繊細に暴れる脅威の感性で生み出される崎山蒼志の音楽の世界

繊細に暴れる脅威の感性で生み出される崎山蒼志の音楽の世界

繊細に暴れる脅威の感性で生み出され
る崎山蒼志の音楽の世界

崎山蒼志とはいったい何者なのか

2002年8月31日生まれ、静岡県浜松市出身のシンガーソングライター、崎山蒼志。
2018年、AmebaTVの「日村がゆく」という番組に出演。
そこでの演奏が音楽界に衝撃を与え、彼は一躍有名な存在となりました。
当時まだ15歳でありながら、その天才的な感性を爆発させた崎山蒼志の楽曲は注目を集め、今ではサマーソニックなどの大規模フェスにも出演するアーティストとして活躍しています。
現在はソニー・ミュージックアーティスツに所属し、2018年12月5日には1stアルバム『いつかみた国』をリリース。
思春期ならではの不安的さが彼の独特の言葉選びで表現され、ピュアで儚く、それでいて獰猛な音楽を独特の歌い方で歌い上げる崎山蒼志の楽曲は、多くのコアな音楽ファンを虜にしています。

崎山蒼志の音楽の世界をご紹介

五月雨

AmebaTV「日村がゆく」で演奏され、一気に彼を時の人とした楽曲『五月雨』。
悲しくて刺々しくて脆い。
15歳の少年がかき鳴らす音楽に、視聴者は一気に引き込まれました。
突き刺すような攻撃的なギターに尖った歌が入り、一瞬で心を奪われます。
何気ない無神経な言葉に傷つけられる。
思春期の繊細で柔らかい心を感じさせる楽曲です。
神経

言葉も温度も光も、世界のすべてを皮膚から吸収する。
それは、自分の意思とは関係なく無意識にでも感じられるものです。
どんなに些細な感覚でも、自分が生きているということを認識できる。
たとえハサミで鋭い感触を与えなくても、雨が当たるのを感じることでも生きていることを実感できる。
明け方の不安定な情緒を感じさせるようで、思わずゾクッとするほどの感性が込められています。
ソフト

まさに崎山蒼志の感性が爆発した楽曲である『ソフト』。
外の世界を傷つけないように、優しい言葉を掛け合おう。温かい心を持ち合おう。
彼だからこそ感じられる色、自由。
目の前の景色を両目でちゃんと見て、傷つけないように大切にしたい。
心地よいギターにのせた、彼の柔らかで繊細な心が感じられます。

心臓にずんと響く低音と、その上で踊るようなギターのフレーズ。
どこか懐かしさも感じさせるメロディーが印象的です。
1歩1歩踏みしめて歩くようなAメロ、ゆったりとした時間が流れるようなサビ。
そこから、崎山蒼志の音楽の特徴の1つでもある緩急のある構成に引き込まれ、次々に変わっていくメロディーには呼吸することも忘れて聴き入ってしまいます。
この曲を聴くと、優しくて切なすぎる恋愛映画を見終わった後のような脱力感に包まれます。
夏至
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明るいのにどこか切なさを感じさせる絶妙な歌い出しから、
夏に降り注ぐ日差しのようなキラキラした雰囲気を感じさせるサビへの転換が素晴らしいです。
優しくて凶暴な彼の言葉に殴られ続け、聴き終わったときには息苦しささえ感じます。
瑞々しさを感じさせる高音が美しいギターのコードに胸が締め付けられます。
この曲全体の雰囲気がすべて彼のギター1本のみで作られているとは信じられません。
儚くて尊すぎる感性

繊細で尖っていて、強く抗いながらも儚くて脆い。
そんな不安定な彼の楽曲は、他のどのアーティストにもない不思議な魅力を持っており、彼の音楽の中毒になるファンがたくさんいます。
どんな環境で、どんな人生を送れば10代でこのような音楽を生み出すことができるのでしょうか。
正直、崎山蒼志が持つ美しすぎる感性がとてもうらやましいです。
今この瞬間に奏でられる彼の音楽を聴き逃したくない、崎山蒼志という人物はそう思わせる魅力を持った、今最も目が離せない存在です。
TEXT ぽんつ

アーティスト

UtaTen

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