【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Sur
vive Said The Prophet「お前と、お
前と、お前らで遊びたかったんだ」

2018年に続いての出演となったSurvive Said The Prophetは現在、3月からスタートした初の47都道府県ツアー<now more than ever tour>の真っ最中だ。ロング・ツアーの終盤戦となって、バンドとしてもさらにライブの筋力がつき、フィジカル的にも仕上がっている頃だろう。この<SATANIC CARBIVAL>のステージは、タフなサバプロの見せ所だ。彼らを迎え入れる観客が、EVIL STAGEにみっちりと埋まったところで、2018年にリリースしたアルバム『space[s]』のオープニングを飾る「space[s]」をSEにメンバーが登場した。
Yudai(B、Vo)による「FUCKIN JAPぐらいわかるよ、馬鹿やろう」のセリフから、フロアにヘヴィなコブシを叩きつけるような轟音のアンサンブルでスタートする「TRANSLated」ではじまったステージ。セットリストの前半は、ラウドなサバプロを存分に堪能できる流れだ。Show(Dr)によるダイナミックなドラミングとずっしりと重い低音を響かせるYudaiが生む図太いビートがフロアを振動させ、Ivan(G)とTatsuya(G)が左右から掛け合う重厚なギターリフとフレーズが、観客の興奮を煽る。フロントマンYosh(Vo)は、「ジャンプ!ジャンプ!」と合図しながら全身を使ってパワフルなヴォーカルを聴かせ、観客は高くジャンプし、その勢いでガンガンとダイブをきめる。
「<SATANIC CARBIVAL>、お前ら最高だ」というYoshが不敵な笑みを見せると、続く「Fool's gold」でフロアにさらなるカオスを巻き起こしていった。硬質なギターリフとYudaiのスクリームがアグレッシヴにせめぎ合い、その間をグッとかき分けて突き抜けていくようなYoshの歌うメロディに、会場の温度はグイグイと上昇。後方から曲ドラマを操っていくような、キレのいいドラムも最高だ。
会場をビシビシ揺らすヘヴィなサウンドに、さらに観客も集まったようで、Yoshは「パンパンだな、めちゃめちゃ嬉しい」と声を弾ませる。そんないっぱいの観客に向け「ロックできますか。ロックをできますか。じゃあ、Survive Said The Prophetに見せてください」と語りかけ、「found & lost」で一体感のある手拍子を起こし、「お前と、お前と、お前らで遊びたかったんだ。覚悟はいいか」(Yosh)と叫びダイナミックな大車輪のアンサンブルで観客をもみくちゃにしていく。猛烈に会場内の湿度が上がっていくのがわかる。
続く曲は、サバプロのファンキーでソウルフルなパートだ。「ホンダのCMやります」と現在CM曲としてオンエアされている「Right&Left」で、躍らせる。ビッグなメロディをアンセミックに響かせるYoshのヴォーカルだが、一方でR&B的なメロディも得意。リズムを持ったヴォーカルは、軽やかに観客を踊らせる。そのノリを保ったままアッパーなダンスチューン「HI | LO」へ。スムースなグルーヴに気持ちよく体を揺らしたところで、再びソリッドなリフで煽りシンガロングする「Network System」を見舞うなど、観客は飛んだり跳ねたり踊ったりと、全身を使ってサウンドと取っ組み合う。この濃い絡みが、サバプロのライブだ。ラストはサバプロの旨味を凝縮した、キャッチーでグルーヴィで、歌のカタルシスも味わえる「When I」で締めくくった。短い時間だが、まさにサバプロのアグレッシヴでエンターテイメントなショーの醍醐味を見せつけるステージだ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎半田安政(Showcase

【Survive Said The Prophetセットリスト】

1.TRANSlated
2.Fool's gold
3.found & lost
4.Right and Left
5.HI I LO
6.Network System
7.When I


■<SATANIC CARNIVAL'19>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00

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