李衣菜にちなんで、彼女を演じる青木瑠璃子がサイキックラバーのギタリスト・IMAJOにギターを指導してもらうというもの。そしてステージでその成果を披露すべく、木村夏樹とのユニット「ロック・ザ・ビート」のナンバー「Jet to the Future」のイントロに挑戦。弾きながら唄うのには苦戦しつつも何とかやり遂げ、会場は健闘を讃える歓声に包まれた。
五十嵐裕美と松嵜麗のダラダラゲーム大会
双葉杏役・五十嵐裕美と諸星きらり役・松嵜麗が『太鼓の達人』や『立体四目並べ』で勝負する、タイトル通りのまったりとしたゲームとトークが繰り広げられたとのこと。
こうして熱気と笑いに包まれたトークショーは終了。出演陣それぞれから『シンデレラガールズ』を応援してくれているプロデューサーさん達への感謝の言葉が伝えられ、最後は大きなライブと小さなバラエティイベントが両立できる『シンデレラガールズ』の懐の深さを語った原紗友里の「これからもプロデューサーの皆さんと一緒に立派なところは立派に! ゆるいところはゆるーく楽しんでいけたらと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします!」の言葉とそれに応えるプロデューサーさんの歓声と共に、イベント前半戦は締めくくられた。
■来場者だけが目撃できたプレミアムなライブステージ!
トークショーのニコニコ生放送での配信が終わり、イベントはいよいよ後半戦のライブパートへ。
「オレンジ(のサイリウム)折りたいんじゃろー?」
そんな原紗友里のゲキとともに、出演者全員による「お願いシンデレラ」をオープニングナンバーにライブがスタート。歌の後のMCでは最近のライブで追加された振り付けについて、松嵜麗がかけ声のトーンを変えてみんなに入るタイミングを伝えているといった裏話も明かされた。
続いてCuteアイドル担当の三人(種﨑敦美・大坪由佳・立花理香)による「アタシポンコツアンドロイド」を皮切りに、長島光那・立花理香・松嵜麗の「Love∞Destiny」など、これまでのライブでは見られなかったレアな組み合わせによる熱唱が4曲連続で繰り広げられ、フロアのプロデューサーさん達もヒートアップ。
種﨑敦美・高田憂希・桜咲千依の「メッセージ」、

大坪由佳・青木瑠璃子・原紗友里の「Star!!」で会場は大盛り上がりを魅せた。
華麗なDJスキルも披露!

曲を終えて一息ついてのMCタイムでは、そんなプロデューサーさんたちの興奮がイヤモニター無しの耳にダイレクトに伝わってきたことへの喜びを語る出演陣。そして開演前のDJプレイに触れて「誰かDJできる子いないかなー?」というフリと共に、DJブースに登場したのは「DJちょこたん」こと桜咲千依! DJとして国内や香港のアニソンフェスへの出演経験もある桜咲による、今日の出演陣の参加ナンバーで構成したDJタイムというサプライズに、プロデューサーさん達もスタジオコーストを震わすような盛り上がりを見せながらコンサートライトを振って応える。「とどけ!アイドル」「OωOver!!」「パステルピンクな恋」「Snow Wings」「桜の風」「リトルリドル」「明日また会えるよね」「Yes! Party Time!!」と9曲連続ノンストップMIXを披露した桜咲から、再び登場したAJURIKAにバトンタッチ。「Nation Blue」「Tulip」「Orange Sapphire」「Naked Romance」「Needle Light」「Neo Beautiful Pain」の6曲を終え、その流れを引き継ぐようにステージにはCoolアイドル担当の三人(青木瑠璃子・長島光那・桜咲千依)が登場して「さよならアンドロメダ」をしっとりと歌い上げる。そんなじっくり聴かせるナンバーから一転して、Passionアイドル担当の三人(高田憂希・原紗友里・松嵜麗)によるハイテンションなナンバー「SUN▽FLOWER」(※▽はハートマーク)と、AJURIKAのセッションも交えた属性曲二連発で、DJとシンデレラガールズのコラボライブは熱狂のうちに幕を閉じた。
MCタイムでは桜咲のDJプレイの話題となり、演じる小梅と同じで小さい声のイメージが強かったのか「あんなに声張るんだ!」と驚きを込めた賞賛の声が。そして今回のセットリストがこれまでの積み重ねを辿るようにリリース順になっていることなどが語られ、いよいよライブもクライマックスに。ラストを飾るのは、これまで『シンデレラガールズ』を支えてくれたプロデューサーさん達への感謝の気持ちを重ねた「always」、そして……「プロデューサー、感謝の気持ち伝わったかな? みんなで盛り上がってね!」
そんな原紗友里/本田未央のメッセージとともに、ここから先の未来へ共に歩もうというメッセージを込めた「EVERMORE」を9人全員で熱唱。その姿にプロデューサーさん達も全力の歓声とコンサートライトの光で応える。そして最後はもちろん、ステージとフロアからこの言葉を交わしての大団円となった。
「プロデューサー! これからもアイマスですよ! アイマスー!」
そして最後の最後、会場を後にするプロデューサーさん達へ「蛍の光」のBGMに乗せて白坂小梅からの退場メッセージが送られるという嬉しいサプライズとともに、二日間にわたる「プロデューサーさん感謝祭」は幕を閉じた。

9月からは初の東名阪大規模ツアー「7th LIVE TURE Special 3chord」もスタートし、さらなる盛り上がりが期待される『アイドルマスター シンデレラガールズ』。その積み重ねてきた100タイトルの持つ熱量の高さを、まだ未体験の人はこの機に触れてみてはどうだろうか? きっと琴線に触れるナンバーとプロデュースという形の応援をしたくなるアイドルに出会えるはずだ。
取材・文:斉藤直樹

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