台風クラブ 憂いを帯びた美しき日本
語を操るロックバンド
京都発3ピースバンド台風クラブ。音楽
好きを虜にする「日本語ロックの西日」
2017年にリリースされたファーストフルアルバム『初期の台風クラブ』が、【CDショップ大賞2018】に於いて米津玄師に次ぐ準大賞を受賞。全国的にはまだ名が知られていませんが、曽我部恵一やクリープハイプの尾崎世界観、aikoなど多くのバンドマンやアーティストが嫉妬する才能の持ち主なのです。
台風クラブとは?
台風クラブは、大阪出身で幼なじみであった石塚淳(歌とギター)と山本啓太(ベース)、石塚が立命館大学のサークルで出会った伊奈昌宏(ドラム)から成る3ピースバンド。2013年結成時は4ピースだったものの、紆余曲折を経て山本が2代目ベースメンバーとして加入。3ピースバンドになったのは2014年の大晦日企画イベントからとなり、2015年からライブ活動が活発化していきます。
石塚の音楽性は高校時代から変わらず、学年全体がロックンロールフィーバーに沸くほど多くの学生がライヴやイベントを自主的に企画してやっていたそうです。
ガレージロックやロックンロールの原体験は、海外に負けず劣らず大音量でギターを掻き鳴らし、日本語でストレートな気持ちをぶつけるTHE HIGH-LOWSやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTであり、当時関西を中心に人気が高かったTHE NEATBEATSを聴いた際に「日本語で海外のガレージと同じ熱量出してる人あるやん!」と衝撃を受けたことでより日本語詞に拘る理由が明確になっていきました。
自らバンドをするようになり、周りのメロコアバンドが英詞で歌うのが主流になる中で、GOING STEADYが英詞を独自の解釈で日本語詞にして歌っているのを聴き、日本語の良さを再確認。以後石塚自身もこのスタイルのカバーをライブで披露しています。
台風クラブに音楽好きが注目。2017年リ
リース『初期の台風クラブ』
その結果、全国のCDショップ店員がメジャーインディー問わず優れた作品を選ぶ【CDショップ大賞2018】に於いて、大賞の米津玄師に次ぐ準大賞を受賞!多くの著名人やアーティストからも賞賛の声が上がる注目作となったのです。
それに加え、インディーズの頃から京都のライブハウスや街を舞台にした音楽フェス【ボロフェスタ】に出演していた尾崎世界観がラジオで台風クラブの音源を流したことや、クリープハイプ主催イベント【ひめはじめ】に対バンとして呼ばれたことで一気に知名度があがります。
出番まで24時間切ってますが解禁になりました♪
1月24日(火)19時開演
下北沢DaisyBar
クリープハイプ主催“ひめはじめ”出演:クリープハイプ、ジョズエ、台風クラブ
不思議な形ですが、また東京行けて嬉しいです!https://t.co/4K1citTLdM
— 台風クラブ (@taifuclub) January 23, 2017
台風クラブの楽曲
【処暑】
ロカビリーとフォークソングの要素が強いシンプルな音色が夏の終わりに聴きたくなります。PVを担当しているのは映像関係の仕事経験のあるメンバー、山本啓太です。
こんなにみじめな西日に 燃えざしの気分はそのまま 半端な夜風と踊るよ おれはちょっと涼しいみたいだ
【相棒】
とうに気は済んでる 置き去りになったいつかの出まかせを 思い出にすれば 手遅れの時は過ぎてゆく から回ってく 口ずさんだ歌も忘れて 戯れに繋がってる手の脈を探す
【台風銀座】
自身のバンド名でもある“台風”をキーワードに不安や不満など色んな物事をかっさらっていく様子が描かれています。
ちっとも面白ない 上手に踊れない まっすぐ帰れない ぐっすり眠れない
今の時代を生きる若者からすれば新鮮であり、いくつもの時代を見てきた大人からすれば懐かしい。
そんな音楽を鳴らすバンド、台風クラブ。
レトロな風景が思い浮かぶ哀愁漂うアナログなロックを、現代に掻き鳴らすバンドが居るということに誇りを感じます。音楽に古いなんて言葉は無いのではないでしょうか。
時代に疲れたら、知らない時代のものに触れてみるのも良いのかも知れません。
その入り口として音楽は最も踏み入れやすいきっかけだと思います。
是非台風クラブの最新曲「火の玉ロック」を聴いてみては?
台風クラブ
台風クラブTwitter
台風クラブ 憂いを帯びた美しき日本語を操るロックバンドはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。