「鬼滅の刃」兄妹コンビの花江夏樹&
鬼頭明里 原作のセリフをアニメで演
じられる喜び

 「週刊少年ジャンプ」連載中の吾峠呼世晴氏による漫画をufotableが映像化し、現在2クールで放送中の「鬼滅の刃」。5月4~6日に徳島で開催された複合イベント「マチ★アソビ Vol.22」では同作のステージが多数行われ、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子(※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」)役の鬼頭明里は、JR徳島駅での1日駅長イベントなどに参加した。ステージの合間をぬって、2人に自身が演じる役や作品への思いについて語ってもらった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)
――「マチ★アソビ」の一連のステージに参加されていかがですか。
花江:お客さんとの距離が近くて、とてもいいイベントですよね。いつも以上に会場の皆さんのリアクションや喜んでくださっている様子が分かるんですよ。普段なかなか徳島にうかがう機会がありませんので、僕自身うれしく思っています。
鬼頭:ほんとに皆さんの反応がいいですよね。ステージで話していて反応がいいと、より盛り上がります。野外のステージでイベントをすることは滅多にないので、今日は天気のいいなかで話せて気持ちがよかったです。
――花江さんは昨年10月の「マチ★アソビ」にも参加し、「鬼滅の刃」の生アフレコを披露 されていましたよね。
花江:ええ。去年は台風のため眉山山頂のステージではなく建物のなかで行いましたので、今回がはじめての屋外ステージだったんですよ。「マチ★アソビ」本来の良さを体験することができました。
(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable――「鬼滅の刃」のオーディションの話から聞かせてください。そのときから色のついた映像があったと他のインタビューで話されていますが、どんなシーンを演じられたのでしょうか。
花江:1話冒頭の炭治郎が家族としゃべるところと、義勇に対して「禰豆子は人を食ったりしない」と説得するところ、あと「水の呼吸」の「壱ノ型・水面斬り」と言うところ、セリフとしてはこの3つだったと思います。そのうち2つのシーンでは色がついていて、すごく気合いが入っているなとビックリしました。オーディションで色がついた絵でやることは、なかなかないことでしたので。
鬼頭:禰豆子は、今、花江さんが話された1話冒頭で、鬼になる前の彼女が「行ってらっしゃい」と言うシーンと、あとは戦闘シーンのうなり声を何発かくださいと言われて、ほとんど自由演技のようなかたちでやりました。
――オーディション後、どんなシチュエーションで役が決まったことを知らされましたか。
花江:僕は、普通にマネージャーさんから「決まりました」という電話があって知りましたが、その前に声の入っていない特報映像が公開されていたんですよね。だから、その時点で「ああ、もう誰かに決まったのか」と思っていたんですよ。
――特報映像公開の時点で知らされていなかったということは、受かっていないのではと思われたのですね。
花江:はい。それだけに決まったと聞いたときはうれしかったです。ただ、演じてみて炭治郎の声のイメージはいろいろな選択肢があるんじゃないかと考えていたので、自分の中では「これは受かる」とまでは思っていなかったのが正直なところです。手ごたえがなかったわけじゃないんですけど、自分に決まったことを知って、「オーディションのときの声でよかったんだ」と思えたといいますか、そんな驚きもありました。
(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable鬼頭:私はマネージャーさんから、別の作品のテープオーディションを録り終わったタイミングで、「『鬼滅』決まりました」と教えてもらいました。メチャメチャうれしかったので、その場で跳びあがりながらマネージャーさんとハイタッチしちゃいました(笑)。私の苗字に「鬼」が入っているという縁もあり、この作品は絶対にやりたい! と思っていたので夢のようでした。
――1、2話はモノローグをふくめて炭治郎が出ずっぱりで、物語を引っ張っていく役どころでした。序盤のアフレコは、どのように臨まれたのでしょう。
花江:たしかに序盤はほとんどしゃべっているのですが、それは原作と一緒なんですよね。大変ではありましたが、それよりも原作にあるセリフのほとんどをアニメで演じられること自体が一ファンとしてうれしかったです。僕自身、「鬼滅」を読み込んで大ファンになっていましたので。炭治郎がおかれた状況はとてもハードなものでしたが、プレッシャーよりも炭治郎を演じられる喜びのほうが大きくて、収録を純粋に楽しむことができました。
――1話では終始シリアスだったドラマが、2話では少しテンションが切り替わって、若干ギャグ要素もまじっているのも印象的でした。
花江:そうですね。セリフまわしも全体的に独特で世界観の面白さがありました。そうしたところも「鬼滅の刃」の大きな魅力のひとつだと思います。

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