声優・悠木碧が自身で作詞したアルバムリード曲の世界観に迫る!

声優・悠木碧が自身で作詞したアルバムリード曲の世界観に迫る!

声優・悠木碧が自身で作詞したアルバ
ムリード曲の世界観に迫る!

4年ぶりのアルバムで悠木碧がみせた新たな才能

声優としての活動に留まらず、ソロアーティストとしての活動や、竹達彩奈とのユニット「petit milady」などで多岐にわたる活躍をしている悠木碧。そんな彼女のニューアルバム「ボイスサンプル」が6月12日に発売された。

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日本コロムビアでアーティストとしての活動を再開した彼女が4年ぶりにおくるフルアルバムには、そのタイトルが示すように、彼女の持つ様々な声と表現を駆使したバラエティ豊かな楽曲が全11曲収録された。
また、彼女は本アルバムの制作について「『こんなキャラを演じられて、このまま歌えて、あと作詞もできます』と言える、名刺替わりの1枚を目指して作りました」とコメントしており、収録楽曲11曲の内4曲を自身で作詞した曲となっている。そこで今回は、悠木碧が書き下ろしたリード曲「Logicania distance」で、彼女が描いた世界観を紐解いていく。
「Logicania distance」の世界観とは?

民族音楽のような独特のリズムに揺られる本楽曲のタイトルである「Logicania distance」。まずは、タイトルに込められた意味を紐解いていく。「Logicania」という言葉が指し示すのは、理屈の国。本楽曲は、「Logicania」という架空の国の歩みを、彼女が語り部としてリスナーに伝えていくような楽曲に仕上がっている。
「人は皆誰も誰かの加害者」── 二律背反する2つの意思
本楽曲では、架空の国「Logicania」を舞台に、「富める国の王」と「朽ちた村の少女」の2つの視点から物語が語られていく。
1番では、強者である国王が、人は「生かすため殺すべき」だと言い、それに続いて弱者である村の少女が「殺すため産むべき」だと語るシーンが描かれる。
この2つの言葉は言い方こそ違えど、どちらも戦うことが正義だとする意見である。その結果として辿り着くのが次の歌詞だ。
楽曲中で言い方を微妙に変えながらも繰り返されるフレーズ「人は皆誰も誰かの加害者」。この言葉は、世の中の本質を表している。今、直接的に戦争などの争いとは関わりがない我々も、ある意味では「誰かの加害者」なのだ。人が生きるとためには資源がいる。しかし、資源は有限である。
それゆえに貧富の差などの問題が発生する。しかし、資源がなければ人は生きれない。そこで、人は誰かから物を奪うか、正当な形で与えられるか、どちらかをして生きていくのである。
ここまでの内容を踏まえて本楽曲を改めて聴くと、新たな視点が見えてくる。そう、本楽曲は僕という語り部が語る架空の国の物語という形で、命の連鎖を描いているのだ。人は生まれ、成長し、戦い、奪い、そして繰り返す。そしてこの連鎖の「旅は終わらない」のだ。
初の作詞楽曲で、世の理という深い世界観を描き出した悠木碧。彼女の中には、どれほどの世界が広がっているのだろうか。アーティストとしての新たな魅力を開花させた悠木碧には今後も注目していこう。
TEXT 松本 翼

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